阿波学会研究紀要


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郷土研究発表会紀要第38号
半田町の鳥類

鳥類班(日本野鳥の会徳島県支部)

           増谷正幸(文責)

1. はじめに
 美馬郡半田町は徳島県の西部に位置する。面積51.52平方キロメートル、人口約6900人。北端部を吉野川の中流が東流し、美馬町との境を成す。東部は貞光町、西部は三加茂町と接する。南部は、火打山、白滝山、折坂山など 1000m を超す山地が走り、東祖谷山村、一宇村との境を成す。白滝山からは、さらに石堂山、矢筈山へとより高い山々が続いている。高清谷川、東谷川、大惣谷川、小谷川、大藤谷川などの谷川が山地から源を発し、次々と集まって半田川を形成し、北進して吉野川に流れ込んでいる。平地は、半田川下流から吉野川との合流点付近にややまとまって見られる。本町の面積の大部分が山地である。最低点は約 50m(吉野川)、最高点は 1534.8m(白滝分岐)である。
 潜在自然植生は、徳島県の他の地域と同様、平地から海抜高度約 1000m までが暖温帯常緑広葉樹林帯、1000m 以上が冷温帯落葉広葉樹林帯となる。しかし、現存する自然植生は少ない。シイ、カシなど常緑広葉樹林は、谷川沿いの山地斜面や神社の森などに点在する。ブナを主とする落葉広葉樹林は、白滝山と火打山周辺に見られる。山地の大部分は植林と二次林である。北部は、コナラなど落葉広葉樹やアカマツの二次林が、南部はスギ、ヒノキ植林が多い。1000m 前後の暖温帯と冷温帯との推移帯では、ブナを欠く落葉広葉樹林が点在する。
 水田は少なく、半田川下流部などで見られる。山地の上方まで集落があり、ミツマタ、クワ、茶、コンニャクイモ、柿、ゼンマイなどが栽培されている。

2. 調査目的・方法と調査地区
(1)調査目的
 鳥類班は半田町の野生鳥類の現況を調査した。野生鳥類は、季節・環境によって種類や個体数が変動し、年によって渡来状況が違う。調査地区選定のための下見、予備調査も必要である。出来れば3年程度継続した調査を行いたい。しかし調査期間は1年であるので、1991年1月〜3月に下見と予備調査を行い、調査地決定後5月頃までに順次本調査に取り掛かり、1992年1月まで行った。
 本町は最高点が 1500m を越え、小面積ながらブナなどの落葉広葉樹自然林がまとまって残存する。徳島県内のブナ林における鳥類の調査資料は、過去には殆ど無い。そこで、今回はブナなどを主体とする冷温帯落葉広葉樹林における鳥類の生息状況の調査を第1の目的とした。さらに、暖温帯上部の落葉広葉樹林、スギ・ヒノキ植林、低山地のコナラなど落葉広葉樹とアカマツ二次林と、吉野川においても調査地を選定し、半田町全体の鳥類相の把握に努めた。
 スズメ、ツバメ、ムクドリは、山間部へ行くにつれて生息数が少なくなり、まったく見られない集落もある。それらの生息の有無についても調査した。
(2)調査方法と調査地区
 山地の森林帯はライン・センサスを、吉野川はカウント調査を行った。ライン・センサスは、調査コースを時速2km 程度で歩行し、調査者から半径 25m 以内で姿または鳴き声で確認した鳥の種類と個体数を記録する。カウント調査は、調査範囲内で確認された鳥をすべて記録する。調査地は次の通りであり、調査コースと範囲を図1に示した。

[ライン・センサス調査]
 1 白滝山、2 火打山、3 火打〜白滝山間……ブナなど冷温帯落葉広葉樹自然林、二次林
 4 焼堂峠〜折坂山間……暖温帯上部・落葉広葉樹林
 5 折坂……スギ、ヒノキ植林
 6 中藪、7 松生……暖温帯・落葉広葉樹とアカマツの二次林
[カウント調査]吉野川流域
 山地の集落周辺や各谷川などについては、可能な限り調査を行った。

3.調査結果と考察
(1)山地の森林帯
 ライン・センサスによる調査結果は、表1〜7に示す通りである。なお、比較し易くするため、表に示した数字は全長1km 当たりに換算したものである。
[各調査コースの自然環境概要]
 1 白滝山
 石堂神社から一宇村との境の稜線沿いに白滝分岐まで調査した。全長約 1.7km。海抜高度 1190〜1534.8m。石堂神社付近はブナ、ウラジロモミの大木があるが、その先は落葉広葉樹二次林(シデ類、ミズメ、コナラ、ミズナラ、カエデ類など)とヒノキ、スギ植林が交互に現れる。1380m 付近から本格的なブナ林となり、ミズナラ、ナツツバキ、ハリギリ、ミズメ、ヤマボウシなどを混じえる。天然生針葉樹はツガ、ウラジロモミが見られる。林床はササが多い。1500m 付近から樹木は矮小化し、ダケカンバ、リョウブ、アカマツが多くなる。1992年1月5日には積雪が見られた。

  

 2 火打山
 小谷上方、送電線鉄塔の南から三加茂町との境の稜線沿いに火打山山頂まで調査した。全長約 1.6km。高度 1070〜1420m。三加茂町側は殆どヒノキ植林であるが、半田町側は落葉広葉樹林である。起点から暫くの間はブナは見られず二次林状で、ウリハダカエデ、シデ類、クリ、リョウブなどが密生する。1250m 付近からブナが現われ、ミズナラ、ハリギリ、ナツツバキ、サワグルミなども見られる。山頂付近では樹木は矮小化する。林床はササ類は見られず、イスガヤ、ミヤマシキミなどが生える。低木層はシロモジが多い。1992年1月11日には積雪が見られた。

 3 火打〜白滝山間
 火打山山頂から東祖谷山村との境の稜線沿いに白滝山三角点まで調査した。全長約 1.7km。高度 1420〜1270〜1526.1m。東祖谷山村側は殆どヒノキ植林である。半田町側は、ブナなど落葉広葉樹にツガ、ウラジロモミなど天然生針葉樹が混じる自然林であるが、白滝山山頂に近づき、1430m を超える辺りから急峻な岩場となり、樹木が矮小化する。天気の悪い日が多く、4回しか調査出来なかった。
 1991年12月20日には積雪と樹氷が見られた。

 4 焼堂峠〜折坂山間
 焼堂峠の北方約300m地点から焼堂峠を経て、一宇村との境の稜線を折坂山三角点の東方約 400m 地点まで調査した。全長約 1.0km。海度 860〜965m。シデ類、ミズメ、コシアブラ、コナラ、タムシバ、リョウブなど落葉広葉樹が主である。ツガ、アカマツも見られる。低木層はソヨゴ、アセビなどが目立つ。スギ、ヒノキ植林もある。

  

 5 折坂
 折坂地区の上方、北向き山地を調査した。全長約 2.0km。高度 610〜920m。殆どがスギ、ヒノキの植林である。低木層はシロモジが、林床はショウジョウバカマが多い。

