阿波学会研究紀要


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郷土研究発表会紀要第42号
北島町における歴史資料の所在調査と整理・保存

地方史研究班(徳島地方史研究会)   

   立石恵嗣1)・金原祐樹1)・

   名倉佳之2)・須藤茂樹3)・

   根津寿夫3)・松下師一4)・

   山田正之5)

1.はじめに―歴史資料の保存と利用について―
 地方史研究班は、各地の総合調査においてこの数年来、意識的に調査市町村の歴史資料の所在調査と目録作成という基礎的な作業をおこなってきた。
 これはこれらの地道な基本作業こそが、地域史研究を進めていく上において最も確実な発展をもたらす根本的な作業であることをあらためて確認したことによる。つまり、従来の私たちの調査研究のあり方が、ともすれば個人的で恣(し)意的な史料の「つまみ食い」や、主観的なひとりよがりに陥りがちであったことを深く反省するからである。
 この背景には、歴史資料(史料)を研究のための手段としてではなく、史料そのものを独自の価値をもったものとして尊重する史料管理学からの問題提起や、従来充分に考慮されていたとはいえなかった史料を利用する際の史料所有者(所蔵者)の視点など歴史資料保存運動のあらたな高まりという状況がある。
 歴史資料は、個人の恣意的な研究のためだけにあるのではない。史料それ自体として、文化財として存在するのである。この意味において、「文化財としての文献資料(史料)」という認識や考え方を普及しなければならない。
 特に、市町村などの自治体に残されている公文書については、いま緊急にその保存措置がはかられなければならない時期にきている。多くの市町村で庁舎の改築や、新庁舎の建設、コピー機の普及による行政文書の氾濫(はんらん)というような状況の中で、未整理のまま現在まで伝えられてきた公文書群が急速に崩壊している。また、保存されていても乱雑に扱われ、痛んだり、散逸しつつある市町村も数多い。
 このような観点にたって、徳島地方史研究会では、史料保存問題特別委員会を設置するとともに、阿波学会における総合調査の機会を積極的に活用していくことにした。平成6年度の那賀川町総合調査では、町内の史料所在調査をおこなうとともに那賀川町役場所蔵の公文書群を班員総がかりで整理し、文書目録を作成した。
 今回の北島町でもまず北島町内の歴史資料の所在調査を実施した【注】。旧吉野川の洪水多発地帯に立地する事もあってか歴史資料の残存状況はわるい。町内の検地帳・棟付帳など昭和50年(1975)に刊行された『北島町史』に紹介された史料の多くは町の教育委員会に保管され、創世ホールの郷土資料室に展示されている。
 町役場文書も書庫に残されているものは数少なく、未整理状態であった。幸い町議会事務局の倉庫に村議会発足以来の議事録が残されており、事務局としても整理と保存作業を準備しつつあるところであったので今回の調査作業の一環として取り組むことにした。
 この報告書ではこの町議会事務局保管資料と、三木ガーデン資料館の絵画・書跡資料の整理と目録作成について報告する。
 各市町村とも同じような状況にあると考えるので今回の取り組みをモデルとしてよりよい市町村における公文書資料の整理や保存の手順や方法を提案していきたい。

2.北島町議会文書の整理と保存作業
1)現状
 北島町議会事務局には、明治20年から現在に至るまでの議会関係文書が残されていた。資料は庁舎3階の議場奥の書類庫の金属製ロッカーに年代順に保管されていた。事務用倉庫のため、空調設備はなく、普段は閉め切り状態で、空気は滞留し、湿度・温度とも文書の保存環境としては良好とはいえない(写真1)。
 保存文書も約1世紀も経過しているため、表紙が欠落したり、中身も破れるなどの劣化もすすんでいた(写真2・3)。しかし明治20年村議会発足以来の基本的記録がほぼ残されており、村政を物語る記録遺産として貴重な文化財である。これまで守り伝えられてきたことへの努力に敬意を表するとともに、この記録遺産を後世に伝えていくことは現在の私たちの使命であることを痛感した。
 文書管理の状態は基本的には文書整理番号がつけられ年代順に整理されているが、欠番もあり順番も不揃いであった。今回の作業としては文書の確認と整理を行い、現状以上の破損や混乱をさけるための簡易整理保存をおこなうことであった(写真4)。

