阿波学会研究紀要


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郷土研究発表会紀要第32号
石井町の植物相

植物班 木下覚・阿部近一

1.自然概況
 石井町は吉野川下流南岸に位置する町で、東は徳島市、西は鴨島町に隣接している。北は吉野川を境界として上板町、板野町と接し、南は海抜200メートル前後のなだらかな山地や丘陵地となり、神山町と徳島市に接している。面積は28.72平方キロメートルで、そのほとんどが住宅地や耕地からなる平野部で占められ、林野はわずか2.81平方キロメートルである。


 地質は、平野部は吉野川によって作られた沖積層から成り、山地は三波川帯の緑色片岩や緑色片岩と泥質片岩の互層から成り立っている。
 気象については、本町に気象観測所がないので、隣接する徳島市の観測結果を参考にすることにする。(表1)


 この結果から見ると、平均気温では、植物が低温のために生活活動をほとんど停止すると考えられる限界温度の5℃を下回る月はなく、暖かさの指数は130.4となる。これは暖温帯緑広葉樹林の発達する気候区分に属している。

 

2.植物相の概観
 本町は吉野川平野にあって、徳島市に隣接するため、交通・文化ともに早くから発達し、全面積の約1割の山林を残して、そのすべてが耕地や宅地として開発されている。
 そのため、平野部での植物相は、畑地や水田雑草の外、荒廃地に侵入してきた帰化植物等、人間生活と密接な関係を保つ植物が多く見られる。ただ、各所に見られる神社やお寺の境内や社叢には、昔ながらの巨樹や老木の樹林がいくらか残されている。
 また、町内を流れる吉野川をはじめ飯尾川・渡内川・江川や灌漑用の溜池や用水路などには、水生植物群落の発達が見られる。
 南部の山地では、海抜212.3mの気延山をはじめ、200m前後の山や丘陵地が東西に走るが、ここにもまた、早くから人手が加えられたため、そのほとんどがアカマツの二次林となっている。ただ山麓に点在する社寺林には、わずかにシイやクスノキが樹冠を形成する古い自然林が、その姿を残している。

 

3.社叢に残る暖温帯常緑広葉樹林
1  下浦日吉神社のシイ林
 石井町西南部の山麓にある日吉神社には、ツブラジイが優占し、スダジイやクスノキなどの高木が林冠を形成する暖温帯常緑広葉樹林が、自然状態に近い形で残されており、本町にとっては貴重な樹林となっている。その組成を詳細に挙げると次のようである。
高木層
 ツブラジイ(優占)(胸高周囲1.37m、1.57m)、スダジイ(1.56m、1.75m)、クスノキ(3.86m)、ヒノキ(1.94m)
亜高木層
 ツブラジイ、ヤブツバキ、クスノキ
低木層
 ミミズバイ、ヒサカキ、イヌビワ、カナメモチ、ヤマハゼ、リンボク、ネズミモチ、タイミンタチバナ、カクレミノ、スダレヨシ、クチナシ、コバノガマズミ、サルトリイバラ、サカキ、ネジキ、ソヨゴ、シャシャンボ
草本層
 ベニシダ、ツブラジイ、マンリョウ、ササクサ、ハゼノキ、ヤブニツケイ、ヒメユズリハ、ヤイトバナ、チヂミザサ、ムクノキ、オオイタチシダ、イノコヅチ、ケネザサ、ナツヅタ、ヤマウルシ、ナキリスゲ、アリドウシ
2  下浦八坂神社のシイ林
 八坂神社の社叢は、生育している樹種の数や太さなどから見て、本町で最も優れた自然林のようである。
 高木層には周3.27mなどのツブラジイが優占し、スダジイ、クスノキなどが大きな樹冠を広げている。以下樹林の組成は次のようである。


高木層
 ツブラジイ(優占、3.27m)、スダジイ(2.48m)、クスノキ(3.56m)、イチイガシ(1.67m、2.46mなど4本)、アカマツ(1.95m、1.98m)、クロマツ(2.81m)、ナギ(1.28m栽)、クロガネモチ1.64m)
亜高木層
 ムクノキ、ツブラジイ
低木層
 トベラ、ヤブツバキ、ネズミモチ、カナメモチ、アカメガシワ、ヤマハゼ、カキ、ヤマツツジ、ミミズバイ、クチナシ、モチツツジ、タカノツメ、タイミンタチバナ
草本層
 ケネザサ、オオイタチシダ、ミミズバイ、ベニシダ、ウラジロ、コシダ
3  王子神社の社叢
 王子神社は、八坂神社と並んですぐ東側にある。
 ツブラジイが優占し、クロマツやアカマツが混生して、次のような組成をもつ樹林がある。
高木層
 ツブラジイ(優占2.26m、2.55m、2.51m)、クロマツ(2.26m、2.48m)アカマツ
亜高木層
 イスノキ、ツブラジイ、クスノキ
低木層
 カナメモチ、ミミズバイ、カナクギノキ、ツブラジイ、クチナシ、ヤブツバキ、タカノツメ、ヒサカキ、カキノキ、マンリョウ
草本層
 ベニシダ、ヤマウルシ、クチナシ、サルトリイバラ、ミミズバイ、マンリョウ、ベニバナボロギク、イズセンリョウ