 6 中藪
 貞光町側から送電線鉄塔を結ぶ巡視道がついている。これを調査コースとした。全長約 1.5km。高度 100〜260m。コースのほぼ東半分は、コナラなど落葉広葉樹二次林が主で、低木層はヒサカキ、ミツバツツジ類が多い。西半分はアカマツ、クヌギが多くなり、ヒノキ植林、伐採跡地、クリ園もある。伐採跡地の切株の萌芽は、コナラ、クリ、ヤマザクラ、リョウブ、アカメガシワ、ネムノキなどが見られ、以前の植生がしのばれる。

 7 松生
 送電線鉄塔を結ぶ巡視道を調査コースとした。全長約 1.0km。高度 120〜320m。コースのほぼ東半分は、コナラ、ナラガシワ、クヌギ、ヤマザクラなど落葉広葉樹とアカマツの二次林で、低木層はヒサカキ、ミツバツツジ類が多い。常緑広葉樹はナナミノキなどが見られた。マツ枯れも見られる。西半分はヒノキ、スギ植林が多くなる。

【考察】
 冷温帯林と低山の暖温帯林の調査結果を比べてみると、次のような特徴が見られる。
 1 ワシタカ科……トビは留鳥として人里近い山林で営巣する。サシバは夏鳥として南方より渡来し、主として低山地の林で営巣する。クマタカは山岳奥地に周年生息する。
 2 キジ科……コジュケイは低山の林縁的環境を好む。ヤマドリは暖温帯から冷温帯まで広く分布するが、広葉樹の多いよく茂って湿った環境を好む。
 3 ハト科……キジバトは人里近い林や林縁部に多く、草の種子が主食である。アオバトは繁殖期は冷温帯の落葉広葉樹林を好み、冬期は低山へ下る。木の実が主食である。
 4 ホトトギス科……他の鳥にヒナを育てさせる。ジュウイチはオオルリに、カッコウはモズ、ホオジロに、ツツドリはセンダイムシクイに、ホトトギスはウグイスに托卵することが多い。繁殖期に、低山ではホトトギスが記録され、冷温帯林では4種とも記録された。
 5 キツツキ科……樹木の幹に嘴で穴を開けて営巣する。コゲラは暖温帯から冷温帯にかけて広く分布するが、冷温帯では少ない。アオゲラは暖温帯から冷温帯まで生息するが数は少ない。オオアカゲラは冷温帯林が主要な生息地である。数も少なく貴重な種類である。
 6 ヒヨドリ……暖温帯林では普通に生息する。特に冬期は、その年生まれの若鳥や北日本方面から越冬のため渡来したものが加わって数が増える。冷温帯林では繁殖期には殆ど記録されないが、秋冬期に木の実を食べに訪れることがある。
 7 ミソサザイ……主として暖温帯上部から冷温帯にかけての、渓流沿いのよく茂った林床に生息する。冬期は、低山まで移動して越冬するものもある。
 8 コマドリ……夏鳥。冷温帯上部の、低木層や林床がよく茂った林に生息する。白滝山と火打山の山頂近くで記録された。低山地では、春の渡りの時に記録されることがある。
 9 ルリビタキ……徳島県では、繁殖期は冷温帯上部から亜高山帯の林で繁殖し、冬期は低地や南方へ移る。北日本やシベリア方面のものも越冬のため訪れる。白滝山と火打山の山頂近くでの繁殖期の確認が期待されたが、見つからなかった。石堂山から矢筈山(東祖谷山村、一宇村)にかけては記録された。
 10 ツグミ類……トラツグミとクロツグミは山地のよく茂った林で繁殖する。冷温帯で記録された。アカハラ、シロハラ、マミチャジナイ、ツグミは渡りの途中又は越冬のため訪れる。当初は冷温帯林で木の実を食べているが、順次低山地へ移動して越冬する。
 11 ヤブサメ……夏鳥。低木層のよく茂った林を好み、地上の岩のへこみなどに営巣する。暖温帯林では普通に見られるが、冷温帯林では少ない。
 12 ウグイス……低地から亜高山帯まで普通に見られ、ササ原やヤブ状地を好む。火打山で少なかったのは、林床がササの部分が少ないためであろう。
 13 メボソムシクイ……徳島県では冷温帯上部から亜高山帯で繁殖する。ユーラシア大陸北部で繁殖する別亜種コメボソムシクイと共に、春と秋の渡りの季節には低山でも記録される。前者は、1例のみだが白滝山で記録され(1991年6月5日)、繁殖の可能性がある。石堂山から矢筈山(東祖谷山村、一宇村)にかけてはかなり記録された。
 14 センダイムシクイ……夏鳥。落葉広葉樹の多い明るい林を好む。低山から暖温帯上部にかけてかなり普通に記録された。冷温帯林での繁殖期の記録はなかった。
 15 キビタキ……夏鳥。落葉広葉樹の多いよく茂った林を好む。樹洞に営巣する。数は少ないが、生息に適した林があれば暖温帯にも冷温帯でも生息・繁殖する。
 16 オオルリ……夏鳥。渓流沿いの林を好む。多くないが暖温帯から冷温帯まで分布する。
 17 コサメビタキ……夏鳥。自然林を好む。繁殖期は白滝山のブナ林で1例記録された。
 18 エナガ……樹木の葉裏で昆虫の幼虫を捕食する。樹木の股に袋状の巣を作る。非繁殖期には数十羽の群れを作り、それに他の種類が混じっていることが多い(混群)。低山地では普通に生息するが、暖温帯上部〜冷温帯では確認頻度が低くなる。
 19 カラ類……コガラは冷温帯林を代表する種類である。非繁殖期は少し低い所へも移動する。ヒガラは暖温帯上部から冷温帯に分布する。モミ、ツガ、ウラジロモミなど天然生針葉樹の多い林を好み、周辺のスギ、ヒノキ植林でも見られる。非繁殖期には低山地にも現われる。ヤマガラとシジュウカラは低山から冷温帯まで分布する。前者は暖温帯林を好む傾向が強い。後者は平均に広く分布し、吉野川流域にも生息する。カラ類は、天然の樹洞に営巣するため(コガラは自力で巣穴を掘る)、種の存続には大木・古木の多い自然林が必要である。記録数を見ると、焼堂峠〜折坂山、白滝山、火打山で多く、折坂、松生では少ない。自然度の高い森林がどれだけ残っているかの指標となり得る。
 20 ゴジュウカラ……コガラ以上に冷温帯・落葉広葉樹林との結びつきが強い。樹洞やキツツキ類の古巣を利用するが、大きすぎると入口を土で塗って調節する。
 21 メジロ……暖温帯の常緑広葉樹との結びつきが強い。落葉樹やアカマツの二次林でも、低木層に常緑広葉樹が多いと、生息数も多い。高度が上がるにつれて少なくなる。
 22 ホオジロ……林縁的環境を好むため、里山地帯では普通に生息するが、冷温帯のよく茂った林では記録されなかった。ただ、火打山〜白滝山間の稜線の岩場地帯の低木林(コース3 )は、気象条件が厳しくても本種の好む環境であるので生息する。
 23 他のホオジロ科……冬鳥。ミヤマホオジロは明るい林や林縁部、アオジは林縁部やヤブ状地を好む。クロジは林の中にいることが多い。低山地では普通に生息する。
 24 アトリ、マヒワ……冬鳥として大陸方面より渡来する。渡来当初は冷温帯林にいることが多く、カバノキ科などの樹木の種子(堅果)を食べている。厳冬期〜春先はあちこちに移動して越冬する。マヒワはスギの種子も好む。
 25 カワラヒワ……人里地帯の林縁部に生息し、高木の枝に営巣する。雑草やノグルミの種子を食べる。北方より越冬のため渡来する別亜種オオカワラヒワがあり、少し大きく、緑色味が少ない。秋冬期に冷温帯〜暖温帯上部で記録されたのはこれである可能性が高い。
 26 ウソ……冬鳥。渡来当初は冷温帯に多く、木の実の種子や冬芽を食べている。厳冬期から春先にかけては低山地でも見られるようになり、花芽や新芽をついばむ。
 27 イカル……徳島県では以前は冬鳥として渡来するものとされていたが、最近繁殖期の記録が多くなり、1991年太龍寺山で繁殖が確認された(吉田和人氏)。半田町でも数は多くはないが、暖温帯から冷温帯まで広く分布する。非繁殖期には群れでいるのが見られる。
 28 シメ……冬鳥として渡来する。冷温帯林では記録されず、低山の里山地帯で記録された。イカルと同じく、エノキ、ムクノキなどの木の実の種子を丈夫な嘴で割って食べる。
 29 カケス……暖温帯から冷温帯まで分布する。低山では繁殖期よりも冬期に多くなる。
 30 カラス類……ハシボソガラスは、低地の河原や農耕地と近くの里山を好む傾向がある。ハシブトガラスは、そのような環境に加えて、山地の上の方まで広く分布する。
 全般的に、暖温帯上部〜冷温帯林の鳥類の個体数は余り多くない。これは、自然林が尾根筋に偏って残されているためとも考えられる。高度が上がるにつれ、気象条件が厳しくなり、野生動物の生息条件も悪くなる。尾根筋は特にその傾向が強い。今回の調査でもその傾向が見られ、特にコース3 で顕著であった。野生動物保護のためには、谷底から山頂まで広くまとまって多様な植物群落から成る自然林を保存しなければ意味がない。
 人工林では、鳥類の種類、個体数とも貧弱であった。一般に針葉樹植林では、樹木の種類が少なく森林構造が単調で、腐植層の発達も悪い。動物のすみかとなる樹洞が出来るような古木や枯木も少ない。そのため、生息出来る鳥類も限られている。
(2)吉野川
 吉野川の河原と水域をカウント調査した。範囲は、北は川の中程美馬町との境、東は半田川河口、南は竹林、西は青石橋を境とし、その内側とした(図1、参照)。面積約13ha。高度約50〜55m。西部は河原のレキ地が多く、東部はツルヨシ群落などの草地にヤナギなど樹木が点在する。姿または鳴き声で確認した鳥のうち、ここで生活のすべてまたは一部を依存していると思われる種類と個体数をすべて記録した。結果は表8、に示す。

