阿波学会研究紀要


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郷土研究発表会紀要第45号
穴吹町の野鳥生息状況

鳥類班(日本野鳥の会・徳島県支部)

                東條秀徳

1.はじめに
 野鳥は、生態系の中で上位の消費者の位置を占め、その生息は、地域の環境を反映する。鳥類班は、野鳥の生息状況から、穴吹(あなぶき)町の環境の状態を推測する目的で、調査を実施した。
 穴吹町は、その大部分が剣山(つるぎさん)山系北斜面にあり、穴吹町の最高峰である八面山(やつらさん)(1312.3m)をはじめとする1000m 級の山々に東・南・西を囲まれている(写真1)。これらの山群の中央を、南から北へ穴吹川が流れ、北辺を吉野川中流が流れる。町面積は約109平方キロメートルであり、その80%以上を占める約90平方キロメートルは山地森林である。その62.2%がスギ・ヒノキ植林地であるが、これは町の南半分の北斜面の代表的植生となっている。山群の北半分は、アカマツ群落が主体となっている。広葉樹林は森林面積の約30%あり、コナラ群落(写真2)やシイ・カシ萌芽(ほうが)林(写真3)を主体とする林が尾根や南面斜面および渓谷沿いの急な斜面に見られる。


 耕作地は、面積約4.5平方キロメートルと狭く、川沿いの平地に比較的まとまっているほか、山腹斜面に、集落とともに散在している(写真4)。平地の農耕地では、水稲一毛作が主体だが、山腹の耕作地は畑作が主体である。また、町内農業粗生産額の半分を占めるブロイラー養鶏の鶏舎が山間地集落に立地している。高越山(こうつさん)には放牧場とゴルフ場が開設されている。
 吉野川では、舞中島(まいながじま)地区の堤防の外側に竹林主体の河畔林がまとまってある。河川敷には広い採草地が営まれている。高水敷にはヤナギの疎林とツルヨシ群落が形成され、河原は石原主体の広い裸地となっている(写真5)。剣山に源を発した穴吹川の渓流も宮内付近になると中流の様相を見せ、河原と瀬が見られるようになる。さらに下流の土場には取水堰(ぜき)が設けられ、止水域と堰堤(えんてい)、および広い河原が出現する。


 鳥獣保護区等としては、舞中島鳥獣保護区(343ha)、西山(1740ha)、小島(おしま)(870ha)、藤原(800ha)の3休猟区、および穴吹(49ha)、宮内(68ha)の2銃猟禁止区域が設定されている。
 調査は1997年12月から1998年11月の1年間実施した。調査員は9名全員が町外在住者であった。双眼鏡および望遠鏡を用いて観察し、また鳴き声により確認した野鳥について種名と個体数を記録した。調査地域として、山地、河川、集落、農耕地その他、環境条件の異なる町内各地で一年間を通じ観察した。観察に際し、地名のみでは観察地点を正しく記録することが困難と考え、「自然環境保全基礎調査用メッシュ地図(環境庁)」を用い、その3次メッシュコードの下4桁(けた)を併記することとした(図1)。

2.山地・森林野鳥
 穴吹町の山地は、町の東・南・西にそびえる1000m 峰とその中央部を北流する穴吹川、および多数の支流からなる渓谷があいまって、複雑で急斜面の地形となっている。山地・森林の野鳥の調査は、町南部に位置する杖立(つえたて)峠から正善(しょうぜん)山への木屋平(こやだいら)村境の登山道に調査定線を設け、ラインセンサス法で実施したほかに、綱付(つなつき)山、奥野々(おくのの)山、空野(あけの)牧場、猿飼林道、小島内田林道、尾山農道などで周年複数回観察した。
 1)杖立峠〜正善山(表1)
 全長約2.9km、標高1049〜1229m の尾根の登山道を歩き、往路の両側各25m の範囲で観察されたすべての種と個体数を記録した。往路の範囲外または復路でのみ観察された種は(+)で表示した。今回の当地の調査では、計47種が観察された。その内ジュウイチ、カッコウ、ツツドリ、ホトトギスのホトトギス科の4種と、アオゲラ、オオアカゲラ、コゲラのキツツキ科3種は、徳島県内の山地森林で繁殖していると推察されるホトトギス科とキツツキ科の全種である。またこれら中型種に加え、クロツグミ、オオルリ等ヒタキ科の森林生息性夏鳥7種や、森林生息性留鳥であるコガラ、ゴジュウカラ等カラ類5種などが繁殖時期に観察された。杖立峠から途中のコース屈曲点の1173.5m ピークまで約2.2km は、コナラ、クリ、ミズメ、ウリハダカエデ、コハウチワカエデ、コシアブラ、ナツツバキ、ヤマザクラ、ミヤマザクラ、リョウブなどの広葉樹林、アカマツ林、カラマツ植林、スギ・ヒノキ植林などからなり、広葉樹林の占める割合が高かった。屈曲点から北進する正善山山頂までの約0.7km では、穴吹町側にヒノキ・スギ植林が多く、尾根筋と木屋平村側には、ブナ、ツガ、ヒメシャラなどの自然林が残っていた。種・個体とも多数観察されたのは、峠から屈曲点の間で、落葉樹林とアカマツ林・カラマツ林との接点周辺であった。屈曲点から北では、種・個体とも生息密度が低かった。これは、ヒノキ・スギ植林が多く薄暗い林内、ササが多い林床、急傾斜の地形などの影響と考えられる。