2)整理の手順と方法
 整理にあたり全点の表紙の写真撮影をおこなった。以下はその整理作業の手順である。
 (1)整理用の番号を付箋(せん)に記して原本に貼る
 (2)カードをとる(表題・年代・作成者)
 (3)コンピュータ(表計算ソフト「ロータス123」、「三四郎」など)に入力する
 (4)コンピュータにより並べ替え作業をおこなう(1 年代順・2 表題順)
 (5)(4)のデータをもとに原資料を整理用ファイルに入れて年代順に並べる(写真5)


〈市販の整理用ファイルを使う場合の注意事項〉
 1 市販の保存サイズは規定のものであるので現資料の厚さを調整していれる。縦位置にセットするので十分注意する(写真6)。
 2 この方法はあくまで緊急的簡易的方法なので、本格的には一冊ずつ現状にあわせて防護・補強し製本して保存する。
 3 金属製ロッカーも錆(さ)びやすいので資料を直接置かない。木製の板などをカットして横板の上に置く。
3)保存文書の内容
 コンピュータを利用した整理法により年代順と表題順の並べ替えを行った。そのリストは次のようである。

北島町議会保管文書(年代順)

整理番号 年代              表題         作成者
 1  1877 明治20年度         村会決議録      鯛濱外六村役場
 2  1889 明治22年度         村会決議録      鯛濱外六村役場
 3  1892 明治25年度         村会議事録      北島村役場
 4  1890 明治23年度         村会決議録      北島村役場
 5  1892 明治25年度         村会決議録      北島村役場
 6  1895 明治28年〜明治30年     村会議事録      北島村役場
 7  1894 明治27年          村会議事録      北島村役場
 8  1900 明治33年1月〜明治33年12月 村会議事録      北島村役場
 9  1898 明治31年1月〜12月     村会議事録      北島村役場
 10  1905 明治38年〜明治40年     村会決議録      北島村役場
 11  1903 明治36年1月        村会議事録      北島村役場第一科
 12  1900 明治33年〜明治36年     村会決議録      北島村役場
 13  1910 明治43年〜明治44年     村会議事録      北島村役場第一科
 14  1908 明治41年9月〜明治44年12月 村会決議録      北島村役場第一科
 15  1908 明治41年〜明治42年     村会議事録      北島村役場第一科
 16  1908 明治41年          村会決議録      北島村役場第一科
 17  1907 明治40年1月〜12月     村会議事録      北島村役場第一科
 18  1912 明治45年1月〜大正3年12月 村会決議録      北島村役場第一科
 19  1912 明治45年1月〜大正3年12月 村会会議録      北島村役場第一科
 20  1914 大正3年〜大正4年     村会決議書      北島村役場
 21  1915 大正4年          村会会議録      北島村役場
 22  1915 大正4年〜大正5年     村会決議録      北島村役場第一科
 23  1916 大正5年          村会会議録      北島村役場
 24  1916 大正5年〜大正6年     村会決議書      北島村役場
 25  1917 大正6年          村会会議録      北島村役場
 26  1918 大正7年〜大正8年     村会会議録      北島村役場
 27  1918 大正7年〜大正8年     村会決議録      北島村役場
 28  1928 昭和3年          村会決議録      北島村役場
 29  1925 大正14年〜大正15年     議事書類綴      北島村役場
 30  1924 大正13年          村会会議録      北島村役場
 31  1922 大正11年〜大正12年     村会決議録      北島村役場
 32  1922 大正11年          議会決議録      北島出荷組合
 33  1918 大正7年          決議書綴       北島村役場
 34  1932 昭和7年          村会決議録      北島村役場
 35  1931 昭和6年          村会会議録      北島村役場
 36  1930 昭和5年          村会会議録      北島村役場
 37  1930 昭和5年          村会議議録      北島村役場
 38  1929 昭和4年          村会決議録      北島村役場
 39  1929 昭和4年          村会会議録      北島村役場
 40  1936 昭和11年          村会会議録      北島村役場
 41  1935 昭和10年          村決議録       北島村役場
 42  1935 昭和10年          村会会議録      北島村役場
 43  1933 昭和8年          村会決議録      北島村役場
 44  1933 昭和8年          村会会議録      北島村役場
 45  1940 昭和15年          町議会決議録     北島町役場
 46  1939 昭和14年2月14日〜     村会会議録      北島村役場
 47  1939 昭和14年1月1日〜昭和16年7月31日 議事書類綴  北島町役場
 48  1938 昭和13年1月1日〜     村会会議綴      北島村役場
 49  1937 昭和12年1月24日〜昭和12年10月9日 村会議事録  北島村役場
 50  1964 昭和39年          町議会決議録     北島町役場