 生息する鳥類は、水辺、湿地や草地、林縁部を好む種類が多い。このうち、山地の調査コース1 〜7 で記録されなかった種類は、カイツブリ、コサギ、アオサギ、マガモ、バン、イカルチドリ、アオアシシギ、イソシギ、ヤマセミ、カワセミ、ヒバリ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ジョウビタキ、セッカ、カシラダカ、スズメ(計17種)で、水辺と周辺の湿地や草地に生息する種類が多い。このような環境は、半田町では吉野川流域と半田川下流部でしか見られないので、これらの鳥類にとって重要な生息地である。1991年3月13日にはコガモ、オナガガモ、クサシギ、タヒバリが、1992年1月14日にはオオタカ、ビンズイ、オオジュリンが記録され、少し下流では1992年1月2日にユリカモメとセグロカモメが記録された。このうち、オオタカは冬鳥として渡来し、小鳥類やカモ、ハトを捕食する。本種の生息には原野状の環境が広い面積必要である。オオジュリンは冬鳥として渡来し、平地のヨシ原に生息する。河川中流域から上流の記録は殆どなかったので貴重である。
 ここより東方の入江状〜池状になった止水域では、カイツブリ、ゴイサギ、コサギ、アオサギ、コガモ、バン、ヤマセミ、カワセミ、オオヨシキリなどが記録された。オオヨシキリは、1991年6月14日にツルヨシ群落で複数個体がさえずっていたので、繁殖している可能性が高い。吉野川中流域から上流での記録は少ないので、貴重な生息地である。さらに東方には、岸辺が岩場となり斜面が広葉樹の樹林帯となっている所がある。ここでは1992年1月2日にオシドリが記録された。
(3)スズメ、ツバメ、ムクドリについて
 スズメ、ツバメ、ムクドリは人里の鳥類の代表として人間との関係も深い。山地に入るにつれて数が少なくなり、遂にはまったくいなくなる。主として半田川と東谷川沿いに下流から上流まで生息の有無を調査してみた。地元の人からの聞き取りも行った。
 1 スズメ
 鹿老渡(かろと)までは普通に生息する。鹿老渡から上流では極端に減少する。日開野でのみ確認した。紙屋、長野、葛城、小谷、大惣、上蓮、坂根では確認されなかった。
 [地元の人からの聞き取り]
 川又…少ない。ちょっとはいるかも知れない。巣は知らない。
 紙屋…(大人)いるが少ない。稲作ってないから。(小学生)見たことない。いない。
姿や鳴き声、習性が似ているものにホオジロとカワラヒワがあり、混同している可能性も
ある。これらの集落周辺ではキセキレイ、セグロセキレイ、ヤマガラ、シジュウカラが生息し、スズメがいなくて空いた空間を補うかのように生活している。
 スズメが生息出来ない理由として、集落が飛び飛びにあり、その間が山林で隔てられているため、移動や連絡の妨げとなっている。耕作地や広い空地、草地が少ない上に、稲が殆ど作られていない、などが考えられる。
 2 ツバメ
 鹿老渡までは普通に生息する。鹿老渡から上流では少なくなる。生息が確認されたのは下喜来、日開野、紙屋であった。小谷では上空を飛翔しているのが見られた。
 [聞き取り]川又……見たことない。
       紙屋……(大人)いる。(小学生)たまに見る。いない。
 3 ムクドリ
 国道192号線とJR徳島線沿いから町役場周辺までは割合普通に見られるが、それから上流方では少なくなり、鹿老渡から上流ではまったく見つからなかった。
(4)特記すべき種について
 1 ヤイロチョウ
 夏鳥として本州、四国、九州に渡来するが分布は限られている。山地の奥深いよく茂った森林に生息する。非常に数が少なく生態もよく解明されていないため“幻の鳥”と言われる。本県での従来の記録は非常に少なく、阿波学会総合学術調査では1988年6月に上那賀町での1例があるのみであった。本種が、1991年5月28日、7月9日と22日に小谷地区上方の山林(高度約800〜900m)でさえずり声が記録された。周辺の環境は、尾根筋に落葉広葉樹林、下部にかけてはスギ、ヒノキ植林で、大径木の壮齢林も多い。繁殖している可能性があり極めて貴重な発見である。今後さらに詳しい調査が必要である。
 2 クマタカ
 山岳奥地に留鳥として生息する大型のタカである。ノウサギ、ヤマドリ、ヘビなどを捕食し、険しい岩場に営巣する。火打山から白滝山にかけて生息が確認された。ここは急斜面で岩場が多く、人が容易に近づけないため、生息地として維持されて来たのであろう。開発や土木工事で生息環境が全国的に悪化しつつある今日、極めて貴重な生息地である。
 3 ヤマセミ
 本来は山地の渓流に生息する。魚を捕食し、土の崖に嘴で穴を掘って営巣する。谷川上流部での生息が予測されたが、見つからなかった。ところが、1991年7月9日に半田川下流で、1992年1月2日に吉野川で記録された。紙屋で、地元の人に聞いた所、半田川では毎年アメゴを何万尾も放流しているが余り育たない、とのことである。その原因として、奥地の土木工事による水の濁りを挙げておられた。ヤマセミが魚を捕えるには、流れの淀んだ淵の部分が必要である。半田川上流は直線的な急流が多く、砂防ダムも多いため魚が遡上できない。それらのことが生息を不可能にしているのかもしれない。
 4 カワガラス
 山地の渓流に生息する。水生昆虫を捕食し、滝の下や岩のすき間にコケを用いて営巣する。スズメ目の鳥の中で水中を自由に泳ぐことが出来るのは本種のみである。非繁殖期は下流へ移動するものもいる。各地の谷川と吉野川で記録された。本種の生活にはきれいな水と、営巣地となる岩場が必要である。そのため、道路建設などの土木工事や河川のコンクリート護岸化が進み過ぎると、生息環境が脅かされる恐れがある。

