阿波学会研究紀要


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郷土研究発表会紀要第43号
日和佐町の野鳥(付:野生哺乳類)

鳥類班(日本野鳥の会徳島県支部)   

 東條秀徳1)・増谷正幸2)・神野剛3)

1.はじめに
 日和佐町は、徳島県南部にあって、太平洋に面した面積約117.7平方キロメートルの町である。町面積の90%は山地森林であり、さらにその61.4%がスギやヒノキの人工林となっている。自然林は海岸斜面や南面斜面および急峻(しゅん)な渓谷にあり、照葉樹が優勢である。可住地面積は町の10%であり、日和佐川、北河内谷川、赤松川などの本支流に沿って農耕地や集落が散在する。集落には大木の茂った寺社の杜(もり)も見られる。農耕地321ha の約90%は、水稲の一毛田である。室戸阿南海岸国定公園に指定されている、太平洋に面した海岸線は、急峻な岩崖(がけ)やウバメガシなどの照葉樹林となっている。大浜や恵比須浜には小規模な砂浜が形成されているが、干潟はほとんどない。また、鳥獣保護区等の設定状況は、南阿波サンライン(450ha)、日和佐大浜(2ha)および薬王寺(109ha)の3地区が鳥獣保護区に、奥河内地区(210ha)が銃猟禁止区域となっている。
 調査は1996年1月から12月の1年間実施した。調査員は全員が町外在住者であった。町内に職場を持つ2名が随時観察記録するとともに、他の4名が1名ずつ1 山地・森林、2 河川・渓流、3 海洋・海岸、4 集落・農地の各環境を分担し観察記録した。また、10月10日に秋のタカ渡りを調査した。さらに、野鳥観察の途中、野生哺(ほ)乳類を観察する機会も多かったことから、獣類についても記録した。記録に際し、地名のみでは観察地点を正しく把握することが困難と考え、自然環境保全基礎調査用地図を用い、その3次メッシュコードの下4桁(けた)を併記した。1メッシュは南北約900m×東西約1100m の長方形で、日和佐町は149メッシュに分画された(図1)。

 1年間の観察の結果、主として水辺環境に生息するもの46種、主として森林や草原を生息環境とするもの88種、合計134種を記録した(別表1)。これは、今までの阿波学会調査では最多記録である。また、生態系の上位に位置するタカ科・ハヤブサ科・フクロウ科の猛禽(きん)類も過去最多の14種記録した(図2〜6)。さらに陸生哺乳類も14種を記録した(図7)(別表2)。これら観察結果は、日和佐に豊かな自然環境が現存していることを示唆している。

 

2.山地・森林の野鳥
 日和佐町の山地は、最高点が八郎山の918.9m である。海岸沿いから低山地にかけては二次林状の広葉樹林が多く、内陸部に入るにつれてスギ、ヒノキ植林も目立つようになる。日和佐川上流部の八郎山から胴切山にかけての一帯には、モミ、ツガ、スギなどの針葉樹にアカガシなど広葉樹の混じる針広混交林がかなり見られ、暖温帯上部の自然植生であるモミ−シキミ群集など、いわゆる中間温帯林的な様相を呈している。
 このような日和佐町の山地の森林における鳥類相を把握するため、3カ所でライン・センサスを行った(図1:L1〜L3)。L1は、海岸沿いの林である(図8)。日和佐城からの「四国のみち」を調査コースとした。全長約1.7km、標高約40〜110m。ウバメガシ、オガタマノキ、シイノキなど常緑広葉樹が多く、低木層はヤブツバキ、ヒサカキ、タイミンタチバナなどが生える。林床にシダ類が密生する所もある。L2は、やや内陸に入った低山地である(図9)。玉厨子山の南から東の山麓部を日和佐川沿いに、四国電力送電線の鉄塔を結んで巡視道が通っている。それを調査コースとした。全長約2.1km、標高約50〜160m。ここも、カシ類、シリブカガシ、シイノキなど常緑広葉樹が多く、低木層はヒサカキ、ヤマビワ、ツツジ類などが生える。林床にシダ類が密生する所も多い。L3は、暖温帯上部の林である(図10)。胴切山登山道を調査コースとした。全長約2.1km、標高約450〜883.6m。日和佐川上流部の谷川右岸沿いの起点から胴切越えまでは、スギ、ヒノキ植林が多いが、所々モミ、ツガにアカガシ、ユズリハ、カゴノキなど常緑広葉樹や、シデ類、カエデ類など落葉広葉樹の混じる針広混交林があり、左岸沿いと、胴切越えから山頂を経て東方の牟岐町との境の稜(りょう)線沿いにかけては、おおむね針広混交林となっている。低木層はシキミ、ヤブツバキ、ヒサカキ、サカキ、ヤブニッケイ、アセビなどが生える。
 また、ライン・センサスは行わなかったが、谷山越えから八郎山を経て、南方の692.9m 三角点(図11)にかけてと、玉厨子山の上部も調査した。
 ライン・センサスの結果は、表1に示す通りである。比較しやすくするため、数値は全長1km あたりに換算してある。

 繁殖すると思われる種類で、L1からL3に共通して見られるものは、トビ、キジバト、コゲラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、ハシブトガラスなどで、いずれも留鳥性であるとされる。他に繁殖すると思われるのは、L1では、ツミ、コジュケイ、ハシボソガラス、L2では、サシバ、コジュケイ、ホトトギス、アオゲラ、ヤブサメ、オオルリ、L3ではクマタカ、ヤマドリ、ホトトギス、アオゲラ、ヤイロチョウ、ミソサザイ、クロツグミ、ヤブサメ、オオルリ、ヒガラ、キバシリ、カケスなどである。L3における多様さが注目される。特に、ヤイロチョウ、クマタカ、キバシリ(図12)は、徳島県での生息数は非常に少ないので貴重である。これとは別に、6月7日に玉厨子山上部でアオバトが、7月11日に谷山越え〜八郎山〜692.9m 三角点にかけてヤマドリ、アオバト、ジュウイチ、キビタキが、7月13日に胴切越え東方でクロツグミの親子連れと、アオバト、コサメビタキが、それぞれ記録された。