 

4.山地・丘陵地に発達するアカマツ林
 本町の南部を東西に延びている山地や丘陵地は、一部に果樹園や竹林があるものの、そのほとんどがアカマツ林で占められている。
 これは、かつて発達していた照葉樹林が、人々の定住生活に伴って度々伐採され、その結果、陽樹であるアカマツ林が成立するに至ったものである。以来、ごく最近まで建築資材や燃料用として利用されたため安定したアカマツ林として維持されているものである。今日では、各地にマツクイムシ被害が見られるものの、気延山や野鳥の森、清掃センター付近などでは、この美しい樹林が見られる。
 気延山山麓と山頂付近のアカマツ林の組成は、次のようである。
1 気延山中腹のアカマツ林


高木層
 アカマツ(優占)、ヤマザクラ
低木層
 タラノキ、クサギ、アカメガシワ、サルトリイバラ、ミツバアケビ、ヤマハゼ、ヤマウルシ、ヒサカキ、ネズミモチ、ヤブムラサキ、コバノガマズミ、ナツヅタ、ナツフジ、ネジキ、ハゼ、ヤマモモ、カクレミノ、クチナシ、モチツツジ、ビナンカズラ
草本層
 チヂミザサ、アオツヅラフジ、フユイチゴ、ヒヨドリジョウゴ、ナツフジ、ソヨゴ、ヤブコウジ
2 気延山山頂のアカマツ林
高木層
 アカマツ(優占)、ナツヅタ、ヤマモモ、(周1.18m、1.41m)、ヤマザクラ(周1.00m)
亜高木層
 アカメガシワ、カラスザンショウ、ハゼ、カゴノキ、ノグルミ、マルバアオダモ、トベラ、ヤマハゼ
低木層
 ネズミモチ、ヒサカキ、ムラサキシキブ、カラスザンショウ、ヤブニッケイ、イヌビワ、マルバウツギ
草本層
 スイカズラ、サイコクベニシダ、ヌスビトハギ、オオイタチシダ、フユイチゴ、ベニシダ、チヂミザサ、サルトリイバラ、アキノタムラソウ、ヒヨドリバナ、ヒヨドリジョウゴ、ネザサ、ガンクビソウ、コモチシダ

 

5.コナラ・クヌギ林
1  気延山中腹のコナラ林
 かつて形成されていた樹林が伐採され、そこに二次林として、落葉樹のコナラが優占する森林が発達したものである。従来、薪炭用として利用価値があったが、最近ではわずかにシイタケの原木として利用される程度の雑木林である。その構成を示すと次のようである。
高木層
 コナラ(優占)、クリ、ハゼ、アカマツ、ヤマザクラ
亜高木層
 コナラ、ヤマザクラ、ソヨゴ
低木層
 コナラ、ヒサカキ、ヤブムラサキ、イヌビワ、ネジキ、ムラサキシキブ、アカメガシワ、リョウブ、カゴノキ、シロダモ、ソヨゴ、モチツツジ、クサギ、ネズミモチ、ヤマウルシ、カクレミノ、イヌツゲ
草本層
 ワラビ、ヤブコウジ、シシガシラ、ムラサキシキブ、ヤワラシダ、サジガンクビ、ヒヨドリバナ、ガンクビソウ、チヂミザサ、キッコウハグマ、ベニシダ、アキノタムラソウ
2  野鳥の森のクヌギ林
 野鳥の森は、面積20.94haの県有林で、野鳥の保護と生態観察のために、昭和51年に設置されたもので、その趣旨にそって全域の樹林が保護されている。ここでは、一部にヒノキの植林を含むものの、そのほとんどはアカマツ林である。しかし、野鳥の観察小屋付近には、クヌギの優占する樹林が発達している。
 これは、薪炭用やシイタケ原木用として栽植されたものが残されているもので、その組成は次のようである。
高木層
 クヌギ(優占)、アカマツ、アイグロマツ、ナツヅタ、コナラ
亜高木層
 コナラ
低木層
 イヌビワ、ネズミモチ、トラネズミモチ(裁)、ヤブムラサキ、サルトリイバラ、モチツツジ、マルバウツギ、ヒサカキ、ツルグミ、ヤマウルシ、テイカカズラ、コバノガマズミ
草本層
 ベニシダ、フモトシダ、クサイチゴ、ヤブコウジ、チヂミザサ、フユヅタ、シラヤマギク

 