4. まとめと提言
 (1)まとめ
1 冷温帯のブナなどによって構成される落葉広葉樹林の生息鳥類の調査の機会を初めて得た。その結果、低山(暖温帯)の林と比較していくつかの相違点が見出され、貴重な資料が得られた。
2 ヤイロチョウ、クマタカなど貴重な種類が記録された。
3 山地の渓流でヤマセミが確認されなかった。これは、半田川など各渓流の現在の環境が本種の生息に適していないためであると考えられる。
4 吉野川と半田川下流部は、水辺、湿地、草地性鳥類にとって重要な生息地である。
5 スズメ、ツバメ、ムクドリは、山間部奥地の集落では見られなかった。
 (2)提言
1 暖温帯上部から冷温帯にかけての落葉広葉樹林は、針葉樹造林や土木工事のために伐採することはせず、保存していただきたい。
2 火打山から白滝山にかけての山岳地帯は、クマタカの生息地であり、急峻な地形であるので、道路建設などの土木工事や観光開発は行うべきではない。
[調査参加、協力者氏名]市原眞一、柴折史昭、曽良寛武、東條秀徳、新居正利、増谷正幸、八巻吉子、吉田和人(五十音順)

5. 半田町鳥類目録
 1991年1月21日〜1992年1月14日の現地調査で記録された種名を掲げる。具体的な記録を出来るだけ入れたかったが、紙幅の制約上、特に重要な種類、行動、分布に限定した(年月日、場所・地名・字名・地図メッシュ番号、海抜高度、個体数、環境、行動、記録者名)。本文や表と併せ読むことで分布の概要がわかるよう努めた。地図メッシュ番号は、5万分1地形図「脇町」、「剣山」、「川口」を縦・横それぞれ20等分し、さらに縦・横それぞれ2等分して出来たメッシュ(a〜d)を単位として記録地を表している。なお、種名の後の◎印は半田町での繁殖が確認されたか、或いは確実な種類を、○印は繁殖可能性がある種類を、△印は今回の調査だけでは何とも言えない種類を示す。
   カイツブリ目 PODICIPEDIFORMES
  カイツブリ科 PODICIPITIDAE
1.カイツブリ Podiceps ruficollis ◎
   コウノトリ目 CICONIIFORMES
  サギ科 ARDEIDAE
2.ゴイサギ Nycticorax nycticorax
 1991.7.31 下竹[E6d]150m 1若鳥 半田川で〈新居,増谷〉
 1991.9.11 吉野川[A6c]50m 1成・2亜成・3若鳥 入江状止水域に〈増谷〉
 1992.1.2 松生〜高橋[A5d]60m 26+成と若 半田川と、岸辺の木に〈増谷〉
3.ササゴイ Butorides striatus
 1991.5.10 東久保〜平良石[C6d]100m 1 半田川で〈増谷〉
 1991.7.22 東久保〜西久保[C5a]75m 1 半田川の架線にとまる〈増谷〉
4.コサギ Egretta garzetta
 1991.5.10 川又[F6c]160m 1 半田川で〈増谷〉
5.アオサギ Ardea cinerea
 1991.9.11 吉野川[A6c]50m 1 入江状止水域に〈増谷〉
 1991.10.24 松生〜高橋[A5d]65m 1 半田川沿いのオニグルミにとまる
   ガンカモ目 ANSERIFORMES
  ガンカモ科 ANATIDAE
6.オシドリ Aix galericulata
 1992.1.2 吉野川[A6a]50m 1♀・1♂ 南岸の岩場(斜面は広葉樹林帯)
7. 子マガモ Anas platyrhynchos
 1992.1.14 吉野川[A5a]50m 9♀・7♂ 流れに浮かぶ〈曽良,増谷〉
8.コガモ Anas crecca
 1991.3.13 吉野川[A6ac]50m 4 入江状止水域に〈増谷〉
 1991.3.13 半田川[A5a]50m 30± 吉野川との合流点付近で〈増谷〉
9.オナガガモ Anas acuta
 1991.3.13 半田川[A5a]50m 2 吉野川との合流点付近で〈増谷〉
   ワシタカ目 FALCONIFORMES
  ワシタカ科 ACCIPITRIDAE
10.トビ Milvus migrans ◎
11.オオタカ Accipiter gentilis
 1992.1.14 吉野川[A6c〜A5ac]50m 1♂若鳥 ハシブトガラスに追われたり、ドバトを追って飛んだりする〈曽良〉
12.ツミ Accipiter gularis ◎
 1991.5.13及び5. 28 樫尾[I3b]350m 1 枯れたアカマツにとまる〈増谷〉
13.ハイタカ Accipiter nisus
 1991.2.7 間ノ浦[C7d]400m 1 山林と畑地の上を飛翔〈増谷〉
 1992.1.5 白滝山[LId]1520m 1 山地の上を飛翔〈増谷〉
14.サシバ Butastur indicus ◎
 1991.6.26 折坂[I5c]700m 1 山林上空を舞う〈増谷〉
 1991.7.15 長野谷[I3a]350m 1 電線にとまる〈増谷〉
15.クマタカ Spizaetus nipalensis ◎
 1991.5.6 白滝山〜火打山[K1〜L1]3 飛翔〈市原,柴折,東條〉
 1991.5.13 小谷[J1a→I1b→I2d]1 飛翔〈増谷〉
 1991.11.22 火打山[J1d〜K1c]1250m 2 ピーヨと鳴きながら旋回し高度を上げる 〈増谷〉
   キジ目 GALLIFORMES
  キジ科 PHASIANIDAE
16.コジュケイ Bambusicola thoracica ◎
17.ヤマドリ Phasianus soemmerringii ◎
 1991.3.20 馬ケ谷[D7c]260m 2♀・1♂ 林床で〈増谷〉
18.キジ Phasianus colchicus ◎
 1991.3.20 中藪[A6d]180m 2♀・1♂ 二次林とクリ園の境で〈増谷〉
 1991.4.17 松生[A5d]100m 1♂ 林縁部から茶畑へ駆け込む〈増谷〉
   ツル目 GRUIFORMES
  クイナ科 RALLIDAE
19.バン Galliriula chloropus ◎
   チドリ目 CHARADRIIFORMES
  チドリ科 CHARADRIIDAE
20.イカルチドリ Charadrius placidus ◎
  シギ科 SCOLOPACIDAE
21.アオアシシギ Tringa nebularia
22.クサシギ Tringa ochropus
 1991.3.13 半田川[A5a]50m 1 吉野川との合流点付近の河原に〈増谷〉
 1991.10.24 松生〜高橋[A5d]60m 1 半田川の岸辺に〈増谷〉
23.イソシギ Tringa hypoleucos