 逆に、非繁殖期には、L1における鳥類の多様さが目につく。特に春の渡りの季節には、ホトトギス、サンショウクイ、コマドリ、マミジロ、アカハラ、マミチャジナイ、メボソムシクイ、センダイムシクイ、オオルリ、サンコウチョウなど様々な種類の鳥が通過して行く。秋冬期にも多くの鳥類が生息する。
 L2は、L3とL1に比べるとやや多様さに欠けるが、L1に近い傾向がある。
 以上に述べたことと、表1から、日和佐町の山地の森林地帯における鳥類相を概観すると、おおよそ次のことが言える。
〇暖温帯上部のモミ−シキミ群集など針広混交林は、多種多様な鳥類が繁殖する。特に、ヤイロチョウ、クマタカ、キバシリは希少な種であり、このような森林は徳島県では少なくなっているので、貴重な生息地である。非繁殖期にもかなり多種多様な鳥類が生息し、冷温帯性の種類(オオアカゲラ、コガラ)が移動してくるのにも注目したい。
〇海岸沿いから低山地にかけての広葉樹の多い林は、春・秋の渡りの季節に多種多様な種類が見られる。越冬地としても重要である。そのような小鳥類を捕食するツミ(タカ科ハイタカ属)が繁殖している可能性がある。

3.河川・渓流の野鳥
 源流を町内山地に発する日和佐川、北河内谷川、赤松川などの小河川が山間を縫って流れ下っている。そのほとんどは上中流の様相を持つ清流であるが、今年は冬と夏の渇水時期に流れが途切れ、川底を空気に触れさせることもあった。中流域では河岸段丘が形成されており、段丘斜面にはメダケや広葉樹からなる河畔林が細く帯状に連なっている(図13)。各河川には小規模な取水堰(せき)や砂防堤はあるが、ダムは構築されていない。なお、奥潟川河口には小規模なヨシ原が残り、日和佐川と北河内谷川の下流は汽水域となっている。

 日和佐川および赤松川の渓流には、豊かな渓流を象徴するヤマセミとカワガラスが留鳥として生息する(図14)。ヤマセミは上空から水中に飛び込み魚を捕食し、カワガラスは水中に潜って川底のトビケラ幼虫などの昆虫を捕食する。日和佐川では、両種ともに下流の中村付近まで生息しており、これは県内で最も標高の低い地点での生息記録である。
 中流から下流にかけての河畔や中州の低木混じりの草地は、秋冬には、ホオジロ類やカワラヒワ、スズメなどが群れで採餌(じ)地および塒(ねぐら)として利用している。
 奥河内銃猟禁止区域内の奥潟川河口や日和佐・北河内谷川合流部には、冬季にはオシドリ、マガモ、カルガモ、コガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモなどのカモ類が渡来し、越冬する。人工的な親水護岸も造成されている両地域だが、前者では中州にヨシ群落が、後者では右岸にツルヨシ群落があり、これらによりヒトから隔離遮蔽(しゃへい)された空間が残されていることも、カモ類渡来の一因と思われる。なお、カルガモは留鳥としても生息し、奥潟川河口のヨシ原では、昨年から2年連続で繁殖が確認されている(図15)。また、この地域には周年ミサゴが生息し、しばしば漁労活動が観察された。さらに、県内ではまれな種であるハジロカイツブリ、ヨシゴイ、オオバンも当地で記録された。
 厄除橋(やくよけばし)のイワツバメ集団営巣地が町指定文化財となっているが、その上流約700m の、日和佐川を跨(また)ぐ国道55号線とJR牟岐線のコンクリート製橋桁の間にも、多数の巣が架けられている。

4.海洋・海岸の野鳥
 日和佐町の海岸線は太平洋に面しており、総延長22.96km のほとんどがリアス式海岸である。南部の海岸は大小の岩礁と急峻な海食崖が発達し、海食崖上の植生は常緑広葉樹が卓越する。北部の海岸も類似した環境にあるが、恵比須浜と大浜は砂浜海岸であり、やや内湾的な環境中(図16)に、養殖施設、漁港、防潮林、集落等の多様な環境要素が存在する。海岸地帯の調査は、外海に面した千羽海岸の外牟井浜に調査定線(L4)を設定しラインセンサスを実施した。延長1.1km×50m、標高0〜70m、コース最初の約200m が石浜で、後半は常緑樹林斜面。海上の調査は、恵比須浜の調査定点(P)と観光遊覧船上から観察する海上定線(L5:延長4.7km、幅200m)を設定し、行った。Pでは北岸の定点から養殖筏(いかだ)の浮く湾内約14ha を観察した。船上からの調査は期間途中で遊覧船が運休したため、1回のみの調査となった。海岸の調査結果は表2に、海上の調査結果は表3にそれぞれ示した。さらに内湾に面した恵比寿浜とえびす洞でも調査定線を設け観察したが、単位面積当たり個体数は両者ともL4の約60%であった。以下に重要な鳥類を列挙する。

〇ウミウ(図17)
 県内には冬鳥として渡来する。海上、岩礁、養殖筏によく観察され、日和佐浦地先の立島および周囲の小岩礁は多数個体の休息場となっている。同様の環境で小型のヒメウも少数観察された。
〇アカエリヒレアシシギ
 ヒレアシシギ類の1種で、北極圏から南半球まで渡りをする。春・秋に沖合い海上を多数が通過すると考えられている。4月20日、日和佐浦で落鳥直後の1羽を保護した。約2時間の保温・安静により回復したので、日和佐川河口で放鳥した。
〇オオセグロカモメ
 大型のカモメで、県内では冬鳥として渡来するが観察例は多くない。3月2日に、通り岩東方海上で1羽が観察された。
〇ハヤブサ
 県内では留鳥の猛禽類で、主に海岸の絶壁に営巣するが、個体数は極めて少ない。今回の調査では、恵比須浜のほか、南阿波サンラインでも少数が複数回観察された。町南部の海食崖で営巣している可能性があると考え、洋上より調査したが、巣は確認できなかった。〇イワツバメ(図18)
 県内では主に夏鳥として渡来するが、少数が越冬する。えびす洞は集団繁殖地・越冬地として知られる。恵比須浜橋(1987年完成)のコンクリート製橋桁にも10巣以上の営巣が観察された。また、恵比須浜から立島にかけての海上上空で数十から数百羽の群れが観察された。