6.河川・池沼の植物
1  飯尾川
 鴨鳥町樋山地に源を発する飯尾川は、本町に入って放水路や用水路に流れを分かち、水田を潤すかと思うと、谷川の支流を集めながら東流し、石井駅付近で流れを北に大きく変えている。そして蛇行しながら天神あたりで再び東方に向きを変え、川幅を広げ、渡内川と合流して徳島市へ流れ込んでいる。
 水量は豊かで、川幅や川床の変化と共に流れを速めたり、淀んだりしながら、その場所に応じて水生植物の生育環境を作り出している。
 すなわち、川岸にはアカメヤナギなどの木本類やヨシ、マコモ、オギ、ガマなど、大型の草本類が繁茂し、石井駅付近の川の中には、ミクリが群落を作っていて珍しい。また、水中には、沈水植物のイバラモが生育していて珍しく、ササバモ、エビモ、イトモ、クロモなども見られる。
 水の淀んだ所には、ヒシ、トチカガミ、オオフサモ、ホテイアオイなどの浮葉植物が生育している。
2  渡内川
 この川は、本町の南山麓に沿うて東に流れる麻名用水の水や谷水を集めて水量を増し、石井付近から北へ向かって飯尾川に合流している。
 流れはゆるやかで、淀みが多いため、川岸にはアカメヤナギ、マコモ、オギ、イシミカワ、サデクサ、アシカキ、ミゾソバなどの群落が見られる。また水面には、浮葉植物のトチカガミ、ウキクサ、外来植物のオオフサモなどが生育している。
3  江川
 江川は鴨島町に源を発し、本町の西北部をかすめて吉野川に注いでいる。
 川辺には、ヨシ、マコモ、シラスゲ、ヒメガマ、イヌゴマ、スズメウリ、オギ、ジュズダマ、カンガレイ、サデクサなどが生育し、わずかながらマツカサススキの生育が確認されたのは珍しい。水面にはホテイアオイが毎年大繁殖し、流水を妨げるため、その除去に多大の費用と労力を費し、大変やっかいな害草となっている。


 水底には、クロモ、マツモ、イトモなどの沈水植物が見られる。
4  神宮入江川
 本町北部の藍畑を通って東へ流れ、北へ曲がって第十の堰あたりから吉野川へ排水される。吉野川の伏流水が水源となり、水量は少ない。
 排水口近くの水量のある所では、浮葉植物のホテイアオイ、ヒシのほか、沈水植物のクロモ、イトモなどの生育が見られる。
5  溜池・用水路・水田の植物
 町の南山麓に沿うて曽我氏溜池・原田溜池・東王子溜池などの溜池がある。その水辺の浅い所には、ヒメガマ、マコモなどが群生し、水面にはヒシ、ヒメビシなどが広がり、水中にはコカナダモ、イトモ、マツモ、クロモなどが繁茂している。
 また、排水口や用水路にも、コカナダモ、イトモ、クロモ、マツモの外、ヒルムシロなどが見られる。水田にはオモダカ、コナギ、ウリカワ、シャジクモ、ホッスモなどが見られ、ミズワラビがわずかに生育して珍しい。また、デンジソウが水田や水路に群生するのも極めて珍しい。