 1992.1.2 松生〜高橋[A5d]60m 1 半田川の岸辺に〈増谷〉
24.ヤマシギ Scolopax rusticola
 1991.10.22 折坂[I5b]610m 1 スギ林の林床で〈増谷〉
  カモメ科 LARIDAE
25.ユリカモメ Larus ridibundus
 1992.1.2 吉野川[A6a〜c]50m 520± 流れに〈増谷〉
26.セグロカモメ Larus argentatus
 1992.1.2 吉野川[A6c]50m 1 ユリカモメの群れの中に〈増谷〉
   ハト目 COLUMBIFORMES
  ハト科 COLUMBIDAE
27.キジバト Streptopelia orientalis ◎
 1991.11.2 火打山[J1a]1210m 1 落葉広葉樹林の林床で〈増谷〉
 1992.1.5 大惣[K2b]880m 1 積雪のあるミツマタなどの畑地で〈増谷〉
28.アオバト Sphenurus sieboldii ◎
 1991.5.13 火打山[J1d]1250m 2 ツガにとまる〈増谷〉
 1991.7.9 火打山[J1d]1250m 8± 落葉広葉樹にとまる〈増谷〉
   ホトトギス目 CUCULIFORMES
  ホトトギス科 CUCULIDAE
29.ジュウイチ Cuculus fugax ○
 1991.6.5 白滝山[L1d]1500m 1 さえずり声〈増谷〉
 1991.7.9 樫尾[I3b]450m 1 さえずり声〈増谷〉
30.カッコウ Cuculus canorus ○
 1991.6.5 大惣[K2b〜K3d]900m 1 木の枝にとまりさえずる〈増谷〉
 1991.7.9 小谷[I2d]850m 1 さえずり声〈増谷〉
31.ツツドリ Cuculus saturatus ○
 1991.4.9 [J6a〜J7c]950〜1050m 2 一宇村との境の尾根でさえずり
32.ホトトギス Cuculus poliocephalus ◎
   フクロウ目 STRIGIFORMES
  フクロウ科 STRIGIDAE
33.フクロウ Strix uralensis ◎
 1991.2.7 馬ケ谷[D7a]270m 1 ヒノキの枝にとまる〈増谷〉
   ブッポウソウ目 CORACIIFORMES
  カワセミ科 ALCEDINIDAE
34.ヤマセミ Ceryle lugubris △
 1991.7.9 東久保〜西久保[C5a]75m 1 半田川の架線にとまる〈増谷〉
 1992.1.2 吉野川[A5c]50m 2 キャッキャッと鳴きながら川面を飛ぶ
 1992.1.2 吉野川[A6c]50m 1 入江状止水域の木の枝にとまる〈増谷〉
35.カワセミ Alcedo atthis O
 1991.3.13 吉野川[A6ac]50m 1 入江状止水域で〈増谷〉
 1991.9.20及び10. 3 東久保〜西久保[C5a]75m 1 半田川の架線にとまる
 1991.9.20 川又[F6c]160m 1 東谷川で〈増谷〉
   キツツキ目 PICIFORMES
  キツツキ科 PICIDAE
36.アオゲラ Picus awokera ◎
 1991.5.13 白滝山[L1c]1380m 1♂ ブナの幹にとまる〈増谷〉
 1992.1.11 火打山[J1d]1300m 1 ハリギリの枝先にぶら下がって実を食す
37.オオアカゲラ Dendrocopos leucotos ◎
 1991.2.4 白滝山[L1b]1440m 1 落葉広葉樹の幹にとまる〈新居,増谷〉
 1991.5.24 小谷[I1b〜J1a]1050m 1 落葉広葉樹やスギの幹に〈曽良〉
 1991.6.5 白滝山[L1b]1400m 1 ブナの幹をつつく〈増谷〉
38.コゲラ Dendrocopos kizuki ◎
 1991.2.4 白滝山[L1b]1440m 1 積雪のブナ林で〈新居,増谷〉
 1991.6.14 吉野川[A6c]50m 1 竹ヤブでドラミング音〈増谷〉
 1992.1.5 石堂神社[L2b]1190m 1 ミズナラの幹をつつく〈増谷〉
   スズメ目 PASSERIFOMES
  ヤイロチョウ科 PITTIDAE
39.ヤイロチョウ Pitta brachyura ○
 1991.5.28 小谷[I2d]800m 1 山林でさえずり声〈増谷〉
 1991.7.9 小谷[I2d〜J2c〜J1a]900m 1 山林でさえずり声〈増谷〉
 1991.7.22 小谷[J1a〜J2c]900m 1 山林でさえずり声〈増谷〉
  ヒバリ科 ALAUDIDAE
40.ヒバリ Alauda arvensis ◎
  ツバメ科 HIRUNDINIDAE
41.ツバメ Hirundo rustica ◎
 1991.5.13 中藪[A6c]70m 2 JR阿波半田駅待合室内の天井で眠る〈増谷〉
 1991.5.24 日開野〜下喜来[F5d]180m 1♂ 電線にとまる〈曽良,増谷〉
 1991.5.24 小谷[J2a]530m 1 上空で採餌〈曽良,増谷〉
 1991.6.5 紙屋[H3b〜H4d]270m 4 飛んだり電線にとまったりする
 1991.7.9 中藪「A6c]70m 3 JR阿波半田駅待合室内の天井で眠る〈増谷〉
42.コシアカツバメ Hirundo daurica ◎
 1991.7.26 木の内[B5b]70m 半田町役場に5巣、成鳥が出入りする。ツバメの巣になったもの1、巣の跡4。阿波銀行半田支店に1巣・1成鳥〈曽良,八巻,増谷〉
43.イワツバメ Delichon urbica △
 1991.7.15 白滝山[L1b〜L2d]1370m 11+ 上空飛翔〈増谷〉
 1991.7.22 小谷[I1b]1060m 80± 送電線鉄塔にとまったり回りを飛ぶ
  セキレイ科 MOTACILLIDAE
44.キセキレイ Motacilla cinerea ◎
 1991.3.18 紙屋[H4d]270m 1♂ 半田川沿いの電線でさえずる〈増谷〉
 1991.3.20 馬ケ谷[D7b]350m 1 谷川で〈増谷〉
 1991.3.20 鹿老渡[C5b]90m 1♂ 半田川沿いの電線でさえずる〈増谷〉
 1991.3.28 上蓮[H5a]270m 1 折坂谷でさえずり声〈増谷〉
 1991.4.1 大惣[K2a]600m 1 林縁部の集落でさえずる〈増谷〉
 1991.6.14 吉野川[A5a]50m 1 1幼鳥・1成鳥 半田川との合流点の河原
 1991.6.26 折坂[I5b]600m 1 林縁部の電線にとまる〈増谷〉
45.ハクセキレイ Motacilla alba
46.セグロセキレイ Motacilla grandis ◎