5.集落・農耕地の野鳥
 日和佐町の農耕地は総面積約321ha であり、それが山地に挟まれて細長く、あるいは散在していることから、純粋に農耕地環境を代表する調査地域は設定困難であった。そこで、休耕田や客土地の草原がパッチ状に混じる櫛ケ谷を、湿性・乾性草原環境として位置づけ、計数調査区域(図1:Z;面積約5ha)を設定するとともに、周辺も含め調査した。ここは1983年にマナヅルが渡来し、また1992年には稲に対するサギの踏害が話題になった地域である(徳島新聞、1992.6.2)。計数調査区域の約半分は水田であり、4月6日には田植準備が完了し、5月6日には早苗がそよぎ、8月3日には稲穂が垂れ、各種防鳥対策が施されていた。8月24日には稲刈りは終了していた。休耕田は草原化しているが、春先に焼かれ、丈の低いイネ科の草原となる。東部を占める客土地と用水路はセイタカアワダチソウやヨシの高茎草本が繁茂している。おおむね1月に1回の計数観察を実施したところ、計30種が記録されたが、稲作時期の記録が少ない結果となった(表4)。8月3日、当地で繁殖した家族群と思われるセッカ(図19)の群れを草原で確認した。ヒバリは徳島県の平野部では留鳥として普通に生息する種だが、日和佐町では、当地区で1月28日と2月4日に確認されたのみであった。タヒバリは冬鳥として当地区にも多数渡来したが、内陸部の赤松や永田の耕起された乾田でも多数観察された。表記のほかにサギ類はアマサギ、ダイサギ、ゴイサギなども町内各地の水田で採餌姿が散見されたが、特に多数の集団は認めなかった(図20)。
 ツバメとスズメ(図21)は現在では人里に生活基盤をもつ野鳥である。山間地では現在、過疎や不耕作田が拡大傾向にあり、この両種の生息域の縮小が危惧(ぐ)されるところである。日和佐ではまだ、両種とも集落に一致して町内各地に生息が確認された(図22)。なお、スズメは、留鳥であり一年中町内で記録されたが、1〜2月には大きな集落か家畜飼養施設周辺でしか観察されず、稲が熟すとともに谷奥でも生息が確認されるようになった。
 日和佐町の各集落の周辺には大木の残る社叢(しゃそう)も多い。これらの杜について夜に観察したところ、フクロウ、アオバズクが記録された。また3社ともにムササビの生息も確認された。また、山地森林に連続した杜であることから、森林性の野鳥も多種観察された(図23)。

6.タカの渡り
 日本で繁殖したサシバは、秋になると越冬地の東南アジアへ集団となって渡っていく。愛知県伊良湖岬や高知市、愛媛県高茂岬、鹿児島県佐多岬では毎年シーズンに1万羽を超えるサシバが観察されることから、これらの地点を結ぶ渡りのコースが太平洋ルートとして想定されている。徳島県でも、このルートの一部と想定される蒲生田岬や明神山では多数の観察記録がある。その延長線上にある日和佐町でも多数の渡りが観察されるものと想定し、10月10日に町内5カ所で観察した(図1:S1〜S5)。その結果、サシバ(図24)、ハチクマ、ノスリなど300羽以上のタカの渡りが記録された(表5)。日和佐町付近では幅広く分散して渡っているものと推察された。また、早朝にも観察されており、町内各地の森林は、渡り途中の塒となっているのであろう。

7.野鳥目録および野生哺乳類目録(別表1、2)
 1996年1月〜12月の間に記録された種名と具体的な観察例を記載した。多数観察記録のある種についても記載は2例までとした。記載事項は、左から観察年月日、メッシュコード、地名(標高:単位m)、個体数、環境あるいは行動などの順である。20m 未満と推定された平地または水辺での標高は示していない。種名の後の◎印は町内での繁殖が確認されたか、あるいは行動等から繁殖が確実な種であることを、〇は繁殖の可能性がある種を示す。 環境庁編レッドデータブック(RDB)では、今回日和佐町で記録された種のうち、クマタカ、ヤイロチョウが絶滅危惧種、ミサゴ、オオタカ、ハヤブサが危急種、ミゾゴイ、チュウサギ、オシドリ、ハチクマ、ハイタカが希少種、そして哺乳類ではニホンリス、ニホンカモシカが地域個体群として記載されている。

8.おわりに
 調査の途中、町内各地で網や柵(さく)、爆音器など鳥獣害対策の施設を見かけた。ヒトの生活域に近い環境に生息する野生鳥獣は、農林産物に害を及ぼすこともあり、負の資源と目されることもある。一方、最近では自然や環境に対する価値観も変わり、貴重な財産との評価もある。今年、地域活動として始まった日和佐川源流域(徳島新聞、96.8.16)や奥潟川湿原(徳島新聞、96.12.15)の保護などと同じく、今回確認された多種の野生鳥獣が、日和佐町の貴重な財産として後世に引き継がれることを望むところである。さらに、町上空に毎日出現するRDB危急種のミサゴ、大木がそびえフクロウやムササビが住む神社の杜、イノシシの生々しい生活痕が観察される遊歩道などは、今すぐにでも、環境教育や観光に活用可能な貴重な資源と思われるがいかがなものであろうか。

【調査参加者】
 神野剛、幸壬政治、曽良寛武、東條秀徳、増谷正幸、萬宮翔平、萬宮千鶴子、丸岡英明
*執筆分担:1、3、5〜8;東條 2;増谷 3;神野
〇写真撮影:図8〜11;増谷  図15;幸壬 その他:東條

【参考文献等】
1.徳島県企画調整部統計システム課(1996):平成7年版徳島県勢要覧、徳島県
2.徳島県総務部市町村課(1995):平成7年度徳島県市町村要覧、徳島県市町村振興協会
3.徳島県(1995):平成7年度徳島県鳥獣保護区等位置図、徳島県
4.日和佐町誌編纂委員会(1984):日和佐町史、徳島県海部郡日和佐町町長 喜田寛
5.増谷正幸ほか(1988):板野町の鳥類、総合学術調査報告板野町 郷土研究発表会紀要第34号、阿波学会・徳島県立図書館
6.環境庁自然保護局野生生物課(1993):日本の絶滅のおそれのある野生生物 ―― レッドデータブック ――(脊椎動物編)第4刷、自然環境研究センター
7.環境庁自然保護局野生生物課(1993):日本産野生生物目録 ―― 本邦産野生動物の種の現状、(脊椎動物編)、自然環境研究センター
8.日本野鳥の会徳島県支部目録部(1988):徳島県鳥類目録、日本野鳥の会徳島県支部
9.阿部永(1994):日本の哺乳類、東海大学出版会