 51  1964 昭和39年(第一号)     議事書類綴      北島町役場
 52  1962 昭和37年          町議会会議録     北島町役場
 53  1962 昭和37年          町議会決議録     北島町役場
 54  1960 昭和35年          町議会決議録     北島町役場
 55  1954 昭和29年〜昭和31年     町議会会議録     北島町役場
 56  1959 昭和34年5月        議事書類綴      北島町役場
 57  1958 昭和33年          町議会会議録     北島町役場
 58  1951 昭和26年〜昭和27年     町議会会議録     北島町役場
 59  1950 昭和25年〜昭和26年     町議会決議書     北島町役場
 60  1957 昭和32年1月        議事書類綴      北島町役場
 61  1958 昭和33年          町議会決議録     北島町役場
 62  1958 昭和33年          町議会議決書     北島町役場
 63  1957 昭和32年          町議会決議録     北島町役場
 64  1957 昭和32年          町議会議決書     北島町役場
 65  1957 昭和32年          町議会会議録     北島町役場
 66  1956 昭和31年          町議会会議録     北島町役場
 67  1942 昭和17年〜昭和18年     議事書類綴      北島町役場
 68  1942 昭和17年          町議会会議録     北島町役場
 69  1944 昭和19年〜昭和26年3月   議事書類綴      北島町役場
 70  1944 昭和19年〜昭和22年     町議会決議録     北島町役場
 71  1944 昭和19年          町議会会議録     北島町役場
 72  1956 昭和31年          町議会決議録     北島町役場
 73  1953 昭和28年          町議会会議録     北島町役場
 74  1953 昭和28年          町議会会議録     北島町役場
 75  1953 昭和28年          町村合併関係書類綴  北島町役場
 76  1952 昭和27年          決議録綴(條例其他之部)坂野助役
 77  1958 昭和33年          議決書        北島町役場
 78  1963 昭和38年          町議会会議録     北島町役場
 79  1960 昭和35年          町議会会議録     北島町役場
 80  1961 昭和36年          町議会会議録     北島町役場
 81  1959 昭和34年          議決書        北島町役場
 82  1959 昭和34年          町議会会議録     北島町役場
 83  1959 昭和34年          会議録        北島町役場
 84  1968 昭和43年(第一号)     議事書類綴      北島町役場
 85  1968 昭和43年          町議会会議録     北島町役場
 86  1969 昭和44年(第一号)     議事書類綴      北島町役場
 87  1970 昭和45年          議会決議録      北島町役場
 88  1969 昭和44年          議会決議録      北島町役場
 89  1970 昭和45年          議会決議録      北島町役場
 90  1971 昭和46年          議会決議録      北島町役場
 91  1972 昭和47年          議会決議録      北島町役場
 92  1973 昭和48年          議会決議録      北島町役場
 93  1974 昭和49年          議会決議録      北島町役場
 94  1975 昭和50年          議会決議録      北島町役場
 95  1976 昭和51年          議会決議録      北島町役場
 96  1977 昭和52年          議会決議録      北島町役場
 97  1978 昭和53年          議会決議録      北島町役場
 98  1979 昭和54年          議会決議録      北島町役場
 99  1980 昭和55年          議会決議録      北島町役場
 100  1981 昭和56年          議会決議録      北島町役場
 101  1964 昭和39年          町会議録綴      北島町役場
 102  1965 昭和40年          町会議録綴      北島町役場
 103  1966 昭和41年          町会議録綴      北島町役場
 104  1967 昭和42年          町会議録綴      北島町役場

【注】今回北島町の調査で歴史資料所在調査を実施した個所
 1.北島町(総務課・教育委員会・町議会事務局)所蔵文書
 2.三木ガーデン資料館(三木安平氏)所蔵資料
 3.藤島俊秀家所蔵文書
 4.三木博夫家所蔵文書
    1 板東郡中村新開御検地帳
    2 板野郡老門分棟付人数御改帳
    3 延宝二年寅年板野郡老門分棟付人数改帳
    4 安政四年板東郡中村百姓夫役帳
    5 正徳五年板野郡中村小家下人書抜帳
    6 板東郡中村新開御検地帳
    7 板東郡中村之内御蔵御検地帳悦次郎当り家督控帳
    8 正徳五年板野郡老門分棟付人数改帳
    9 文化五年板野郡老門分棟付人数御改帳
    10 慶長九年御検地帳
    11 瑞雲院様御書
    12 巻子
    13 巻子
    14 巻子
    15 御書添書
  (文責 立石)