 2)穴吹町の山地森林で観察された主要な野鳥
 半平(はんだいら)山、奥野々山、高越山など穴吹町東部山地の山頂・山腹・山麓(ろく)でも周年観察した。その結果、観察された森林性・林縁性の主要な種は、オオタカ、ツミ、クマタカ(写真6)、ヤマドリ、アオバト、カッコウ、ツツドリ、アオゲラ、ヤイロチョウ、カヤクグリ(写真7)、クロツグミ、ヤブサメ、キビタキ、エゾビタキ、コガラ、ゴジュウカラ、キバシリ、ミヤマホオジロ、クロジ、ベニマシコ、ウソ、イカルなどである。


 西部山地では、綱付山、八面山、剪宇(きりう)峠、小島内田林道、尾山農道などが主な観察地であるが、この地域では夜間の観察も行ったため、主に夜間に活動が盛んな種も記録された。
 西部山地で観察された森林性・林縁性の主要な種は、ハチクマ、ハイタカ、ノスリ、サシバ、クマタカ、ツツドリ、フクロウ、ヨタカ、アオゲラ、トラツグミ、ヤブサメ、サンコウチョウ、ヒガラ、ゴジュウカラ、イスカ、ウソ、マヒワなどである。
 以上の内、クマタカは、国内に生息する最大のタカであり、生息のためには広い縄張りを必要とする。ハチクマとサシバは、ともに夏鳥として渡来し、県内でも繁殖が確認されている中型のタカである。今回の穴吹町の調査でも、繁殖時期につがい活動が観察された。
 これら3種のタカおよびフクロウは、森林生態系の頂点を占める猛禽(もうきん)類であり、これらが繁殖する穴吹町の森林は、全体的には今もなお、生物学的に豊かであると言える。

3.河川・渓流の野鳥
 吉野川と穴吹川で定期観察を行うとともに、各調査地への移動途中に随時観察記録した。吉野川では、南岸の堤防および河川内に断続的に設定した4本、計約3.7km の調査定線を歩きながら観察し、河川域で観察されたすべての種と個体数を記録した(表2)。


 吉野川の野鳥生息環境は、川中央の水辺空間、石原裸地、河畔のブッシュ、マダケ主体の河畔林、牧草地や高水敷、堤防草地から堤防内側の田園地帯と多様な環境が連続している。
 水辺空間では、ふれあい橋を中心とした鳥獣保護区に、冬季になるとマガモなどの淡水ガモが多数生息する。今回の調査では8種のカモ類が記録された。
 カワウが周年観察されたが、特に1997〜98年冬季から、約300羽が対岸の脇町側の河畔林に集団塒(ねぐら)を営むようになり、1998〜99年冬にもほぼ同数の塒を形成した(写真8)。1日1羽平均約500g の魚を食べると推察されるカワウは、漁業関係者からは害鳥として忌避される。しかし解剖調査では、川魚漁の主要対象のアユは少なく、ニゴイ、フナ、オイカワが多く食べられ、ブラックバスも食べていたとのことである(佐藤孝二、1988)。カワウ多数の生息は、河川の豊かさと安全を示唆するものと理解すべきであろう。
 アオサギも周年生息するが、4月にはカワウの塒と同所に、10数巣の営巣が確認された。
 礫(れき)主体の河原裸地には、イカルチドリが多数生息している。6月には産卵・抱卵も観察された(写真9)。なお、この巣と卵は、その後の増水で流されてしまった。
 河畔のブッシュには、留鳥のウグイスやホオジロ、冬鳥のツグミ、カシラダカ(写真10)、アオジが生息し、また夏期のツルヨシ群落には、多数のオオヨシキリが生息する。
 河畔林には、コゲラ、メジロエナガ、シジュウカラなど森林性の鳥類も生息する。
 高水敷草地や牧草地には、ヒバリ、タヒバリ、セッカ(写真11)、ホオジロ、カワラヒワなどの草原性の野鳥が生息する。秋には、これも草原性の旅鳥ノビタキも多数観察された(写真12)。
 これら、生態系の中位に位置する野鳥に加え、ミサゴ、オオタカ(写真13)、ハイタカ、ノスリ、サシバ(以上タカ科)、ハヤブサおよびチョウゲンボウ(以上ハヤブサ科)といった猛禽類が、冬季を中心に、かなりの頻度で確認された。
 また、河原、草原、河畔林など、水面を除く環境では、ハシボソガラス(写真14)多数を観察した。


 穴吹町より上流の、井川町、三好町および半田町で観察されたオシドリ、ヤマセミ、およびカワガラスといった渓流性の水鳥が記録されず、カモ類が種・個体とも増加していたことは、中流域の様相がより高まった穴吹町域の吉野川として、自然なことであろう。
 剣山に源流を発する穴吹川は、清流を求め、水遊びに訪れる人が増加中の渓流である。一方、川幅が狭く流れが急なため、生息する水鳥の種は少ない。その中で、豊かで清浄な渓流に生息する留鳥2種、カワガラスとヤマセミの生息が観察された。カワガラスは、水中に潜り、歩きながら、川底の石の間に住む昆虫などを餌(えさ)とし、滝の裏側などの石の間にコケを集めて巣を作る。ヤマセミは、専ら渓流の魚を餌とし、渓流沿い、または山腹などの赤土の崖(がけ)に巣穴を掘って生活している。カワガラスは、支流上流から土場の立堰までの広い範囲に生息していた。ヤマセミの観察回数は少なく、個体数は少ないと思われる。また冬季には、オシドリの小群が淵(ふち)に生息する。これは、河畔山腹のシイ・カシ・ナラなどのドングリを餌として求めに飛来するものである。宮内周辺になり、流れが緩やかになって形成された河原にはイカルチドリも生息する。山峡の出口に設けられた土場の堰には、多くの水鳥が採餌(さいじ)に訪れる。ゴイサギ、ササゴイ(写真15)、コサギ、アオサギは、流れの中や外で魚を待ち伏せ、カワセミは杭(くい)に止まって魚を狙う。イカルチドリ、キアシシギ、イソシギは堰の浅い越流水の中を歩きながら餌を捜す。