 1991.3.18 紙屋[I3a]300m 1 半田川沿いの電線にとまる〈増谷〉
 1991.3.20 東地(東久保)[C5a]80m 1 電線にとまる〈増谷〉
 1991.4.26 吉野川[A5a]50m 3幼鳥・1成鳥 河原の砂レキ地で〈増谷〉
47.ビンズイ Anthus hodgsoni
 1991.1.21 下喜来[G4a]200m 2 半田川沿いの畑地で採餌〈新居,増谷〉
 1992.1.14 吉野川[A5c]50m 3 河原の丈の短い草地で〈曽良,増谷〉
48.タヒバリ Anthus spinoletta
 1991.3.13 半田川[A5a]50m 1 吉野川との合流点付近の河原で〈増谷〉
  ヒヨドリ科 PYCNONOTIDAE
49.ヒヨドリ Hypsipetes amaurotis ◎
 1991.3.7 逢坂[B5a]80m 1 人家の軒の黒ずんだ吊し柿をつつく〈増谷〉
 1991.7.9 小谷[J1a]1080m 4 落葉広葉樹林とヒノキ林で〈増谷〉
 1991.7.9 小谷[J2a]600m 3+(うち幼鳥1+)林縁部で〈増谷〉
 1991.7.15 小野[A5b]90m 1 枯草の茎をくわえて飛んで来て電線にとまる
 1992.1.3 中藪[A6b]220m 1 サネカズラの実を食す〈増谷〉
 1992.1.11 火打山[J1d]1300m 1 ハリギリの実を食す〈増谷〉
  モズ科 LANIIDAE
50.モズ Lanius bucephalus ◎
 1991.4.3 葛城[I4a]450m 1♀・1♂ 山腹の畑地で〈増谷〉
 1991.7.9 川又[F6c]170m 1♂ 東谷川に架かる電線にとまる〈増谷〉
 1991.11.2 小谷[I1b]1000m 1 林縁部のスギこずえにとまる〈増谷〉
 1992.1.11 長野[I2a]830m 1♀ 人家と畑の横の電線にとまる〈増谷〉
  レンジャク科 BOMBYCILLIDAE
51.ヒレンジャク Bombycilla japonica
 1991.3.28 折坂[I5b]560m 11 林縁部の電線にとまる〈増谷〉
 1991.4.26 小野[A5b]80m 1 電線にとまる〈増谷〉
  カワガラス科 CINCLIDAE
52.カワガラス Cinclus pallasii ◎
 1991.2.7 平良石[C6d]90m 1 半田川に〈増谷〉
 1991.3.7 紙屋[H4c]230m 1 半田川に〈増谷〉
 1991.3.20 馬ケ谷[D7c]230m 1 谷川に〈増谷〉
 1991.4.9 坂根[H6a]310m 2 坂根谷に〈増谷〉
 1991.5.10 折坂[I5a]360m 1 折坂谷に〈増谷〉
 1991.7.9 小谷[I2b]450m 1 小谷川に〈増谷〉
 1991.7.15 大惣[K2a]550m 1 谷川砂防ダムの通水路へ入る〈増谷〉
 1992.1.2 吉野川[A6a]50m 2 早瀬で〈増谷〉
 1992.1.5 小谷口[I3d]350m 1 半田川に〈増谷〉
  ミソサザイ科 TROGLODYTIDAE
53.ミソサザイ Troglodytes troglodytes ◎
 1991.3.7 葛城[I4c]480m 1 人家の石積みにとまりさえずる〈増谷〉
 1991.3.20 馬ケ谷[D7c]300m 1 さえずり声〈増谷〉
 1991.4.3 樫尾[J4b]850m 1 岩場の多い落葉樹林でさえずりと警戒音
 1991.5.13 小谷[I2d]800m 1巣立ちビナ・1成鳥 岩場の低木林〈増谷〉
 1992.1.8 松生[A5d]110m 1 林縁のヤブに〈増谷〉
  イワヒバリ科 PRUNELLIDAE
54.カヤクグリ Prunella rubida
 1991.2.18 小谷[I2d]950m 2 積雪のある林縁部の下生えに〈新居,増谷〉
  ヒタキ科 MUSCICAPIDAE
  (ツグミ亜科 TURDINAE)
55.コマドリ Erithacus akahige O
 1991.6.5及び8.5 白滝山[L1d]1520m 1 さえずり声〈増谷〉
 1991.8.5 火打山[K1c]1400m 1 落葉広葉樹林でさえずり声〈増谷〉
56.コルリ Erithacus cyane
 1991.5.10 折坂山東方[J5b]920m 1 落葉広葉樹林でさえずり声〈増谷〉
 1991.5.13 白滝山[L1c]1400m 1 落葉広葉樹林でさえずり声〈増谷〉
57.ルリビタキ Tarsiger cyanurus
 1991.2.4 石堂神社西方[L2b]1210m 1♀ 積雪ある落葉樹林〈新居,増谷〉
58.ジョウビタキ Phoenicurus auroreus
 1991.2.27 葛城[J4a]730m 1♀ 雪の積もった林縁部(山林と畑)〈増谷〉
59.トラツグミ Turdus dauma ◎
 1991.7.9 火打山[J1d]1300m 1 落葉広葉樹林でさえずり声〈増谷〉
 1991.8.5 小谷[J1a]1100m 1 落葉広葉樹林でさえずり声〈増谷〉
 1991.8.13〜14 石堂神社[L2b]1190m 1 夜間〜早朝さえずる〈新居,増谷〉
60.クロツグミ Turdus cardis ◎
 1991.7.15 石堂神社西方[L2b]1280m 1♀幼鳥 落葉広葉樹林で〈増谷〉
 1991.7.22 小谷[J1a]1100m 3± 警戒したりさえずったりする〈増谷〉
61.アカハラ Turdus chrysolaus
 1991.11.6 石堂神社[L2b]1180m 1♀ 落葉広葉樹林で〈増谷〉
 1991.11.6 白滝山[L1b]1400m 1♂ ハリギリの実を食す〈増谷〉
62.シロハラ Turdus pallidus
 1991.3.13 吉野川[A5ac]55m 2 河川敷の竹ヤブで〈増谷〉
 1991.11.2 火打山[K1c]1400m 4+ ブナ林で〈増谷〉
 1991.11.6 白滝山[L1b]1400m 6 ハリギリの実を食す〈増谷〉
 1991.12.3 松生[A5d]160m 6± ヒサカキの実を食す〈増谷〉
63.マミチャジナイ Turdus obscurus
 1991.10.3 小谷[J1a]1100m 1 落葉樹とスギ林でクロツグミと共に 〈増谷〉
64.ツグミ Turdus naumanni
 1992.1.11 火打山[J1d]1300m 2 ハリギリの実を食す〈増谷〉
  (ウグイス亜科 SYLVIINAE)
65.ヤブサメ Cettia squameiceps ◎
66.ウグイス Cettia diphone ◎
 1991.6.14 吉野川[A5a]50m 1♂ ヤナギでさえずる〈増谷〉