7.帰化植物の侵入
 外国原産の植物が、野生状態で生育しているものを帰化植物と呼ぶ。本町ではこのような植物が各所に少くない。
 これらの植物は、土地が埋め立てられたり、山がけずり取られたりして、新しい土地が造成された所などに好んで生育する。その移入経路は、家畜の飼料に混入されてきたもの、人間が意図的に持ち込んだもの、などさまざまである。
 本町では次のような場所に特に多く見られる。
1  吉野川堤防とその周辺
 ここは、ススキ、チガヤなどのイネ科植物が中心となった群落が形成され、次のような固有種が生育する。
 トダシバ、ギョウギシバ、ノイバラ、ヨモギ、オトコヨモギ、クワ、イタドリ、ツルウメモドキ、アキノノゲシ、クルマバナ、カワラナデシコ、オヒシバ、コマツナギ、イヌドクサ、ガガイモ、ツユクサ、メヒシバ、カワラマツバ、イヌコウジュ、ヤブマメ、マツカゼソウ、オオユウガギク
 それらの植物と混生したり、群生した形で、次のような帰化植物が生育する。
 オオアレチノギク、マツヨイグサ、アレチマツヨイグサ、カラスムギ、ヒメムカシヨモギ、ヒメジョオン、ナンバンカラムシ、シマスズメノヒエ、コニシキソウ、オオニシキソウ、シナダレスズメガヤ、メリケンカルカヤ、セイバンモロコシ、オオクサキビ、オナモミ、オオオナモミ、ホウキギク、マルバアメリカアサガオ。
 また、河川敷の畑地として利用される所には、春は飼料用カブが一斉に花を咲かせ、一面の菜の花畑が出現する。それは、吉野川の豊かな水の流れと橋と空とが調和して見事な春の風物詩である。秋にはかって救荒用として作られたキクイモの黄色い花が人目をひき、やっかい者のアレチウリが繁茂する。
2  畑地の帰化植物
 飼料用としてイタリアン・ライグラスやソルガム、トウモロコシなど、イネ科のものが294ha裁培されている。(昭和59年度石井農協調べ)これらに混入してもたらされた外来植物が畑地やその周辺に見られる。また、製粉会社が輸入する穀類の種子に混じってきたものが、発芽して生育するものなども見られる。その中には、ギンセンカ、ノハラヒジキ、ドウカンソウ、オランダフウロ、グンバイナズナ、など珍しいものが多い。しかし、これらの多くは、その場所から、他へ分布を広げることなく、1〜数年のうちに消滅する一次帰化の植物が多い。
3  住宅地・休耕田の帰化植物
 宅地として造成された空地や休耕田などは、帰化植物の絶好の住家である。県営曽我団地付近には、セイタカアワダチソウ、アメリカセンダングサ、コセンダングサ、オオオナモミなどが帰化している。
4  河川・池沼の帰化植物
 吉野川・飯尾川・渡内川・江川や溜池などには、鑑賞用に輸入されたホテイアオイ、オオフサモ、植物の生理実験教材として輸入されたコカナダモなどが逸出して繁殖している。
 なお、石井町の帰化植物には、次のようなものが確認されている。(一次帰化したもの、および栽培植物が逸出したものを含む)
 ドウカンソウ、マルバアサガオ、マメアサガオ、ノハラムラサキ、テリミノイヌホウズキ、チョウセンホウズキ、オオイヌノフグリ、タチイヌノフグリ、ヘラオオバコ、アメリカオオバコ、オオフタバムグラ、オオケタデ、ヒメスイバ、エゾノギシギシ、アレチギシギシ、アメリカアリタソウ、ホナガアオゲイトウ、ホソアオゲイトウ、アオゲイトウ、ノゲイトウ、イヌビユ、ハイビユ、ホナガイヌビユ、ノハラヒジキ、ムシトリナデシコ、オランダミミナグサ、ノハラツメクサ、マメグンバイナズナ、オハツキガラシ、ノハラガラシ、グンバイナズナ、ミミイヌガラシ、シロガラシ、セイヨウアブラナ、エゾノミツモトソウ、コメツブツメクサ、シロツメクサ、アカツメクサ、モモイロツメクサ、オランダフウロ、アメリカフウロ、ムラサキカタバミ、ホルトソウ、イチビ、アメリカキンゴジカ、ギンセンカ、フユアオイ、ウサギアオイ、ホソバヒメミソハギ、セイヨウノコギリソウ、アメリカセンダングサ、コバノセンダングサ、コセンダングサ、ヒメジョオン、ハルジョオン、ヒメムカシヨモギ、オオアレチノギク、ケナシヒメムカシヨモギ、チチコグサモドキ、ノボロギク、アラゲハンゴンソウ、オナモミ、ハルノノゲシ、アイノゲシ、オニノゲシ、カミツレモドキ、タチチチコグサ、ヒメヒマワリ、ホウキギク、ヒロハホウキギク、ハキダメギク、ブタクサ、ニワゼキショウ、ルリゼキショウ、ホテイアオイ、アオウキクサ、イヌムギ、スズメノチヤヒキ、ナギナタガヤ、カモガヤ、ムラサキナギナタガヤ、ヒロハウシノケグサ、オニウシノケグサ、オオイチゴツナギ、ヒメコバンソウ、シナダレスズメガヤ、コスズメガヤ、カラスムギ、マカラスムギ、オオアワガエリ、コバンソウ、オオクサキビ、シマスズメノヒエ、ジュズダマ、メリケンカルカヤ、セイパンモロコシ、アメリカスズメノヒエ、コカナダモ、オオオナモミ

 

8.社寺等に残る巨樹・老木
 町内各地の社寺やその周辺には、神木として保護されてきた樹木や献木された巨樹・老木が残っている。
1  イチョウの巨樹
 矢神のイチョウ
 周9.76m 中島新宮神社境内。昭和28年7月21日県天然記念物指定。昭和56年3月24日本殿の火災により類焼して半分が焼け、いたいたしい姿になりながらも、力強く生き残っている。
 天神のイチョウ
 周10.5m 高川原天神境内。昭和38年6月18日県天然記念物指定。樹令は推定900年に及び、県下第4位の大イチョウ。長さ3mに及ぶ多数の気根が垂れ、堂々とした偉容をもつ巨樹。
 イチョウ庵のイチョウ
 下浦の銀杏庵には周6.37m(♀)と5.15m(♂)のイチョウの大樹が、並立する。
2  地福寺のフジ
 境内にあるフジは、寛政年間に植えられたと伝えられる古木。株は周1.82mあり、地上1m付近で周0.91m、0.99m、1.18mに分岐する。更に、藤棚上で南方向へ周0.78m、0.10m、北方向へ0.61m、0.56m、0.96mの計5本の蔓が板状となって、東西に幅6m、南北29mにわたって枝を広げる。