 別表1 日和佐町野鳥目録
  カイツブリ目 Order PODICIPEDIFORMES
 カイツブリ科 Family PODICIPITIDAE
1.カイツブリ Podiceps ruficollis ◎
 96.1.7 4462 奥潟川 2 ヨシ原のある河口
 96.4.20 4484 恵比須浜 1 池
2.ハジロカイツブリ Podiceps nigricollis
 96.12.22 4472 日和佐川 1 冬羽、川面に浮く。時に潜水。
  ペリカン目 Order PELECANIFORMES
 ウ科 Family PHALACROCORACIDAE
3.カワウ Phalacrocorax carbo
 96.12.8 4482 日和佐川 1 潜水採餌を反復
4.ウミウ Phalacrocorax fiiamentosus
 96.1.7 4484 恵比須浜 6 湾内の磯
 96.3.2 4473 立島 14 岩の上で休憩
5.ヒメウ Phalacrocorax pelagicus
 96.3.2 4442 通り岩 2 海上を飛翔
 96.4.20 4484 恵比須浜 1 磯でウミウとともに休憩、夏羽
  コウノトリ目 Order CICONIFORMES
 サギ科 Family ARDEIDAE
6.ヨシゴイ Ixobrychus sinensis ○
 96.6.11 4472 日和佐川 1 ヨシ原の水際
7.ミゾゴイ Gorsakius goisagi ○
 96.5.31 4375 大越(240)1 谷川茂みから左岸林へ飛ぶ
8.ゴイサギ Nycticorax nycticorax ○
 96.5.19 4480 馬木 1 日和佐川の堰
 96.1.7 4462 奥潟川 1 ヨシ原と水溜り
9.ササゴイ Butorides striatus ○
 96.4.13 5420 赤松(130) 1 赤松川
 96.5.22 4462 奥潟川 1 水際のヨシ原
10.アマサギ Bubulcus ibis
 96.4.23 4483 北河内 3 水田で採餌
 96.5.22 4462 奥潟 25 国道沿いの田の畦
11.ダイサギ Egretta alba
 96.1.7 4484 恵比須浜 1 湾内の筏
 96.5.2 4472 日和佐川 2
12.チュウサギ Egretta intermedia
 96.1.15 4471 永田 1 耕された田
 96.6.29 4462 櫛ケ谷 5 未作付田で採餌
13.コサギ Egretta garzetta
 96.1.15 4471 永田 14 水量少ない日和佐川
 96.4.10 4461 奥潟 20 水田
14.クロサギ Egretta sacra ○
 96.1.7 4484 恵比須浜 1 湾内の筏
 96.8.25 4473 立島 2
15.アオサギ Ardea cinerea
 96.1.7 4472 日和佐川 9 ヨシ原と続く川原
 96.1.27 4387 ツバ谷(100) 1 谷川
   カモ目 Order ANSERIFORMES
 カモ科 Family ANATIDAE
16.オシドリ Aix galericulata
 96.11.8 4462 奥潟川 4 川岸のヨシ原の中に浮く
 96.12.5 4484 恵比須浜 3 池に浮く
17.マガモ Anas platyrhynchos
 96.1.7 4462 奥潟川 15 ヨシ原と水溜り
 96.2.24 4448 井の上 23 北河内谷川
18.カルガモ Anas poecilorhyncha ◎
 96.1.9 4472 日和佐川 35 河口
 96.5.14 4462 奥潟 12 成鳥1、雛11 奥潟川河口
19.コガモ Anas crecca
 96.3.2 4462 櫛ケ谷 24
 96.4.16 4462 奥潟 4 奥潟川河口ヨシ原
20.オカヨシガモ Anas strepera
 96.1.7 4472 日和佐川 1 ヨシ原と続く川原
 96.12.1 4472 日和佐川 4 川面に浮く
21.ヒドリガモ Anas penelope
 96.1.7 4472 日和佐川 43 ヨシ原と続く川原
 96.12.8 4472 日和佐川 41 川面や川原に
22.オナガガモ Anas acuta
 96.1.7 4462 奥潟 1雌 奥潟川河口ヨシ原
  タカ目 Order FALCONIFORMES
 タカ科 Family ACCIPITRIDAE
23.ミサゴ Pandion haliaetus ○
 96.1.9 4472 日和佐川 2 河口でボラを採る
 96.7.6 5445 星越峠(200) 1 魚を下げて福井方面へ飛行
24.ハチクマ Pernis apivorus
 96.10.10 4372 胴切山(700) 14 渡り
 96.10.12 5454 後世山(500) 2 渡り
25.トビ Milvus migrans ◎
 96.2.2 4472 奥河内 16 上空で3群帆翔
 96.6.9 5329 赤松(130) 1 幼鳥
26.オオタカ Accipiter gentilis
 96.2.4 4439 白沢(200) 1 常緑樹二次林上空でハイタカと争う
 96.10.12 4493 登り(50) 2 常緑樹二次林でヒィーヨヒィーヨと大声で鳴き争う
27.ツミ Accipiter nisus ○
 96.1.7 4473 大岩山(50) 1 斜面上空飛行、雌
 96.8.23 4463 四国のみち(70) 1 ひらひら飛来しウバメガシにとまる、雄
28.ハイタカ Accipiter gularis
 96.2.4 4439 白沢(200) 1 常緑樹二次林上空でオオタカと争う
 96.2.16 4482 田々川 1 日和佐川上空を旋回、若鳥
29.ノスリ Buteo buteo
 96.1.7 4484 恵比須浜 1 広葉樹斜面から飛び立ち帆翔
 96.1.28 4347 寒葉(100) 1 国道脇の電柱で小鳥を狙う
30.サシバ Butastur indicus ◎
 96.7.6 5445 星越峠(200) 1 上空に飛来したミサゴを迎撃
 96.8.3 4347 寒葉(200) 1 早朝に鳴きながら谷奥へ飛行
31.クマタカ Spizaetus nipalensis ○
 96.4.25 4362 胴切山(480) 1 山林上を北北東へ飛行
 96.5.13 4372 谷山越(730) 1 上空旋回後、八郎山方面へ飛行
 ハヤブサ科 Family FALCONIDAE
32.ハヤブサ Falco peregrinus ○
 96.3.14 4484 恵比須洞 1 海上を飛行