4.集落・農耕地の野鳥
 前述のとおり集落は、総面積約4.5平方キロメートルの狭い耕作地とともに、吉野川沿いの平地や穴吹川沿いの盆地に比較的まとまっているほか、標高600m ぐらいまでの山腹斜面に散在している。このため、穴吹町の集落・農耕地の調査地域として、1)穴吹川上流で半平山南斜面に島状に立地する半平、2)山地集落ながら、近在の集落農耕地と連続する淵名(ふちみょう)、3)穴吹川沿い盆地の宮内、4)穴吹川下流で穴吹町の中心地の穴吹、および5)吉野川沿い輪中の舞中島の5地区に調査定線を選定し、2月から11月の間、2カ月に1回、計6回、コースの左右各50m 幅を対象に計数調査を実施した。コースの長さが違い、周回コースと往復コースが混在することから、表には概数を示した(表3)。


 1)半平:標高370〜420m。山腹を巻く延長約500m の車道を往復して観察した。コースの両側は茶、豆、サツマイモが栽培される斜面畑、放棄された桑畑、畑跡のスギ植林となっており、人の住む民家は数戸であった。生息する野鳥は山林または林縁性の種ばかり20種であった。
 2)淵名:標高470〜550m。小さな水田、タバコ・大豆などの畑、ブロイラー鶏舎、およびスギ・ヒノキ植林などの広がる緩やかな尾根の延長約500m の車道を往復して観察した。森林・林縁性の野鳥のほか、スズメやツバメも多数観察され、ハシブトガラスの個体数も多かった。計26種が記録された。
 3)宮内:標高70m。前半は民家の連続する集落内の町道を、後半は穴吹川沿いの国道を引き返す約1km の周回コースである。出発地にはスギ、クスノキ、イチョウの大木のある白人(しらひと)神社の社叢(しゃそう)がある。27種が記録されたが、森林・林縁性の野鳥とともにイカルチドリ、セグロセキレイなど水辺の野鳥も記録された。ツバメの営巣、スズメ多数、ムクドリ、ドバトが観察された。7月28日早朝、電線に約80羽のイワツバメが観察された。穴吹川上流の川井集落で営巣している群れが漂行してきたのであろうか。
 4)穴吹:標高約35m。八幡神社を出発点に一毛作水田内の車道を南進し、途中で右折し、時計回りに集落内の町道を八幡神社へ帰る約1km の周回コースである。21種が記録されたが、森林性の野鳥が消え、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラスといった人里の野鳥が優勢となった。また、ツバメが軒並みに営巣しており、駐車場の筋交(すじか)いにまで営巣(写真16)するほどの過密ぶりであった。


 5)舞中島:標高約40m。一部施設園芸も行われる一毛作水田地帯の車道約1.2km を周回した。田の畦(あぜ)はコンクリートで区切られ、夏期の稲作時には湿地に、他の時期は乾燥した低草地または裸地となる。稲穂の出始めた水田や野菜畑には防鳥網が設置されていた。新旧民家が点在し、昔からの民家には庭木が多い。23種が記録されたが、人里の野鳥が多かったほかに、アマサギ、コサギ、バン、タマシギ、ハクセキレイ(写真17)といった水辺の野鳥が増え、また、ヒバリおよびセッカといった草原の野鳥も記録された。
 集落・農耕地5カ所の観察では、居住や耕作などヒトの生活活動が盛んなほど、ツバメ、スズメ、ムクドリ、ドバトといった、いわゆる「人里の野鳥」が優勢となっていた。

5.タカの渡り
 日本で繁殖したタカの中型種サシバやハチクマは、秋になると越冬地の東南アジアへ集団となって渡っていく。渡りの経路が何コースか想定されており、徳島県でも、鳴門海峡から吉野川沿いに愛媛あるいは高知へ飛行するルートがあると想定されてきた。今回、9月27日に、穴吹町と脇町の上空を西に向かって飛行する多数のタカが観察された。10時〜15時30分の間に計数したところ、サシバ647羽とハチクマ22羽が記録された。

6.野鳥目録
 1年間の観察の結果、主として水辺環境に生息するもの34種、主として森林や草原を生息環境とするもの82種、合計116種を記録した。記録された種の構成を、最近の阿波学会調査記録により比較すると、穴吹町と同様に剣山山系北部に位置する半田町および井川町のそれに近似していたが、種数は今回の穴吹町の方が、10数種多く記録された。
 1997年12月から1998年11月までの1年間の観察記録から、各種の行動・環境等で代表的な生息記録を、1種につき2件までとして、「別表.穴吹町野鳥目録」として記載した。
 種名の下の行に、左から観察年月日、個体数、地名、メッシュコード、標高(m)、環境または行動の順で記載した。

7.おわりに
 1年を通じた野鳥生息状況調査から、広範囲な町域全体としては、生物にとって豊かな生息環境が存在していることが示唆された。しかし、県内の他の地域同様に、高標高地までスギ・ヒノキ植林地となり、急傾斜の山腹を縫って林道が開設されていた。調査で移動する中で、雪で折れたスギ林(写真18)や山腹崩壊により通行不能な林道など、不適切な環境改変であったと思われる事象も観察された。
 また、多数のハシボソガラスが生息する吉野川や、ハシブトガラスの集団が観察された山間地集落などは、生活廃棄物の不適切な処理を示唆していると考えられた。
 穴吹町の町づくりのテーマは、「剣山の清流郷」である。内田地区での広葉樹林造成や穴吹川沿い国道の環境整備など、環境復元・改善への具体的活動も行われている。さらなる活動により、町全域に豊かな生物環境が広がる「幸ある水と緑の穴吹町」が実現することを希求する。