3.三木ガーデン歴史資料館所蔵の徳島関係絵画・書跡作品について
1)はじめに
 三木ガーデン歴史資料館(徳島県板野郡北島町中村)には、古文書など文献資料が多数所蔵されていることはよく知られており、近年その資料を使った研究業績がいくつか発表されている。ところが、当館には人形浄瑠璃の衣装類など浄瑠璃関係資料や民具などの民俗資料、さらには絵画・書跡などの美術資料が多数所蔵されているのである。その美術資料のなかには、阿波徳島関係の絵画・書跡資料も多く含まれている。
 そこでここでは、三木ガーデン歴史資料館所蔵の絵画・書跡作品のなかで、徳島関係の絵画・書跡資料の主要なものを目録とし、紹介したいと思う。作品そのものについてやまとまった作品群については、後日の研究を期したい。ここでは、概略を記すにとどめているが、それはなるべく多く所蔵作品を紹介することにより、当館の絵画・書跡コレクションの全体像を理解していただけたらと考えたからである。
 なお、徳島関係絵画・書跡作品のほかに狩野探幽筆・石川丈山賛「寿老人図」、狩野山雪筆「竹に群雀図」(明治三十年十二月八日付の日本美術協会の鑑定書付)などの狩野派の作品のほか、中央作家、県外作家によるいろいろな作品があるが、その真贋(がん)も含めて慎重な検討を必要とするので、ここでは紹介せず、今後の課題としたい。
 また今回の目的は軸物・額に限っており、屏風(びょうぶ)など大きな作品は除外している。この点も後日を期したい。
2)所蔵作品の概容
 作品は幕末から昭和まであり、特に近代・現代のものが大半を占めている。三木恒山筆の「山水図」や三好賢古筆の「万歳図」、高原雅洲筆の「鳴門図」などはよくできた作品である。桃太郎を題材としたと思われる湯浅桑月筆の「お伽話図」も、桑月の丁寧に描く性格があらわれた作品である。
 また、近年盛んとなっている阿波踊り研究のなか、阿波踊りに関係するとされ、諸書に紹介されて注目されつつある絵画三点も、当資料館所蔵である。一つは大原呑舟筆「盆踊り図」(写真7)、二つめは守住貫魚筆「盆踊り図」、三つめは「盆踊之図」とあるひとりの武士が踊る「盆踊之図」である。守住貫魚筆のものは、徳島藩の御用絵師でもあるので阿波の盆踊りに題材をとったと考えてよいと思われるが、残りの二点については江戸時代の数少ない阿波踊りの絵画資料として定着しつつあるだけに、いま少し検討をしてみる必要があるかもしれない。
 ところで、屏風は取り扱いの問題から本格的には調べていないが、二点徳島の作家のものがあった。稲井耕雲(1806〜1857)筆の「鳴門図屏風」(写真8)と湯浅桑月(1878〜1929)筆の「浜松図屏風」(写真9)がそれである。
 鳴門の風景は古来よく描かれたが、耕雲筆の「鳴門図屏風」六曲一隻は蒸気船が描かれており、その時代がよくででいておもしろい。また桑月筆の「浜松図屏風」六曲一隻は墨一色で描いた作品でよくできている。
 このように当資料館には、隠れた名品が所蔵されているのである。しかし、それだけではなく長谷川南園という河野太郎氏の名著 『阿波画人名鑑』 に未収録で、平成七年刊の福田憲煕氏の労作 『阿波画人志』 に紹介されたが、あまり知られていない作家のものがあるなど、資料的に貴重なものも多く含まれている。

3)おわりに
 ところで、幕末から近代・現代の作品は県内に比較的多く残されているようだが、あまり展覧会や研究の対象とならないため、作家の伝記や作品の全体像、その特長についてはほとんどまとめられていないのが現状である。こういった比較的近年の作品は、所蔵者のもとに残されていると考えがちであるが、近年代替わりが進行するなかで、大分流失しているとみられる。古文書などの文献資料に比べて美術資料の調査は困難を極めるが、徳島の文化を考えるうえで、ないがしろにできない分野と考える。阿波学会の調査でも、今後この分野にも重点が置かれることを望むものである。
 最後に三木ガーデン歴史資料館長三木安平氏には、資料の閲覧を快くご承諾いただくとともに、調査の場所の確保に尽力いただくなど、種々お世話になった。深甚の謝意を表する次第である。