 96.10.10 4328 明丸(100) 2 メジロを捕らえる
33.チゴハヤブサ Falco subbuteo
 96.4.28 5454 後世山(400) 1 尾根を越え北東へ飛行
34.チョウゲンボウ Falco tinnunculus
 96.10.28 4462 奥潟(20)1 松の枯枝の先にとまる
 96.12.1 4481 はりま 1 田で採餌後、電線にとまり食事、雄
  キジ目 Order GALLIFORMES
 キジ科 Family PHASIANIDAE
35.ウズラ Coturnix coturnix
 96.11.25 4441 外牟井浜 5 常緑広葉樹林林床
36.コジュケイ Bambusicola thoracica ◎
 96.2.16 4348 松尾(90) 4 道路法面を走り去る
 96.8.24 4451 サンライン入口(60) 1 道端
37.ヤマドリ Phasianus soemmerringii ◎
 96.4.28 5445 後世山(240) 2 桧林から飛び立つ、雄、雌
 96.4.11 4362 胴切山(450) 1 針広混交林林床、雄
38.キジ Phasianus colchicus ◎
 96.2.4 4482 日和佐川 3 ブッシュより飛び立つ、雄1、雌2
 96.6.29 4462 櫛ケ谷 2 草丈低い休耕田
  ツル目 Order GRUIFORMES
 クイナ科 Family RALLIDAE
39.ヒクイナ Porzana fusca ○
 96.7.27 4471 丹前 1 夜、水田から鳴き声
 96.8.24 4462 櫛ケ谷 1 山際の水田の細い用水路を走る
40.バン Gallinula chloropus ◎
 96.5.6 4462 奥潟川 4 河口ヨシ原
 96.10.27 4462 奥潟川 1 河口ヨシ原
41.オオバン Fujica atra
 96.12.3 4472 日和佐川 2 川面に浮く
  チドリ目 Order CHARADRIIFORMES
 チドリ科 Family CHARADRIIDAE
42.コチドリ Charadrius dubius ○
 96.4.6 4462 櫛ケ谷 2 水浅い水田
 96.10.20 4462 櫛ケ谷 1 水浅い湿田
43.イカルチドリ Charadrius placidus
 96.2.4 4482 日和佐川 2 干上がった河川
44.ムナグロ Pluvialis squatarola
 96.5.9 4482 日和佐川 4 川岸に
 シギ科 Family SCOLOPACIDAE
45.キアシシギ Tringa brevipes
 96.5.6 4462 櫛ケ谷 1 耕された湿田で採餌
46.イソシギ Tringa hypoleucos
 96.2.4 4484 田井 1 湾奥の干潟で採餌
 96.5.18 4462 奥潟川 2 川岸に
47.タシギ Gallinago gallinago
 96.1.28 4462 櫛ケ谷 1 用水から飛び立つ
 ヒレアシシギ科 Family PHALAROPODIDAE
48.アカエリヒレアシシギ Phalaropus labatus
 96.4.20 4472 日和佐浦 1 冬羽、車道へ落下直後に保護、後放鳥
 カモメ科 Family LARIDAE
49.ユリカモメ Larus ridibundus
 96.1.31 4473 日和佐港 6 採餌
 96.2.24 4473 日和佐川 10 合流部
50.セグロカモメ Larus argentatus
 96.2.18 4482 日和佐川 1 川面に浮く
 96.3.14 4484 恵比須浜 2 海面のいけすの上
51.オオセグロカモメ Larus schistisagus
 96.3.2 4443 通り岩東方 1 海上飛翔
52.カモメ Larus canus
 96.1.7 4472 日和佐川 57 ヨシ原と続く川原
 96.4.20 4484 恵比須浜 7 海岸
53.ウミネコ Larus crassirostris
 96.2.4 4484 恵比須浜 73 海面のいけすの上または海上
 96.3.2 4473 日和佐港 2 上空飛行
  ハト目 Order COLUMBIFOMES
 ハト科 Family COLUMBIDAE
54.キジバト Streptopelia orientalis ◎
 96.1.15 5319 遠野(160)10 赤松川沿いの1本の木に
 96.4.25 4351 胴切山(850) 1 針広混交林でさえずり声
55.アオバト Sphenurus sieboldii ○
 96.6.7 4388 玉厨子山(480) 1 広葉樹林で鳴き声
 96.6.23 4372 谷山越(650) 2 尾根の枯木にとまり鳴く
  ホトトギス目 Order CUCULIFORMES
 ホトトギス科 Family CUCULIDAE
56.ジュウイチ Cuculus fugax ○
 96.5.18 4362 胴切山(550) 1 針広混交林でさえずり声
 96.7.11 4372 谷山峠北(800) 1 山林でさえずり声
57.カッコウ Cuculus canorus
 96.5.26 4372 谷山越(750) 1 杉林尾根から鳴き声
58.ツツドリ Cuculus saturatus
 96.5.18 4362 胴切山(510) 1 山林でさえずり声
59.ホトトギス Caculus poliocephalus ◎
 96.5.14 4462 櫛ケ谷 1 鳴き声
 96.6.12 4473 大浜 1 八幡神社の楠
  フクロウ目 Order STRIGIFORMES
 フクロウ科 Family STRIGIDAE
60.アオバズク Ninox scutulata ◎
 96.7.27 4483 井上 1 山林から鳴き声、pm7:30
 96.7.27         1 鳴き声、pm7:45
61.フクロウ Strix uralensis ◎
 96.5.25           1 東の山林から鳴き声、pm7:45
 96.6.8 4485 恵比須浜 1 集落の東谷から夜に鳴き声
  ヨタカ目 Order CAPRIMULGIFORMES
 ヨタカ科 Family CAPRIMULGIDAE
62.ヨタカ Caprimulgus indicus ○
 96.7.28 5316 川又(200) 1 早朝連続した鳴き声、am4:00
  アマツバメ目 Order APODIFORMES
 アマツバメ科 Family APODIDAE