 その北側には明治20年頃に植えられたシロバナフジがある。栽植された当時は一本の蔓であったものが、現在では下部で分かれ、周0.70mをはじめ計7本がからみ合わさったようになり、南北17mにわたって広がる。
 これらのフジは、町のシンボルとなっており、毎年4月下旬から5月下旬にかけて美事な花を咲かせ、フジ見物でにぎわう。
3 その他町内巨樹・老木
イチョウ
周4.47(m)浦庄 斉大明神(町内5位)
 4.47 高川原 松熊神社(町内5位)
 4.00 浦庄 多祁御奈刀弥神社
 3.74 浦庄 諏訪八幡神社
 3.73 高川原 南島八幡神社
 3.65 高原 関八幡神社
 3.50 高川原 若宮神社
 3.31 高川原 野槌神社
 3.31 高原 平島西八幡神社
 3.22 浦庄 八幡神社
 2.96 藍畑 西島八幡神社
 2.74 藍畑 第十八幡神社
 2.72 浦庄 野神神社
 2.35 高川原 石川神社
クスノキ
周9.54(m)高原 王子神社(県下8位)
 6.10 高原 新宮神社
 5.84 高川原 野槌神社
 5.77 高川原 天満神社
 4.64 高川原 南島八幡神社
 4.51 藍畑 西島八幡神社
 4.26 石井 楠神社
 3.95 浦庄 大万八坂神社
 3.86 浦庄 日吉神社
 3.76 藍畑 産神社
 3.75 高原 八幡神社
 3.73 高川原 青木神社
 3.67 石井 石井駅
 3.63 高原 関五社神社
 3.60 高川原 若宮神社
 3.56 浦庄下浦 八坂神社
 3.53 高川原 山王神社
 3.40 浦庄 斉大明神
 3.17 浦庄 二ツ森神社
 3.14 高原 平島西八幡神社
 3.00 浦庄 北島八幡神社
 2.99 高川原 桜間神社
 2.46 石井 自鳥神社
 2.13 浦庄 多祁御奈刀弥神社
 1.93 藍畑 第十八幡神社
ムクノキ
周5.54(m)浦庄 野神神社(県下3位)
 5.14 浦庄 多祠御奈刀弥神社
 4.70 高原 関八幡神社跡
 3.51 浦庄 諏訪八幡神社
 3.46 高川原 野槌神社
 3.22 浦庄 若宮神社・諏訪神社
 3.17 石井 御岳神社
 3.12 藍畑 第十八幡神社
 3.11 高川原 若宮神社
 2.87 浦庄 八坂神社
 2.84 浦庄 国実八幡宮
 2.78 高川原 南島八幡神社
 2.70 高川原 天満神社
 2.69 高原 新宮神社
 2.19 高原 平島西八幡神社
 2.07 石井 楠神社
 1.89 藍畑 西島八幡神社
ツブラジイ
 3.27(m)浦庄下浦 八坂神社(県下10位)
 2.78 石井 白鳥神社
 2.55 浦庄 王子神社
 2.26 石井 御岳神社
 1.57 浦庄 日吉神社
スダジイ
 3.63(m)石井 御岳神社(県下10位)
 2.48 浦庄下浦 八坂神社
 2.41 浦庄 国実八幡宮
 1.75 浦庄 日吉神社
イチイガシ
周2.46(m)浦庄下浦 八坂神社(4株)
クロガネモチ
周2.90(m)高川原 野槌神社(県下4位)
 2.22 石井 地福寺
 2.12 藍畑 西島八幡神社
 2.04 高川原 青木神社
 1.99 石井 御岳神社
 1.64 浦庄下浦 八坂神社
ヤマモモ
周1.41(m)石井 気延山山頂
ヤマザクラ
周1.00(m)石井 気延山山頂
クロマツ
周2.81(m)浦庄下浦 八坂神社
 2.48 浦庄 王子神社
アカマツ
周1.98(m)浦庄下浦 八坂神社
ヒノキ
周1.94(m)浦庄 日吉神社
ムクロジ
周1.69(m)石井 白鳥神社(県下6位)
エノキ
周3.85(m)浦庄 野神神社(県下3位)
 3.17 下浦 半宮神社
 3.03 高川原 天満神社
 2.99 浦庄 国実八幡宮
 2.98 浦庄 諏訪八幡神社
 2.40 藍畑 西島八幡神社
 2.20 藍畑 第十八幡社
 2.04 石井 楠神社
チシャノキ
周2.39(m)藍畑 産神社(県下1位)
 1.30 高原 新宮神社(県下4位)
ケヤキ
周3.67(m)石井 楠神社
 3.36 高原 新宮神社
 3.10 高原 関八幡神社
カヤ
周3.07(m)石井 白鳥神社(県下5位)
 2.06 高川原 天満神社
イロハカエデ
周1.75(m)石井 地福寺
ナギ
周1.32(m)石井 御岳神社
 1.28 浦庄下浦 八坂神社
 0.87 高原 神宮神社
ホルトノキ
周2.50(m)藍畑 第十八幡神社
 1.85 高川原 若宮神社
センダン
周3.85(m)浦庄 斉大明神(県下2位)
 3.09 浦庄 多祁御刀弥神社
 2.96 高原 八幡神社
 2.46 下浦 半宮神社
 2.32 浦庄 野神神社
アラカシ
周1.52(m)石井 御岳神社
バクチノキ
周2.61(m)石井 童学寺峠(県下1位)
 0.75 石井白鳥神社
モミ
周1.40(m)石井 白鳥神社
ツガ
周1.35(m)石井 白鳥神社