 別表 穴吹町野鳥目録 (ハチクマ、クマタカ、ヤイロチョウは観察地を秘す)

◎ カイツブリ目 PODICIPEDIFORMES
○ カイツブリ科 Podicipitidae
 1 カイツブリ Podiceps ruficollis
  980105  6 穴吹字九反地    0164 29 吉野川、穴吹川合流点近く泳いだり潜ったり
  980829  2 小島        0058 35 河川内にて潜水採餌
 2 ハジロカイツブリ Podices nigricollis
  980116  1 九反地       0164 30 吉野川、下流より飛来し岸に近い水面に着水
  980131  1 吉野川、九反地   0163 30 本川水面上
◎ ペリカン目 PELECANIFORMES
○ ウ科 Phalacrocoracidae
 3 カワウ Phalacrocorax carbo
  980131 300 吉野川、東舞    0162 30 ねぐら付近で旋回飛行後、本川水面へ
  980211 300 吉野川       0172 35 北岸脇町側の河畔林塒から快晴の 7:00 に一斉に飛び立つ
  980520  2 吉野川、東舞    0162 40 河畔林アオサギの営巣地近くに止まる
◎ コウノトリ目 CICONIIFORMES
○ サギ科 Ardeidae
 4 ゴイサギ Nycticorax nycticorax
  980727  7 穴吹川、土場の立堰 0143 35 河川内で採餌
  980802  1 東舞        0162 30 河川内流木に止まり休息、幼鳥
 5 ササゴイ Butoridis striatus
  980505  2 穴吹川土場の立堰  0143 35 堰上で採餌
  980520  1 吉野川、大原    0160 40 河川上低空を上流へ飛行
 6 アマサギ Bubulcus ibis
  980912  6 舞中島       0161 40
 7 ダイサギ Egretta alba
  971214 200 吉野川穴吹橋上流  0162 30 カワウと混群。オオタカ出現とともに飛び立つ
  980405  1 穴吹川、知野    0112 100 川の中を歩いていた
 8 コサギ Egretta garzetta
  980113  19 穴吹字九反地    0164 30 穴吹川、右岸の岸。一群でたたずんでいた
  980405  1 穴吹川、知野    0112 100 川の中でいた
 9 アオサギ Ardea cinerea
  980116  2 九反地       0164 30 吉野川、セグロカモメを追い魚を奪う
  980520  13 吉野川、東舞    0162 40 河畔林にて営巣
◎ カモ目 ANSERIFORMES
○ カモ科 Anatidae
 10 オシドリ Aix galericulata
  971214  5 穴吹川閑定ノ滝近く 7180 140 斜面林がカシ類の渓流の淵や岩の上
  981114  6 穴吹川、割谷    7160 160 川の中で泳いでいた
 11 マガモ Anas platyrhynchos
  971231 420 吉野川       0163 30 南岸沿い水路と本流に
  980520  2 吉野川、東舞    0162 30 河川内草原にて休憩雄雌各1
 12 カルガモ Anas poecilorhynchos
  980131 105 吉野川、尾山    0163 30 本川水面上
  980829  2 岩手        0163 30 谷水の流入部にて
 13 コガモ Anas crecca
  980115  50 吉野川       0163 30 ふれあい橋下流200m。休んでいた
 14 ヨシガモ Anas falcata
  980116  2 尾山        0163 30 吉野川、国道下の止水域
 15 オカヨシガモ Anas strepera
  980131  30 吉野川、尾山    0163 30 本川水面上
  980314  8 吉野川、岩手    0163 30 河川上
 16 ヒドリガモ Anas penelope
  980116  90 尾山        0163 30 吉野川、本川ふれあい橋下
  980314  22 吉野川、岩手    0163 30 河川上
 17 オナガガモ Anas acuta
  971231  5 吉野川       0163 30 本流に
  980221  1 吉野川、岩手    0163 30 本川上
 18 キンクロハジロ Anas fuligula
  980116  1 尾山        0163 30 吉野川、本線ふれあい橋下
◎ タカ目 FALCONIFORMES
○ タカ科 Acciptridae
 19 ミサゴ Pandion haliaetus
  980115  1 吉野川       0164 30 穴吹川合流点付近。休んでいた
  980530  1 吉野川       0164 30 曽江谷川合流部から舞い上がり上流へ飛行
 20 ハチクマ Pernis apivorus
  980805  2              300 1羽は右足にハチの巣を捕み飛ぶ。他の1羽の尾羽に欠損
  980806  1              350 東側の山から低く飛来し枯赤松の頂に約7分止まる
 21 トビ Milvus migrans
  980404  3 舞中島       0161 40 快晴の昼、穂が形成された麦畑上空
  980515  1 1173.5ピークの北   7114 1180 上空を飛ぶ
 22 オオタカ Accipiter gentilis
  971231  1 吉野川       0163 30 若鳥、プッシュから飛び立ちオカヨシガモを水中に押さえ込む
  980404  1 吉野川       0162 30 カラスの群れに追われ川の上を逃げる。後河畔林に止まる。成鳥
 23 ツミ Accipiter gularis
  981111  1 半平        7152 350 小学校上空、若鳥雌型
 24 ハイタカ Accipiter nisus
  980131  1 吉野川、東舞    0162 50 上空を旋回後、山麓部へ
  980303  1 綱付山の東     7101 1120 山林上を飛ぶ
 25 ノスリ Buteo buteo
  980207  1 馬内、射撃場の横  0142 350 雑木林からカラス3羽に追われ飛び出し射撃場上空を舞い上がる