63.ヒメアマツバメ Apus affinis
 96.5.2 4472 日和佐高校 6 上空イワツバメと混じって飛行
 96.10.7 4473 日和佐浦 6 上空を飛行
64.アマツバメ Apus pacificus ◎
 96.5.6 4473 立島 100 上空飛翔
 96.7.6 4474 恵比須洞 10 天井の岩穴に飛び込む
  ブッポウソウ目 Order CORACIIFORMES
 カワセミ科 Family ALCEDINIDAE
65.ヤマセミ Ceryle lugubris ◎
 96.1.15 4480 柳瀬橋(20) 2 川岸から飛び立ち上流へ飛去
 96.6.23 4385 大越(150) 2 日和佐川上空を飛行、am7:15
66.カワセミ Alcedo atthis ◎
 96.2.8 4485 恵比須浜 1 池岸の木の上に
 96.7.28 5317 日浦橋上(170) 1 赤松川の淵の上を上流へ飛去
  キツツキ目 ORDER PICIFORMES
 キツツキ科 Family PICIDAE
67.アオゲラ Picus awokera ◎
 96.3.10 4399 西河内(200) 1 谷川右岸の広葉樹林
 96.8.3 4347 寒葉(110) 1 杉壮齢林から鳴き声、am6:00
68.オオアカゲラ Dendrocopos leucotos
 96.9.8 4362 胴切山(460) 1 雌、飛来しユズリハにとまる
 96.10.20 4373 八郎山(530) 1 雄、沢沿いのハンノキで採餌
69.コゲラ Dendrocopos kizuki ◎
 96.5.13 4382 八郎山(890) 1 シロモジの細い幹を打診
 96.5.17 4473 八幡神社 2 タブの木
  スズメ目 Order PASSERIFORMES
 ヤイロチョウ科 Family PITTIDAE
70.ヤイロチョウ Pitta brachyura ○
 96.6.9 4372 大越(500) 1 雨天早朝に鳴き声
 96.7.4 4351 胴切山(850) 1 牟岐町側の針広混交林でさえずり声
 ヒバリ科 Family ALAUIDAE
71.ヒバリ Alauda arvensis
 96.3.14 4462 櫛ケ谷 3 耕された田
 ツバメ科 Family HIRUNDINIDAE
72.ツバメ Hirundo rustica ◎
 96.3.14 4472 井の上 4 校庭上空飛行
 96.5.8 4472 寺前 12 町中を飛ぶ。巣7カ所
73.コシアカツバメ Hirundo daurica ◎
 96.5.2 4472 寺前 2 町中を飛ぶ
74.イワツバメ Delichon urbica ◎
 96.1.7 4484 恵比須浜 30 上空飛翔
 96.5.19 4484 恵比須浜 9 新しいコンクリート橋桁に営巣
 セキレイ科 Family MOTACILIDAE
75.キセキレイ Motacilla cinerea ◎
 96.2.7 4472 井の上 1 校庭
 96.6.9 4387 西山(70) 1 渓流の岩の上に幼鳥
76.ハクセキレイ Motacilla alba
 96.4.18 4472 井の上 2 校庭
 96.6.29 4377 西山(70) 1
77.セグロセキレイ Motacilla grandis ◎
 96.3.10 4472 寺前 2 土産物店屋根に巣材搬入
 96.8.03 4485 田井 1 民家屋根に幼鳥
78.ビンズイ Anthus hodgsoni
 96.2.4 4473 八幡神社 4 社叢の林床で採餌
 96.4.25 4362 胴切山(480) 1 杉林の地上
79.タヒバリ Anthus spinoletta
 96.1.15 5318 遠野(160) 4 耕された乾田
 96.1.27 4462 櫛ケ谷 60 湿田、冬作なし、一部草原化した休耕田
 サンショウクイ科 Family CAMPEPHAGIDAE
80.サンショウクイ Pericrocotus divaricatus
 96.4.26 4473 奥河内(70) 1 雄、サクラの枝先にとまる
 ヒヨドリ科 Family PYCNONOTIDAE
81.ヒヨドリ Hypsipetes amaurotis ◎
 96.4.13 5339 流矢橋(120)20 渡りの群れ?
 96.8.3 4483 井の上 1 タブノキに幼鳥
 モズ科 Family LANIIDAE
82.モズ Lanius bucephalus ◎
 96.3.10 5316 杉山谷川(180) 1
 96.5.6 4462 水産高校 3 メタセコイアに幼鳥2、雌1
 カワガラス科 Family CINCLIDAE
83.カワガラス Cinclus pallasii ◎
 96.2.24 5319 影野橋(140) 2 赤松川、ダム下流
 96.3.10 4489 馬木 1 養魚場の防鳥網に絡まり死亡
 ミソサザイ科 Family TROGLODYTIDAE
84.ミソサザイ Troglodytes troglodytes ◎
 96.3.4 4399 西河内(100) 1 谷川でさえずり
 96.3.10 5305 天狗谷(200) 1
 ヒタキ科 Family MUSCICAPIDAE
 (ツグミ亜科 Subfamily TURDINAE)
85.コマドリ Erithacus akahige
 96.4.25 4351 胴切山(830) 1 山頂近くの尾根の林でさえずり
 96.4.26 4453 奥河内(50) 1 山林でさえずり
86.コルリ Erithacus cyane
 96.5.2 4389 西河内(100) 1 密生した常緑広葉樹二次林でさえずり
 96.5.3 5403 登り 1 広葉樹二次林でさえずり
87.ルリビタキ Tarsiger cyanurus
 96.1.27 4372 谷山越(660) 1 雌型、林道沿いの沢の低木林
 96.4.6 4372 谷山越(700) 1 雌型、ヒッヒッと鳴きながら枝移り
88.ジョウビタキ Phoenicurus auroreus
 96.3.2 4472 JR日和佐駅前 1 雄、ミニ薬王寺の頂きでさえずる
 96.4.5 4495 恵比須浜 2 木の枝にとまる
89.ノビタキ Saxicola torquata
 96.10.12 4462 櫛ケ谷 1 湿田畦の杭にとまる
 96.10.20 4482 日和佐川 1 河川敷セイタカアワダチソウにとまる
90.イソヒヨドリ Monticola solitarius ◎
 96.2.8 4475 恵比須浜 5 海岸の岩の上