9.特記すべき植物
1  バクチノキ Prunus Zippeliana Miquel.
 暖帯から亜熱帯にかけて生える常緑高木で、生長するにつれて樹皮がはげ葉ちる特徴があり、それをばくちに負けて裸になるのにたとえたものである。
 童学寺南山麓の石井神山線の道路脇には、県下第1位の胸高周囲2.61mの巨樹の外、1.05m、0.96mのものなど多数の幼木が見られ、野鳥の森並に白鳥神社にも大木がある。
 県内では、小松島市、羽ノ浦町などの県南に分布するが数少ない。
2  イチイガシ Quercus gilva Blume
 暖、亜熱帯に分布する常緑高木で、県内には、神社の社叢に所々残るが、自生はほとんど見られない。下浦の八坂神社には周2.46mなど4株の巨樹が自生して珍らしい。
3  イスノキ Distylium racemosum Sieb. et zucc.
 マンサク科の常緑高木で、暖地、特に県南の各地に多く見られるが、吉野川筋では少ない。下浦王子神社には、亜高木層にこの大木がみられて珍らしい。
4  トベラ Pittosporum tobira Ait.
 トベラ科を代表する大形常緑灌木で、暖亜熱帯に分布し、特に海岸に多い。本県では、海岸にクロマツ・トベラ群集をつくることがあるが、内陸では少ない。気延山の山頂には、亜高木層にこの大木があり、また、下浦の八坂神社にも低木がみられて珍しい。地福寺の境内にも小鳥が種子を運んできたとみられる幼木が生育している。また、八坂神社の社叢には県南に多いタイミンタチバナの自生もある。
5  ヒロウザサ Pleioblastus nagashima Nakai
 コンゴウダケ P. kongosanensis Makino
 両種メダケ属のネザサの仲間で、稈の節間に逆向する細毛をもつのを特徴とする。
 ヒロウザサは、葉の上・下面無毛のものをいい、県内では稀で、本町野鳥の森にわずかに自生する。コンゴウダケは葉の上下面、特に下面に密毛を有するもので、気延山や野鳥の森にケネザサと混生するものがわずかに見られる。


6 ヒキノカサ Ranunculus ternatus Jhunb.
 暖・亜熱帯の湿った原野に生えるキンポウゲ科の多年草。県内では少なく、吉野川の堤防にまれにみられる。
7 セトウチホトトギス Tricyrtis setouchiensis H. Takahashi.
 瀬戸内海周辺に分布する多年生草本。ヤマジノホトトギスに似て、花柱に紫色の斑紋があるので、容易に区別せられる。童学寺峠など、山麓にまれに自生がみられる。
8 ナンカイアオイ Heterotropa nankaiensis F. Maekawa
 本州の和歌山と四国に自生し、徳島市の建治の滝を模式産地とする。本町では、童学寺峠にわずかに自生して珍しい。
9 マツカサススキ Scirpus mitskurianus Makino.
 湿地に生えるカヤツリグサ科の大形の多年草で、高さは1〜1.5mにもなる。県内では、自生が少なく、江川筋にみられるのは珍しい。
10 ミズワラビ Ceratopteris thalictroides Brongu.
 デンジソウ Narisilea quadrifolia Linn.
 水中や湿地に生えるシダ類で、ミズワラビは、ミズワラビ科に属し、夏緑性で、高さは10cmから40cmに及ぶ。かつては、町内の小溝に大形のものがよくみられたが、今日では、水田中にわずかに全命をつなぐに過ぎぬ。またデンジソウは、根茎が地中を這い、4枚の小葉をつける葉を水面に浮かべて生える。ともに、近年は県内に珍しく、町内石井の水田中でわずかに本調査で明らかになったので記録する。また、童学寺峠では、ウラギシノコギリシダ、野鳥の森では、ナライシダがわずかにみられて珍しい。