67.オオヨシキリ Acrocephalus arundinaceus ◎
 1991.6.14 吉野川[A5a]50m 1♂ ツルヨシ群落内のヤナギでさえずる
 1991.6.14 吉野川[A6c]50m 1 ツルヨシ群落でさえずり声〈増谷〉
68.メボソムシクイ Phylloscopus borealis ○
 日本で繁殖する P. borealis xanthodryas と、ユーラシア大陸北部で繁殖し日本を春と秋に通過する別亜種コメボソムシクイ P. borealis borealis があり、野外ではさえずり声で区別できる。前者はゼニトリ・ゼニトリ、後者はジジロ・ジジロと聞こえる。
 1991.6.5 白滝山[L1b]1370m 1 ゼニトリ・ゼニトリとさえずり〈増谷〉
 1991.9.20 長野[I3b]350m 1 茂みで地鳴き〈増谷〉
69.センダイムシクイ Phylloscopus occipitalis ◎
 1991.5.28 小谷[J2c]750m 1 落葉広葉樹林でさえずり声〈増谷〉
 1991.6.11 松生[A5d]160m 1 ヤマザクラに〈増谷〉
 1991.6.26 折坂[I5c]600m 1 山林でさえずり声〈増谷〉
70.キクイタダキ Regulus regulus
 1991.2.4 石堂神社[L2b]1190m 2+ スギ樹冠部に〈新居,増谷〉
 1991.11.2 小谷[I2d]900m 3± アカマツ、スギ、落葉広葉樹に〈増谷〉
71.セッカ Cisticola juncidis ◎
  (ヒタキ亜科 MUSCICAPINAE)
72.キビタキ Ficedula narcissina ◎
 1991.6.5 白滝山[L1b]1400m 1♂ ブナの枝にとまる〈増谷〉
 1991.6.11 松生[A5d]150m 1♂ コナラにとまりさえずる〈増谷〉
73.オオルリ Cyanoptila cyanomelana ◎
 1991.5.13 小谷[J2c]700m 1♂ 谷沿いのスギこずえでさえずる〈増谷〉
 1991.7.22 小谷[J1a]1100m 1 枝にとまりフライング・キャッチを試みる
74.エゾビタキ Muscicapa griseisticta
 1991.9.20 白滝山[L2d]1310m 1 樹林で〈増谷〉
75.コサメビタキ Muscicapa latirostris ◎
 1991.6.5 白滝山[L1b]1400m 1 ブナからフライング・キャッチを試みる
  エナガ科 AEGITHALIDAE
76.エナガ Aegithalos caudatus ◎
 1992.1.3 中藪[A6d]160m 30±(一群) 落葉広葉樹とアカマツ混交林で
 1992.1.8 吉野川[A7c]50m 13 岸辺の広葉樹と林縁のヤブに〈増谷〉
 1992.1.11 火打山[J1d]1420m 2 落葉広葉樹二次林とヒノキ林で〈増谷〉
  シジュウカラ科 PARIDAE
77.コガラ Parus montanus ◎
 1991.2.4 白滝山[L1b]1400m 1 積雪のブナ林で〈新居,増谷〉
 1991.4.15 [K3b]1100m 2 落葉広葉樹の新芽の部分をついばむ〈増谷〉
 1991.5.10 焼堂峠北方[J6c]870m 2 うち1、羽毛をくわえる〈増谷〉
 1991.6.26 焼堂峠北方[J6c]860m 4±(うち2幼鳥)落葉樹林とヒノキ林
 1991.12.5 折坂[J5c]730m 1 スギ、ヒノキ植林地で〈増谷〉
78.ヒガラ Parus ater ◎
 1991.3.13 松生[B4a]260m 3 アカマツに絡まったツタの茂みに〈増谷〉
 1991.3.25 西崎(中藪)[A7d]230m 1 コナラの新芽の部分をついばむ
 1991.5.10 折坂[I5b]630m 1 山林でさえずり声〈増谷〉
 1991.5.13 小谷[J2a]600m 1 山林でさえずり声〈増谷〉
 1991.11.6 白滝山[L2d]1350m 2 スギの実を足で押えてつつく〈増谷〉
 1991.12.5 焼堂峠西方[J6c]950m 1 ツガの球果から種子を取り出す
79.ヤマガラ Parus varius ◎
 1991.2.4 白滝山[L1b]1420m 1 積雪のブナ林で〈新居,増谷〉
 1991.10.3 火打山[J1a]1200m 2 木の実を林床へ何度も運ぶ〈増谷〉
 1991.10.24 松生[A5d]200m 1 アカマツの実を両足ではさんでついばむ
80.シジュウカラ Parus major ◎
 1991.4.26 吉野川[A5a]60m 1♂ 河川敷の竹ヤブでさえずる〈増谷〉
 1991.6.14 吉野川[A6c]50m 3幼鳥 川べりの広葉樹林と竹ヤブで〈増谷〉
 1991.12.5 焼堂峠西方[J5b]930m 4 落ち葉の堆積した林床を探る〈増谷〉
 1992.1.8 吉野川[A7c]50m 1 岸辺の広葉樹と林縁のヤブに〈増谷〉
  ゴジュウカラ科 SITTIDAE
81.ゴジュウカラ Sitta europaea ◎
 1991.2.4 白滝山[L1b]1400m 1 落葉広葉樹の幹にとまる〈新居,増谷〉
 1991.4.22 火打山[J1d]1350m 1 ミズナラの幹をつつき樹皮をはがす
 1991.7.9 火打山[K1c]1370m 1幼鳥 落葉広葉樹林で〈増谷〉
 1991.9.16 焼堂峠[J6c]910m 2 落葉広葉樹林で、エナガ、コガラ、ヤマガラ、メジロ、コゲラと混群〈新居,増谷〉
 1991.11.6 石堂神社[L2b]1190m 3 ウラジロモミの球果をついばむ〈増谷〉
 1992.1.5 大惣[L3c]1120m 1 ヒノキの樹皮の裏をしきりに探る〈増谷〉
 1992.1.5 石堂神社[L2b]1200m 2 ブナの幹にとまる〈増谷〉
  メジロ科 ZOSTEROPIDAE
82.メジロ Zosterops japonica ◎
 1991.6.5 大惣[L3c]1150m 2 リョウブの樹冠部に〈増谷〉
 1991.6.14 吉野川[A6c]50m 2 河川敷の竹ヤブで〈増谷〉
 1991.7. 31 白滝山[L2d]1350m 2+ ヒノキの茂みで〈新居,増谷〉
 1991.10.3 火打山[K1c]1370m 2 ハリギリの実を食す〈増谷〉
 1992.1.3 中藪[A6b]220m 2+ ヒサカキの実を食す〈増谷〉
  ホオジロ科 EMBERIZIDAE
83.ホオジロ Emberiza cioides ◎
 1992.1.11 小谷[I1b]1000m 1♂ 積雪のある伐採跡地で〈増谷〉