  980307  1 小島林道      0059 120 電柱の上に止まっていた
 26 サシバ Butastur indicus
  980607  2 小島内田林道    0059 180 上空を鳴きながら飛行。1羽は巣材を持ち西へ飛行
  980628  1 空野        0123 550 松の頂に止まる
 27 クマタカ Spizaetus nipalensis
  980331  2              1220 西北西へ飛行
  981128  2              800 ディスプレイ飛行したり2羽で同じ落葉樹に止まったり
○ ハヤブサ科 Falconidae
 28 ハヤブサ Falco peregrinus
  980314  1 吉野川、宮原    0069 35 中州上で休息。成鳥
  980314  1 成戸        0164 400 尾根筋を飛ぶ
 29 チョウゲンボウ Falco tinnunculus
  981028  1 吉野川、岩手    0163 30 河川上空でオオタカにモビングを仕掛ける
◎ キジ目 GALLIFORMES
○ キジ科 Phasianidae
 30 コジュケイ Bambusicola thoracica
  980405  1 穴吹川、天神の瀬  0132 40 木の茂みで鳴いていた
  980504  2 ゴルフ場の西北   0144 190 車に驚き道端から飛び立つ
 31 ヤマドリ Phasianus soemmerringii
  980627  1 猿飼        0113 300 雄、林道端でホロ打ち
  981129  2 林道杖立線     7112 800 雄雌が林道端で採餌
 32 キジ Phasianus colchicus
  980130  1 口山字淵名     0120 400 雄、カキ畑で採餌
  980405  1 穴吹川、土場の立堰 0143 30 対岸の林の中で鳴いていた
◎ ツル目  GRUIFORMES
○ クイナ科 Rallidae
 33 クイナ Rallus aquaticus
  980307  1 明連川       0162 30 コンクリート護岸に囲まれた川底堆積の枯れ草の中
 34 バン Gallinula chloropus
  980606  3 舞中島       0161 40 草丈約30cm の水田で2羽が鳴きながら争う。時に飛び上がる
  980912  1 舞中島       0161 40 幼鳥、耕起した湿田、未収穫田との境で
◎ チドリ目  CHARADRIIFORMES
○ タマシギ科 Rostratulidae
 35 タマシギ Rostratula benghalensis
  980912  4 舞中島       0161 40 雄型、耕起した湿田、未収穫田との境で
○ チドリ科 Charadriidae
 36 イカルチドリ Charadrius placidus
  980405  2 穴吹川、土場の立堰 0143 30 川岸にいたが、猫がねらっていた
  980618  1 吉野川、舞     0160 40 右岸河原で1巣3卵1成、抱卵中
○ シギ科 Scolopacidae
 37 クサシギ Tringa ochropus
  980405  1 穴吹川、土場の立堰 0143 30 川岸にいた
  980923  1 吉野川、明連川樋門 0163 30
 38 キアシシギ Tringa brevipes
  980505  2 穴吹川土場の立堰  0143 35 堰上で採餌
 39 イソシギ Tringa hypoleucos
  980505  3 穴吹川土場の立堰  0143 35 堰上で採餌
  980727  2 穴吹川、土場の立堰 0143 35 堰堤で採餌
○ カモメ科 Laridae
 40 セグロカモメ Larus argentatus
  980116  1 九反地       0164 30 吉野川、魚を捕らえたがアオサギに追われ魚を残して逃げる
  980411  1 吉野川、小島    0058 30 河川上空を飛んだ後、州上に休む
◎ ハト目 COLUMBIFORMES
○ ハト科 Columbidae
 41 キジバト Streptopelia orientalis
  980116  4 東舞        0162 30 吉野川、河畔の中木に止まる
  980214  2 奥野々山付近    0196 1000 山道で採餌
 42 アオバト Sphenurus sieboldii
  971231  2 空野牧場      0114 800 混交林から飛び立つ
  980608  1 杖立峠       7102 1080 杖立峠の東方でさえずる
◎ カッコウ目 CUCULIFORMES
○ カッコウ科 Cuculidae
 43 ジュウイチ Cuculus fugax
  980515  1 正善山の南     7114 1190 山林でさえずり声
  980528  1 平谷        7122 700 さえずり声
 44 カッコウ Cuculus canorus
  980608  1 杖立峠       7102 1050 峠の西方からさえずり声
  980802  1 空野牧場      0114 720 電線や牧柵に止まる
 45 ツツドリ Cuculus saturatus
  980607  1 小島内田林道    0140 570 霧の尾根上空を鳴きながら飛行
  980620  2 猿飼林道終点    7194 600 尾根の赤松の頂に止まり2羽が鳴き交わす
 46 ホトトギス Cuculus poliocephalus
  980618  1 吉野川、東舞    0162 30 釣り人が帰りかけた夕方、ブッシュから飛び出し尾山方面へ飛去
  980628  1 空野        0124 700 牧場端の松林
◎ フクロウ目 STRIGIFORMES
○ フクロウ科 Strigidae
 47 アオバズク Ninox scutulata
  980514  1 穴吹、市場橋西   0143 39 どこからか飛来し、住宅街路上の電線に止まり鳴く。19:47
 48 フクロウ Strix uralensis
  980514  1 梶山小島林道    0019 600 林道上に降りていた。車に気づき前方の法面(のりめん)へ飛去。21:00ごろ
◎ ヨタカ目 CAPRIMULGIFORMES
○ ヨタカ科 Caprimulgidae
 49 ヨタカ Caprimulgus indicus