 96.3.4 4389 原ケ野(30) 1 雌、檜の垣根の際に降りて何かついばむ
91.マミジロ Turdus sibiricus
 96.4.26 4463 奥河内(50) 1 雌、常緑広葉樹林林床でカサカサ
 96.5.18 4364 大越(250) 1 雄、山林から道路上に現れ跳ね歩き、また山林へ
92.クロツグミ Turdus cardis ◎
 96.6.27 4362 胴切山(580) 1 針広混交林でさえずり
 96.7.13 4361 胴切山(620) 2 針広混交林で雄が幼鳥に給餌
93.アカハラ Turdus chrysolaus
 96.4.13 4441 外牟井浜 3 広葉樹林床で採餌
 96.4.23 4503 登り 2 道路沿いの広葉樹梢でさえずる
94.シロハラ Turdus pallidus
 96.2.16 4463 山河内(170) 7 沢沿いの笹藪
 96.4.18 4472 井の上 2 校庭
95.マミチャジナイ Turdus obscurus
 96.4.26 4473 日和佐城(50) 1 雌、駐車場を跳ね歩き、落葉を嘴ではねのける
96.ツグミ Turdus naumanni
 96.3.10 5318 原尻(150) 1 農道で採餌
 96.4.16 4472 井の上 12 校庭
 (ウグイス亜科 Subfamily SYLVIINAE)
97.ヤブサメ Cettia squameiceps ◎
 96.4.20 4472 新発谷(180) 1 谷間の桧林からさえずり
 96.5.26 4372 大越(600) 5 鳴き始め am4:39
98.ウグイス Cettia diphone ◎
 96.2.4 4482 日和佐川 6 干上がった川の岸辺ブッシュ
 96.5.13 4383 八郎山(850) 1 山林でさえずり声
99.オオヨシキリ Acrocephalus arundinaceus
 96.5.6 4462 櫛ケ谷 1 奥潟川堤防のグミにとまり鳴く
 96.5.19 4482 田々川 1 日和佐川ツルヨシ群落から鳴き声
100.メボソムシクイ Phylloscopus borealis
 96.4.6 4351 胴切山(880) 1 北東斜面でさえずり
 96.5.26 4372 谷山越(650) 1 針広混交林でさえずり
101.センダイムシクイ Phylloscopus occipitalis ○
 96.4.20 5403 登り 1 混交二次林でさえずり
 96.5.31 4374 大越(420) 1 山林でさえずり
102.キクイタダキ Regulus regulus
 96.11.14 4378 西山(80) 2 杉の樹冠部に
 96.11.14 4389 西河内(150) 1 アカマツに
103.セッカ Cisticola juncidis ◎
 96.2.4 4463 櫛ケ谷 1 高茎草本草地
 96.8.3 4463 櫛ケ谷 9 高茎草本草地に群れ(家族群?)
104.キビタキ Ficedula narcissina ◎
 96.5.19 4473 八幡神社 1 雄、クスノキの梢でさえずる
 96.7.11 4373 八郎山系(670) 1 針広混交林でさえずり
105.オオルリ Cyanoptila cyanomelana ◎
 96.4.8 4362 胴切山(450) 1 雄、谷沿いのヤブツバキに
 96.7.28 4387 ツバ谷(90) 2 雄若鳥、渓流沿い広葉樹に
106.エゾビタキ Muscicapa griseisticta
 96.9.23 4473 日和佐城(50) 1 駐車場沿いの桜に
 96.10.12 5445 星越峠(170) 1 アカメガシワの枝に飛び上がる
107.コサメビタキ Muscicapa latirostris ○
 96.4.25 4351 胴切山(820) 1 モミ、シデ類、シキミ等の林
 96.7.13 4361 胴切越え(760) 1 伐開地のスギの枝に
 (カササギヒタキ亜科 Subfamily MONARCHINAE)
108.サンコウチョウ Terpsiphone atrocaudata ◎
 96.5.19 4480 馬木 1 川沿い山林から鳴き声
 96.6.29 4347 寒葉(100) 1 杉壮齢林から鳴き声
 エナガ科 Family AEGITHALIDAE
109.エナガ Aegithalos caudatus ◎
 96.3.10 4399 西河内(190) 1 巣材運び、カシなどの広葉樹林
 96.5.31 4375 大越(230) 2 木の枝に幼鳥
 シジュウカラ科 Family PARIDAE
110.コガラ Parus montanus
 96.10.20 4372 谷山越(640) 1 林道沿い混交林でカラ類混群
 96.12.14 4373 八郎山系(500) 2 針広混交林、谷川沿いのスギで採餌
111.ヒガラ Parus ater ◎
 96.4.6 4372 胴切山(750) 2 杉幼木林で巣材運び
 96.7.13 4361 胴切山(620) 6 幼鳥、成鳥家族群、針広混交林
112.ヤマガラ Parus varius ◎
 96.4.26 4463 奥河内(60) 1 巣箱に餌運び。中から雛の鳴き声
 96.6.9 5305 天狗谷(200) 4 沢沿いの柳に幼鳥2を含む群れ
113.シジュウカラ Parus major ◎
 96.5.24 4463 四国のみち(60) 4 家族群。ウバメガシ等の密生林
 96.7.6 4388 玉厨子山(500) 1 幼鳥。常緑広葉樹林
 キバシリ科 Family CERTHIIDAE
114.キバシリ Certhia familiaris ◎
 96.5.6 4351 胴切山(750) 2 針広混交林と杉林の境
 96.5.18 4362 胴切山(420) 3 スギの幹。よく鳴き時々争う
 メジロ科 Family ZOSTEROPIDAE
115.メジロ Zosterops japonica ◎
 96.4.5 4484 恵比須浜 4 サクラの蜜を吸う
 96.5.13 4382 八郎山(860) 1 針広混交林で
 ホオジロ科 Family EMBERIZIDAE
116.ホオジロ Emberiza cioides ◎
 96.5.13 4382 八郎山(870) 1 山林で
 96.8.24 4329 明丸(40) 4 サンライン沿い、幼鳥1羽
117.ホオアカ Emberiza fucata
 96.1.28 4462 櫛ケ谷 5 休耕田茅原
 96.12.7 4462 櫛ケ谷 3 休耕田茅原