84.カシラダカ Emberiza rustica
 1991.1.30 大惣[K2c]750m 16+ 林縁部(畑、人家、山林)〈新居,増谷〉
 1991.12.20 大惣[K2b]890m 25± 林縁部の地上で〈増谷〉
 1992.1.5 大惣[K2b]900m 12+ 刈った後のカヤ場(積雪あり)〈増谷〉
 1992.1.14 吉野川[A5a]50m 21+ 岸辺のツルヨシなどの草ヤブに〈増谷〉
85.ミヤマホオジロ Emberiza elegans
 1991.3.18 大惣[K2a]520m 4+ 大惣谷川(半田川)の草ヤブに〈増谷〉
 1991.3.20 中藪[A6d]180m 11± 林縁部の地上で採餌〈増谷〉
 1991.12.5 樫尾[K4a]960m 12+ 落葉広葉樹林の地上で採餌〈増谷〉
86.アオジ Emberiza spodocephala
87.クロジ Emberiza variabilis
 1991.11.6 大惣[L3c]1040m 1+ 落葉広葉樹二次林の林床に〈増谷〉
 1991.11.6 白滝山[L1b]1380m 1♀ 林縁のヤブに〈増谷〉
88.オオジュリン Emberiza schoeniclus
 1992.1.14 吉野川[A5a]50m 3+ ツルヨシ群落に〈曽良,増谷〉
  アトリ科 FRINGILLIDAE
89.アトリ Fringilla montifringilla
 1991.1.30 大惣[K2d]910m 80± ミツマタ畑や林縁部で〈新居,増谷〉
 1991.11.6 石堂神社[L2b]1200m 20+ クマシデなどシデ類の果をついばむ
 1991.12.20 火打〜白滝山間[K1d]1300m 50± 落葉樹低木林の林床〈増谷〉
 1992.1.11 小谷[I2d]930m 300± スギ林内の落葉広葉樹に群れる〈増谷〉
90.カワラヒワ Carduelis sinica ◎
 本県で繁殖するコカワラヒワ C. sinica minor と、南千島などで繁殖し冬鳥として渡来する別亜種オオカワラヒワ C. sinica kawarahiba がある。
 1991.5.10 折坂[I5b]610m 2 さえずり声〈増谷〉
 1991.11.22 火打山[J1d]1350m 10+ ブナにとまり羽づくろいをする〈増谷〉
 1991.12.5 折坂山[J5d]980m 30± 落葉広葉樹にとまる〈増谷〉
91.マヒワ Carduelis spinus
 1991.4.17 西崎(中藪)[A7d]220m 30± コナラとクヌギの花穂を摘み切って足で押さえてついばむ〈増谷〉
 1991.11.6 石堂神社[L2b]1190m 8+ スギの実をついばむ〈増谷〉
 1991.11.22 火打山[J1d]1300m 20± ミズメの堅果をついばむ〈増谷〉
 1991.12.20 火打山[K1c]1380m 12 ハリギリについた氷粒や樹氷をついばむ
92.ハギマシコ Leucosticte arctoa
 1991.3.4 小谷[I2d]950m 5 積雪のある林縁部の地上に〈新居,増谷〉
93.ウソ Pyrrhula pyrrhula
 1991.2.18 小谷[J2c]940m 1♀ 雪の積もった林の下生えに〈新居,増谷〉
 1991.3.25 中藪[A6d]200m 7 クヌギの出始めた花穂をついばむ〈増谷〉
 1991.4.15 [L3c]1140m 1♂ 落葉広葉樹の花芽をついばむ〈増谷〉
 1991.4.22 火打山[J1d]1350m 2 ブナにとまる〈増谷〉
 1991.11.22 火打山[K1c]1380m 4♀・2♂ 落葉広葉樹の赤い実をついばむ、果皮と果肉は捨てていた〈増谷〉
94.イカル Eophona personata ○
 1991.4.15[K3b]1080m 2 落ち葉の堆積した落葉広葉樹林の林床に〈増谷〉
 1991.5.24 小谷[I1b]1050m 1 さえずり声〈曽良,増谷〉
 1991.7.9 火打山[K1c]1370m 1 落葉広葉樹にとまる〈増谷〉
 1991.8.5 白滝山[L1c]1400m 2 落葉広葉樹にとまる〈増谷〉
 1991.12.5 樫尾[K5c]980m 16 コナラにとまる〈増谷〉
 1991.12.20 小谷[J2c]900m 28± ケヤキにとまる〈増谷〉
95.シメ Coccothraustes coccothraustes
 1991.1.30 佐古戸[G4d]210m 1 半田川沿いの木立ちに〈新居,増谷〉
 1992.1.2 松生[A5c]60m 1 国道沿いのキリの枝にとまる〈増谷〉
  ハタオリドリ科 PLOCEIDAE
96.スズメ Passer montanus ◎
 1991.5.24 日開野[F5d]190m 4+ 人家の屋根や電線からクワ畑へ下りる(半田川右岸)〈曽良,増谷〉
  ムクドリ科 STURNIDAE
97.ムクドリ Sturnus cineraceus ◎
 1991.6.11 松生[A5d]70m 2 エサをくわえて電線にとまる〈増谷〉
 1992.1.3 小野[A6d]100m 6 山ぎわの柿の木で、ヒヨドリ、ツグミと共に実を食す〈増谷〉
  カラス科 CORVIDAE
98.カケス Garrulus glandarius ◎
 1991.7.9 火打山[J1d]1300m 1 鳴きながら近づいて来て木の枝にとまり尾羽を広げるなどして威嚇する〈増谷〉
99.ハシボソガラス Corvus corone ◎
 1991.2.7 黒石谷[C6d]110m 25+ 家畜のフン捨て場周辺に集まる〈増谷〉
 1991.4.15 大惣[K2b]880m 2 林縁部(人家、畑地、山林など)〈増谷〉
100.ハシブトガラス Corvus macrorhynchos ◎
 1991.11.2 火打山[K1c]1370m 15± 飛翔〈増谷〉
 (野生化種)
101.ドバト カワラバト(Columba livia)を家禽化したものの野生化種 ◎
 1991.9.1 松生〜高橋[A5d]65m 2 半田川に架かる高橋の下へ入る〈増谷〉

参考文献
1)高野伸二 1981 日本産鳥類図鑑 東海大学出版会
2)高野伸二,門奈伸幸他 1982 フィールドガイド日本の野鳥 日本野鳥の会
3)日本野鳥の会徳島県支部目録部 1988 徳島県鳥類目録 日本野鳥の会徳島県支部
4)増谷正幸 1989 上那賀町の鳥類 総合学術調査報告「上那賀町」 郷土研究発表会 紀要第35号所収 阿波学会・徳島県立図書館 P.31〜49
5)佐野昌男 1991 雪国のスズメ 誠文堂新光社(1974年初版の新装,復刊)


徳島県立図書館