 

石井町植物目録
  博物班 阿部近一・赤澤時之・木村晴夫・高藤茂・木内和美・木下覚


シダ植物門
ヒカゲノカズラ科−ヒカゲノカズラ、トウゲシバ、ヒロハトウゲシバ
イワヒバ科−クラマコゲ、カタヒバ、ヒメクラマゴケ
トクサ科−スギナ、イヌドクサ
ハナヤスリ科−コヒロハハナヤスリ
ハナワラビ科−フユノハナワラビ
ゼンマイ科−ゼンマイ
フサシダ科−カニクサ
ウラジロ科−ウラジロ、コシダ
キジノオシダ科−キジノオシダ
イノモトソウ科−イワガネソウ、フモトシダ、クジャクフモトシダ、タチシノブ、イワガネゼンマイ、ワラビ、オオバノイノモトソウ、イノモトソウ、アマクサシダ、ホラシノブ、シノブ、コバノイシカグマ
オシダ科−コバノカナワラビ、イヌワラビ、ホシダ、ヤブソテツ、ヘラシダ、クマワラビ、オオヒメワラビ、ベニシダ、マルバベニシダ、ヤマヤブソテツ、オクマワラビ、イノデ、ナチシケシダ、ヤマイタチシダ、オオイタチシダ、ゲジゲジシダ、ミゾシダ、ヤワラシダ、コハシゴシダ、ウラボシノコギリシダ、オオサナワラビ、ノコギリシダ、オニカナワラビ、ホソバカナワラビ、ハカタシダ、ナライシダ、ナガバイタチシダ、シケシダ、シラガシダ、セイタカシケシダ、イヌシダ、ハシゴシダ、イワヒメワラビ、サイゴクベニシダ
シシガシラ科−シシガシラ、コモチシダ
チャセンシダ科−トラノオシダ、トキワトラノオ、コバノヒノキシダ
ウラボシ科−ノキシノブ、クリハラン、ミツデウラボシ、ヒメノキシノブ、マメヅタ
アカウキクサ科−アカウキクサ
ミズワラビ科−ミズワラビ
デンジソウ科−デンジソウ
サンショウモ科−サンショウモ
 