  980728  1 内田谷川上流    7110 700 杉植林伐採跡への広葉樹植林地。4:30上方から鳴き声
◎ アマツバメ目 APODIFORMES
○ アマツバメ科 Apodidae
 50 ハリオアマツバメ Chaetura caudacuta
  980608  5 正善山       7114 1229 飛ぶ
 51 アマツバメ Apus pacificus
  980420  10 杖立峠       7102 1049 上空を飛ぶ
  980805  2 クレー射撃場    0142 250 上空高く飛ぶ
◎ プッポウソウ目 CORACIFORMES
○ カワセミ科 Alcedinidae
 52 ヤマセミ Ceryle lugubris
  971214  1 穴吹川宮内     0101 60 上流から飛来し、淵の上の横枝に止まる
  981102  1 穴吹川、知野    0112 60 竹の枝にいた
 53 カワセミ Alcedo atthis
  980307  1 明連川       0162 30 鳴きながら川上へ飛ぶ
  980802  1 穴吹川、首野    7191 100 石の上に止まっていた
◎ キツツキ目 PICIFORMES
○ キツツキ科 Picidae
 54 アオゲラ Picus awokera
  980331  1 八面山の東     7008 1250 ブナ、ヒメシャラ、ナツツバキなど落葉樹とツガ、アセビの林
  980607  1 淵名        0110 500 尾根集落の社叢
 55 オオアカゲラ Dendrocopos leucotos
  980226  1 杖立峠正善山登山路 7113 1180 落葉樹林でしきりに枯れ木をつつく
  980420  1 杖立峠の東     7102 1100 アカマツの幹
 56 コゲラ Dendrocopos kizuki
  980207  2 尾山        0153 142 尾山農免道路横雑木林。エナガ、メジロなどの混群で枝移り
  980608  3 杖立峠       7102 1140 家族群。落葉樹林
◎ スズメ目    PASSERIFORMES
○ ヤイロチョウ科 Pittidae
 57 ヤイロチョウ Pitta brachyura
  980620  1              600 5:15〜5:30 ごろ林道南下からさえずり声
  980704  1              600 林道上部のスギ林・落葉樹林からさえずり声
○ ヒバリ科 Alaudidae
 58 ヒバリ Alauda arvensis
  980116  7 東舞        0162 35 牧草地より飛び立ち上空を飛ぶ
  980520  4 吉野川、小島    0058 40 高水敷にてさえずり飛ぶ
○ ツバメ科 Hirundinidae
 59 ツバメ Hirundo rustica
  980404  6 穴吹        0153 35 快晴、降霜の早朝、4羽2巣に入る
  980411  4 吉野川、大原    0160 35 高水敷にて巣材を採取する
 60 コシアカツバメ Hirundo daurica
  980606  2 穴吹        0153 35 耕作地は田植え中・田植え直後・雑草地化など 混在
  980806  1 クレー射撃場    0142 330 山際を数回飛ぶ
 61 イワツバメ Delichon urbica
  980728  80 口山字宮内     0102 80 集落内の電線に多数が止まる。6:10〜6:34、小雨
○ セキレイ科 Motacillidae
 62 キセキレイ Motacilla cinerea
  980520  1 吉野川、小島    0058 35 河川上低空を上流へ飛去
  980608  4 長尾        7150 170 家族群、谷川沿いの集落
 63 ハクセキレイ Motacilla alba
  980116  2 東舞        0162 30 樋門(ひもん)水路
  980520  1 吉野川、東舞    0162 35 河川低空を飛ぶ
 64 セグロセキレイ Motacilla grandis
  980522  1 古宮        7151 200 穴吹川上空を飛ぶ
  980606  3 穴吹        0153 35 幼鳥2羽
 65 ビンズイ Anthus hodgsoni
  980105  2 東舞、明連川日樋門 0162 40 右岸堤防の北面法面で採餌
  980211  1 穴吹川原田     0135 280 ゴルフ場南端付近
 66 タヒバリ Anthus spinoletta
  980131  4 吉野川、小島    0068 40 高水敷にて採餌。その後河原へ
  980829  7 小島        0058 40 堤防法面にて採餌
○ ヒヨドリ科 Pycnonotidae
 67 ヒヨドリ Hypsipetes amaurotis
  980405  9 穴吹川、天神の瀬  0132 40 大きな木に集団でいた
  980608  2 杖立峠       7102 1080 実のなったヤマザクラに来る
○ モズ科 Laniidae
 68 モズ Lanius bucephalus
  980116  1 吉野川、土井    0171 45 雄、電線に止まり堤防の芋虫を捕食
  980728  1 舞中島       016  40 幼鳥
○ カワガラス科 Cinclidae
 69 カワガラス Cinclus pallasii
  980201  1 喜来谷川      7131 350 沢でさえずる
  980207  2 穴吹川、土場の立堰 0143 35
○ ミソサザイ科 Troglodytidae
 70 ミソサザイ Troglodytes troglodytes
  980226  1 杖立峠正善山登山路 7113 1160 岩場の多い所でさえずり声
  980515  1 杖立峠正善山登山路 7113 1160 落葉樹とイヌガヤの生える岩場でさえずり声
○ イワヒバリ科 Prunellidae
 71 カヤクグリ Prunella rubida
  980908  1 杖立峠正善山登山路 7113 1170 林床、イヌガヤの茂る地上
  981115  1 空野牧場      0114 750 牧場入口の車道端で採餌
○ ヒタキ科  Muscicapidae
・ ツグミ亜科 Turdinae
 72 ルリビタキ Tarsiger cyanurus