118.カシラダカ Emberiza rustica
 96.12.1 4480 中村 10 ヨモギなどの枯草が茂った日和佐川川原
119.ミヤマホオジロ Emberiza elegans
 96.1.7 5402 北河内 3 川沿いのムクノキ
 96.10.27 4481 日和佐川 1 川原の柳の枝に
120.アオジ Emberiza spodocephala
 96.2.4 4482 日和佐川 6 河川敷ブッシュ
 96.4.20 4484 恵比須浜 4 林縁に
121.クロジ Emberiza variabilis
 96.4.20 4473 日和佐城(40) 2 雄、若葉・若芽の混交林
 96.12.8 4399 玉厨子山(100) 4 広葉樹二次林林道で採餌飲水、雄雌
 アトリ科 Family FRINGILLIDAE
122.カワラヒワ Carduelis sinica ◎
 96.4.6 4372 谷山越(700) 1 杉林上でカケスに追われる
 96.6.29 4473 日和佐城(50) 1 電線に幼鳥
123.マヒワ Carduelis spinus
 96.11.3 4351 胴切山(883) 2 鳴きながら飛んで行く
124.ベニマシコ Uragus sibiricus
 96.10.10 4386 山河内(150) 1 雄、日和佐川沿いの薄暗い路上で採餌
125.ウソ Pyrrhula pyrrhula
 96.11.14 4389 西河内(150) 1 山林で鳴き声
 96.12.12 4351 胴切山(882) 1 雌、ヤハズアズサイの種子をついばむ
126.イカル Eophona personata
 96.11.3 4361 胴切山(760)80 胴切越を東から西へ次々と越えて行く
 96.12.7 5420 赤松神社(160) 5 社叢のシイノキに
127.シメ Coccothraustes coccothraustes
 96.12.7 5420 阿地屋(150) 1 民家の落葉樹梢
 ハタオリドリ科 Family PLOCEIDAE
128.スズメ Passer montanus ◎
 96.1.15 4471 丹前 30 ガードレールにとまる
 96.5.19 4484 恵比須浜 2 コンクリート橋桁下のイワツバメの巣に
 ムクドリ科 Family STURNIDAE
129.コムクドリ Sturnus philippensis
 96.5.6 4462 水産高校 2 電柱に
130.ムクドリ Sturnus cineraceus ◎
 96.2.27 4472 井の上 100 運動場と校庭の木に
 96.5.12 4348 打越(70) 4 カキの枝に
 カラス科 Family CORVIDAE
131.カケス Garrulus glandarius ◎
 96.4.8 4361 胴切山(800) 6 モミ・ツガ・アカガシなどの混交林
 96.6.9 4363 大越(350) 3 幼鳥、雨天の早朝に車道上
132.ハシボソガラス Corvus corone ◎
 96.2.3 4363 サンライン(150) 4 第一駐車場上空
 96.3.10 5316 杉山谷川(180) 2
133.ハシブトガラス Corvus macrorhynchos ○
 96.2.24 5339 赤石橋(120) 3
 96.4.25 4351 胴切山(850) 1 針広混交林
(野生化種)
  ハト目 Order COLUMBIFOMES
 ハト科 Family COLUMBIDAE
134.ドバト 原種は Columba livia ○
 96.5.2 4472 井の上 21 運動場上空飛翔
 96.5.19 4484 恵比須浜 1 橋桁の鉄骨に
  (編集担当:東條)
 別表2 日和佐町野生哺乳類目録
1.ジネズミ(モグラ目トガリネズミ科) ◎
 96.5.19 4484 恵比寿浜 1 寺の庭に死体
2.ヒミズ(モグラ目モグラ科) ◎
 96.4.8 4351 胴切山(830) 1 スギ、モミ、ツガ、カシの混交林
 96.4.11 4361 胴切山(800) 1 慌てて落ち葉の下へ潜る
3.ニホンザル(サル目オナガザル科) ◎
 96.2.3 4329 明丸(50) 15 サンラインで
 96.6.29 5454 御世山(300) 1 早朝に枯松の梢にのぼる
4.ノウサギ(ウサギ目ウサギ科) ◎
 96.6.23 4362 大越(440) 1 車道に死体、大きな個体
 96.7.28 5316 天狗谷(200) 1 杉林内の林道を横切る
5.ニホンリス(ネズミ目リス科) ◎
 96.1.15 4388 玉厨子山(500) 1 林道沿いの針広混交二次林
 96.7.11 4383 八郎山(850) 1 枯れたアカガシの樹皮を食べる
6.ムササビ(ネズミ目リス科) ◎
 96.5.25           1 夜、参道の大杉の枝に
 96.7.27          1 夜、境内のクスノキから別の木へ飛行
7.タヌキ(ネコ目イヌ科) ◎
 96.3.4 5445 大戸(120) 1 国道に死体
 96.9.18 4346 寒葉峠(110) 1 国道に死体
8.テン(ネコ目イタチ科) ◎
 96.5.26 5445 大戸(120) 1 国道に死体
9.イタチ(ネコ目イタチ科) ◎
 96.2.4 4474 恵比寿浜 1 海岸、木の根の下穴へ入る
 96.3.24 4328 明丸(100) 1 沢、石垣堰堤の穴へ入る
10.アナグマ(ネコ目イタチ科) ◎
 96.5.18 4361 胴切山(760) 1 峠、北から小走りで近ずく
 96.5.31 4374 大越(400) 1 山道を駆け降りてきた
11.ハクビシン(ネコ目ジャコウネコ科) ◎
 96.5.  4347 寒葉(100) 1 国道に死体
12.ニホンイノシシ(ウシ目イノシシ科) ◎
 96.2.15 5433 久望(80) 5 成2、若3の家族。国道を通過
 96.12.3 4460 奥潟 1 子、国道で事故死
13.シカ(ウシ目シカ科) ◎
 96.4.6 4362 大越(450) 3 無角で尻が白い、道路を横切る
 96.6.23 4386 大越(150) 2 鹿子模様、早朝車道で
14.カモシカ(ウシ目ウシ科) ◎
 96.4.6 4372 谷山越東(630) 1 雄、切り株に前足を載せ静止
 96.5.18 4362 胴切山(430) 1 杉林と広葉樹林の境
  (編集担当:東條)

 


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