三木ガーデン歴史資料館所蔵主要絵画・書跡目録
○県内作品
〔絵画〕
作品名      作者名     数量    寸法       備考
瓢箪図      伊藤聴秋    1幅  135.0×  33.4
鶏図       三木恒山    1幅  108.2×  53.2
山水図      利光晧村    1幅  126.6×  33.2
月に梅図     鈴木芙蓉    1幅    95.0×  40.8
万歳図      三好賢古    1幅    96.0×  40.0
鳴門図      直厳(高原雅洲)1幅  124.8×  50.0
陶淵明帰去来之図 宮井小雨    1幅  122.0×  56.0
寄書き      紫秋邨等合作  1幅    93.4×  61.6
七鶴図      渡辺広輝    1幅    54.5×  85.2
阿波踊り図    守住貫魚    1幅    21.7×  31.7
俳人図      守住貫魚    1幅    60.3×  31.2
波に鷹図     守住貫魚    1幅  120.6×  45.6
楠公拝命図    守住貫魚    1幅  115.6×  50.0
亀図       閑々子     1幅  103.0×  24.1
美人図      山下秋翠    1幅  181.0×  83.6
達磨図      那波魯堂    1幅    62.8×  18.2
旭日に鶴図    松浦春挙    1幅  126.8×  55.5
柿に鳥図     稲井耕雲    1幅  130.4×  30.4  萩に鳥図と双幅か
萩に鳥図     稲井耕雲    1幅  130.4×  30.0
山水図      藤井藍田    1幅  106.6×  41.6
山水図      物外(泉智等) 1幅  132.3×  34.6
梅図       物外(泉智等) 1幅  133.4×  34.8
お伽話図(桃太郎)湯浅桑月    双幅 各100.8×  35.0  箱裏書「明治四拾四年参
月吉日加根家」「湯浅桑月画副対」
牡丹図      木村松亭    1幅  121.0×  40.6
山水図      三木恒山    1幅  113.8×  43.0
山水図      山本柳雪    1幅  110.0×  41.7
山水図(蓬莱山図)森対石     1幅  109.8×  39.7
山水図      浅井柳塘    1幅  133.0×  29.3  双幅を一幅とする
鳴門図額     森魚渕     1面    25.0×  97.0
鳴門図額     内山秀圃    1面    36.4×  96.8  (写真10)

〔書跡〕
二行書      豊岡茘敦    1幅  136.8×  30.6
一行書      貫名菘翁    1幅  133.2×  29.0
二行書      貫名菘翁    1幅  128.2×  28.0
水戸義公語    新居水竹    1幅  135.6×  60.6
一行書      貫名菘翁    1幅  110.0×  29.2
一行書(金天〜) 貫名菘翁    1幅  135.5×  42.7
一行書(茶鳩〜) 貫名菘翁    1幅  124.8×  42.0
二行書      蜂須賀茂韶   1幅  133.2×  54.0
「明月楼」額   蜂須賀茂韶     1面    17.0×103.0
書        「菘翁外孫」  1幅  130.6×  54.9
〔その他〕
守住徳次郎召出状         1通   16.4×  44.3
4月10日付守住徳次郎召出状    1通   16.7×  36.4
4月14日付守住徳次郎召出状    1通   16.5×  39.7
4月27日付守住徳次郎召出状    1通   16.0×  31.2
守住徳次郎召出状         1通   17.1×130.6
11月7日付住吉広貫書状      1通   17.0×167.0  守住貫魚宛
「海外」     守住貫魚      1冊   26.1×  18.5
※長谷川南園の作品は「梅図」(写真11)などがあるが、他にも多数あるので、別の機会に紹介したい。

○県外作品
〔絵画〕
福禄寿図     土佐光貞    1幅  104.5× 41.8  宮廷絵所預
〔書跡〕
飛鳥井雅章書状          1幅    29.8× 41.8
※一部を除き、徳島県関係作家に限っている。
※屏風作品は取り上げていない。
  (文責 須藤)

1)徳島県立文書館 2)徳島文理中高校 3)徳島城博物館
4)松茂町歴史民俗資料館 5)徳島県埋蔵文化財センター


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