  980211  1 口山神明神社    0102 120 シイノキの茂った社叢の林床
  980323  1 杖立峠正善山登山路 7113 1186 雄、落葉樹とヒノキ植林
 73 ジョウビタキ Phoenicurus auroreus
  980404  1 半平        7152 400 山腹のクリ畑、雌
  981029  1 穴吹川、土場の立堰 0143 36 木の枝に止まっていた
 74 ノビタキ Saxicola torquata
  981004  5 吉野川、東舞    0162 35 冬羽、河川敷の採草地
  981028  1 吉野川、小島    0058 35 高水敷上の枝に止まる。雌型
 75 トラツグミ Turdus dauma
  980612  2 杖立峠       7101 1060 峠の西北下方から 22:45 ごろにさえずり声
  980728  1 内田谷川上流    7110 700 スギ植林伐採跡地への広葉樹植林地。夜来西方からさえずり声
 76 クロツグミ Turdus cardis
  980410  1 杖立峠       7102 1100 峠すぐ下でさえずる
  980704  1 猿飼林道終点    7194 600 林道上部のスギ林から飛来し下のスギに止まる
 77 アカハラ Turdus chrysolaus
  981109  1 杖立峠東尾根    7113 1160 落ち葉の積もった林床をガサガサとかき回す
 78 シロハラ Turdus pallidus
  980211  1 口山字宮内     0102 80 神社の社叢
  980420  1 杖立峠の東     7102 1090 落葉樹林に
 79 ツグミ Turdus naumanni
  980131  10 吉野川、東舞    0162 35 河畔中木上
  980411  3 吉野川、東舞    0162 35 河川内低木上
・ ウグイス亜科 Sylviinae
 80 ヤブサメ Cettia squameiceps
  980410  1 杖立峠       7112 800 さえずり声
  980607  2 小島内田林道    0059 180 沢沿いの杉林から早朝にさえずり声
 81 ウグイス Cettia diphone
  980211  1 口山神明神社    0102 120 初鳴き
  980608  1 正善山       7114 1229 ブナ、ツガなどの林でさえずる
 82 オオヨシキリ Acrocephalus atundinaceus
  980411  6 吉野川、大原    0160 35 河川敷内ヨシ原でさえずる。アイドリング状態
  980612  1 吉野川、九反地   0164 31 河原に生えた木に止まりさえずる
 83 メボソムシクイ Phylloscopus borealis
  980515  1           7113 1160 落葉樹林とアセビの二次林でさえずり声
  980908  1 杖立峠の東方    7102 1049 落葉樹林で不完全なさえずり。亜種不明
 84 センダイムシクイ Phylloscopus occipitalis
  980607  1 小島内田林道    0049 380 広葉樹低木林尾根からさえずり声
  980608  1 杖立峠付近     7102 1050 山林でさえずる
 85 セッカ Cisticola juncidis
  980308  3 舞中島       0162 45 吉野川右岸堤防上で
  980520  2 吉野川、小島    0058 40 高水敷にてさえずり飛ぶ雄と飛ぶ雌
・ ヒタキ亜科 Muscicapinae
 86 キビタキ Ficedula narcissina
  980411  2 吉野川、大原    0160 35 河川内低木にてS
  980628  1 空野        0124 650 幼鳥
 87 オオルリ Cyanoptila cyanomelana
  980528  4 大内谷       0193 300 雄3、雌1
  980728  1 綱付山       7101 1100 広葉樹林。幼鳥
 88 エゾビタキ Muscicapa griseisticta
  981003  1 新開        0144 200 落葉樹の頂に止まっていた
・ カササギヒタキ亜科 Monarchinae
 89 サンコウチョウ Terpsiphone atrocaudata
  980607  1 小島内田林道    0059 180 沢沿いの杉林から早朝にさえずり声
  980728  2 梶山林道      7099 430 林道沿いの林床暗い杉林
○ エナガ科 Aegithalidae
 90 エナガ Aegithalos caudatus
  980105  17 尾山        0153 145 行き止まりより350m 位下った雑木。混群で枝移り
  980404  2 淵名        0110 500 尾根、ヒノキ林。尾曲がり1羽
○ シジュウカラ科 Paridae
 91 コガラ Parus montanus
  980211  15 半平山山頂部    7162 1000 スギ中層で採餌。ミズナラやソヨゴの広葉樹林を移動
  980608  5 杖立峠       7102 1080 家族群。コナラ、ミヤマザクラ、リョウブなどとヒノキの林で
 92 ヒガラ Parus ater
  980201  2 梶山小島林道    0048 350 スギ林内の林道沿いのノグルミ(?)の木の頂
  980608  3 杖立峠       7102 1120 家族群。カラマツで採餌
 93 ヤマガラ Parus varius
  980515  2 杖立峠東尾根    7113 1160 求愛給餌をする
  980923  2 口山字宮内     0102 80
 94 シジュウカラ Parus major
  980221  4 吉野川、大原    0160 35 河畔低木にてさえずる
  980620  2 猿飼林道終点    7194 600 スギの横枝に幼鳥1と成鳥1
○ ゴジュウカラ科 Sittidae
 95 ゴジュウカラ Sitta europaea
  980420  1 正善山       7114 1225 ブナの横枝で雄が求愛ダンスを踊った後交尾する
  980607  1 奥野々山      7186 1130 ブナ林を餌を捜しながら飛ぶ
○ キバシリ科 Certhiidae
 96 キバシリ Certhia familiaris
  980303  2 杖立峠の西     7101 1090 スギ、ヒノキの幹を上がりながら採餌
  980628  1 空野        0114 850 スギ林でリーと鳴く
○ メジロ科 Zosteropidae
 97 メジロ Zosterops japonica
  980404  4 淵名        0110 500 ヤマザクラの花に
  980520  1 吉野川、宮原    0069 35 河畔林ブッシュにて
○ ホオジロ科 Emberizidae
 98 ホオジロ Emberiza cioides
  980303  1 綱付山〜八面山の間 7009 1200 一面雪面のススキの原の窪地(くぼち)に
  980520  8 吉野川、大原    0160 35 河畔低木の頂でさえずる
 99 カシラダカ Emberiza rustica
  980131  20 吉野川、小島    0068 40 河畔林上にて
  980226  3 杖立峠東      7102 1080 落葉樹林林床
 100 ミヤマホオジロ Emberiza elegans
  980211  10 穴吹川原田     0135 300 ゴルフ場南
  981115  3 空野        0124 700 牧場の下端付近、雄1雌2
 101 アオジ Emberiza spodocephala
  980116  8 吉野川、西分    0058 35 河畔のブッシュ内
  980420  1 1173.5ピークの北   7114 1150 ブッシュに
 102 クロジ Emberiza variabilis
  980315  1 穴吹字新開     0144 200 雌、ゴルフ場管理道分岐点
○ アトリ科 Fringillidae
 103アトリ Fringilla montifringilla
  980323  8 杖立峠正善山登山路 7113 1170 岩場の下の落葉樹林林床で採餌
  900331  25 八面山の東     7008 1200 アセビ、ソヨゴ、イヌツゲの生える落葉樹林林床で採餌
 104 カワラヒワ Carduelis sinica
  980105  9 尾山        0153 160 尾山農免道路行き止まりクヌギの木の頂に止まっていた
  980530  6 半平        7152 400 チャ畑、クワ畑、畑跡スギ植林などの南面斜面、標高370〜420m
 105 マヒワ Carduelis spinus
  980105  7 尾山        0153 160 尾山農免道路行き止まりスギの木に飛び込む
  980303  140 綱付山西方     7100 1200 2群、山林でにぎやかに鳴いたり飛び回ったり
 106 イスカ Laxia curvirostra
  980303  2 杖立峠       7102 1050 雄雌、スギの球果をしきりについばむ
 107 ベニマシコ Uragus sibiricus
  980211  1 穴吹川原田     0135 280 地鳴き。ゴルフ場南端付近
  980222  1 古宮字半平     7161 550 地鳴き。半平山南面
 108 ウソ Pyrrhula pyrrhula
  980226  6 正善山の南     7114 1170 落葉樹林
  980404  1 内田        7019 700 エドヒガンの花を食べる
 109 イカル Eophona personata
  980608  1 杖立峠東方     7102 1080 山林でさえずる
  980704  1 猿飼林道終点    7194 600 ヤマザクラの木の頂でさえずる
 110 シメ Coccothraustes coccothraustes
  980111  2 吉野川、大原    0160 35 河畔竹林内の落葉広葉樹の頂
○ ハタオリドリ科 Ploceidae
 111 スズメ Passer montanus
  980606  25 穴吹        0153 35 民家屋根裏へ出入りするのも2カ所
  980728  40 舞中島       0161 40 穂の出始めた田に防鳥網。水田にジャンボタニシが多い
○ ムクドリ科 Sturnidae
 112 ムクドリ Sturnus cineraceus
  971231  100 吉野川      0172 35 河川敷の採草地から飛び上がる
  980404  6 穴吹        0153 35 快晴、降霜の早朝、1羽民家の屋根裏へ出入り
○ カラス科 Corvidae
 113 カケス Garrulus glandarius
  980214  2 奥野々山付近    0186 1000 針葉樹林を2羽で飛ぶ
  980323  15 杖立峠正善山登山路 7113 1160 落葉樹林。鳴きながら次々と枝移りしていく
 114 ハシボソガラス Corvus corone
  980404  1 吉野川       0162 35 ヤナギに巣。1羽巣にこもる
  980613  61 吉野川、大原    0170 35 早朝の河原裸地に1群となり休む
 115 ハシブトガラス Corvus macrorhynchos
  980307  19 口山字田方     0102 200 尾根上空で舞い上がる。または枯れ枝に止まる
  980607  40 淵名        0110 500 尾根、集落、鶏舎、スギ・ヒノキ林、畑など。標高470〜550m

(野生化種)
 116 ドバト Columba livia

 調査参加者
 大村龍一、笠井 正、東條秀徳、中川澄男、檜田幸伸、増谷正幸、三ツ井政夫、三宅武、八巻吉子

 写真撮影者
 写真7・12・15;三ツ井、写真9;笠井、その他;東條

 参考文献等
 1.徳島県(1996):徳島県環境資源図〔現存植生・土地利用図〕、徳島県環境政策部環境政策課
 2.徳島県(1998):平成10年度徳島県鳥獣保護区等位置図、徳島県
 3.中国四国農政局徳島統計情報事務所(1998):徳島農林水産統計年報 平成8年〜9年、徳島農林水産統計協会
 4.徳島県総務部市町村課(1998):平成10年度徳島県市町村要覧、徳島県市町村振興協会
 5.環境庁自然保護局野生生物課(1993):日本の絶滅のおそれのある生物―レッドデータブック― (脊椎動物編)第4刷、自然環境センター
 6.日本野鳥の会徳島県支部目録部(1988):徳島県鳥類目録、日本野鳥の会徳島県支部
 7.佐藤孝二(1998):資料 ヒトとカワウ〈鵜の山〉物語、JVM,51,120-124


徳島県立図書館