種子植物門
裸子植物亜門
イチョウ科−イチョウ
イチイ科−カヤ
マキ科−イヌマキ、ナギ
マツ科−アカマツ、クロマツ、モミ、ツガ
スギ科−スギ
ヒノキ科−ヒノキ
 

被子植物亜門
単子葉植物綱
ガマ科−ガマ、ヒメガマ
ミクリ科−ミクリ
ヒルムシロ科−ヒルムシロ、ミズヒキモ、ササバモ、エビモ、ヤナギモ、イトモ
イバミラモ科−イバラモ
オモダカ科−オモダカ、ヘラオモダカ、ウリカワ
トチカガミ科−トチカガミ、クロモ、セキショウモ、ミズオオバコ、スブタ、ヤナギスブタ
イネ科−オオクサキビ、イヌビエ、ケイヌビエ、シコクビエ、キンエノコロ、エノコログサ、アキノエノコログサ、チカラシバ、アオチカラシバ、チヂミザサ、シマスズメノヒエ、スズメノヒエ、メヒシバ、コメヒシバ、イタチガヤ、アキメヒシバ、ウシノシッペイ、チガヤ、ススキ、オギ、ジュズダマ、ヒメアシボソ、アシボソ、ササガヤ、ヒメアブラススキ、イヌムギ、アブラススキ、ウシクサ、コブナグサ、メリケンカルカヤ、オガルカヤ、メガルカヤ、セイパンモロコシ、タマミゾイチゴツナギ、アメリカスズメノヒエ、キツネガヤ、スズメノチャヒキ、カモジグサ、アオカモジグサ、タチカモジグサ、ナギナタガヤ、カモガヤ、ムラサキナギナタガヤ、イチゴツナギ、ヒロハウシノケグサ、オニウシノケグサ、スズメノカタビラ、オオイチゴツナギ、ミゾイチゴツナギ、トダシバ、ヒメコバンソウ、ムツオレグサ、ドジョウツナギ、カゼクサ、スズメガヤ、チゴザサ、シナダレスズメガヤ、コスズメガヤ、ニワホコリ、アゼガヤ、ギョウギシバ、オヒシバ、ネズミガヤ、ネズミノオ、ツルヨシ、ヨシ、サヤヌカグサ、マコモ、カラスムギ、ヌカボ、マカラスムギ、カニツリグサ、ミノボロ、クサヨシ、ヒエガエリ、ハマヒエガエリ、コヌカグサ、セトガヤ、スズメノテッポウ、オオアワガエリ、コバンソウ、ノガリヤス、シバ、ヒロウザサ、コンゴウダケ、ネザサ、ケネザサ、スダレヨシ、ゴキダケ、マダケ、モウソウチク、メダケ、オカメザサ、トウチク
カヤツリグサ科−クログワイ、マツバイ、ハリイ、フトイ、アオテンツキ、テンツキ、ヒデリコ、ヒメテンツキ、クロテンツキ、コゴメガヤツリ、カヤツリグサ、チヤガヤツリ、アオガヤツリ、ミズガヤツリ、アゼガヤツリ、イヌクグ、ヒメクグ、ヒンジガヤツリ、ハマスゲ、マスクサ、ヒゴクサ、ヒカゲスゲ、ケスゲ、アオスゲ、モエギスゲ、コップモエギスゲ、ナキリスゲ、シラスゲ、タチスゲ、ウマスゲ、アゼナルコスゲ、アオゴウソ、テ
キリスゲ、ヤワラスゲ、ノゲヌカスゲ、コゴメナキリスゲ、マツカサススキ
サトイモ科−カラスビシャク、セキショウ、ムラサキハンゲ
ウキクサ科−ウキクサ、アオウキクサ
ツユクサ科−ツユクサ、イボクサ
ミズアオイ科−コナギ、ホテイアオイ
イグサ科−イ、クサイ、ハナビゼキショウ、ヒロハノコウガイゼキショウ、コウガイゼキショウ、スズメノヤリ、ヤマスズメノヒエ
ユリ科−サルトリイバラ、ヤマジノホトトギス、ノカンゾウ、ヤブカンゾウ、ノビル、ヤブラン、ヒメヤブラン、キチジョウソウ、オモト、ハラン、アマドコロ、キジカクシ、ツルボ、アマナ、ニラ、ウバユリ、コオニユリ、オニユリ、ナガバジャノヒゲ、シオデ、セトウチホトトギス
ヤマイモ科−ヤマイモ、オニドコロ、ヒメドコロ、カエデドコロ
アヤメ科−シヤガ、ニワゼキショウ
ショウガ科−ショウガ
ラン科−オオバノトンボソウ、キンラン、ギンラン、コクラン、フウラン、シュンラン、エビネ
ヒガンバナ科−ヒガンバナ、ナツズイセン、スイセン
双子葉植物綱
ドクダミ科−ドクダミ、ハンゲショウ。
コショウ科−フウトウカズラ
センリョウ科−センリョウ
ヤナギ科−アカメヤナギ、サイコクキツネヤナギ、タチヤナギ、シダレヤナギ、ジャヤナギ、ヤマナラシ
カバノキ科−ヤシャブシ、ヒメヤシャブシ、ハンノキ
ブナ科−ツブラジイ、スダジイ、コナラ、クリ、イチイガシ、アラカシ、クヌギ、アベマキ
ニレ科−ムクノキ、エノキ、アキニレ、ケヤキ
ヤマモモ科−ヤマモモ
クルミ科−ノグルミ、オニグルミ
クワ科−イヌビワ、ヒメイタビ、ヤマグワ、カナムグラ、クワクサ
イラクサ科−イラクサ、コアカソ、ヤブマオ、クサマオ、アオカラムシ、アオミズ
アカバナ科−アカバナ、チョウジタデ、ミズユキノシタ、オオマツヨイグサ、コマツヨイグサ、アレチマツヨイグサ
ヒシ科−ヒシ
アリノトウグサ科−アリノトウグサ、ホザキノフサモ、フサモ
ウコギ科−タラノキ、メダラ、カクレミノ、オニウコギ、タカノツメ、ヤツデ、フユヅタ
セリ科−ミシマサイコ、ツボクサ、セントウソウ、ミツバ、ノチドメ、チドメグサ、セリ、ヤブニンジン、ウマノミツバ、ヤブジラミ、シラカワボウフウ、オニヤブジラミ
ミズキ科−アオキ、クマノミズキ
リョウブ科−リョウブ
ツツジ科−ネジキ、アセビ、トサノミツバツツジ、ムラサキリュウキュウツツジ、ヤマツツジ、モチツツジ、オンツツジ、シヤシャンボ、ウスノキ、ケウスノキ、ナツハゼ
ヤブコウジ科−マンリョウ、ヤブコウジ、ツルコウジ、タイミンタチバナ
カキノキ科−ヤマガキ
ハイノキ科−ミミズバイ、クロバイ
エゴノキ科−エゴノキ
モクセイ科−マルバアオダモ、ネズミモチ、イボタノキ、ヒイラギ
イチヤクソウ科−イチヤクソウ
サクラソウ科−オカトラノオ、ヌマトラノオ、コナスビ
リンドウ科−リンドウ、ツルリンドウ、センブリ、アケボノソウ
ミツガシワ科−ガガブタ
キョウチクトウ科−テイカカズラ
ガガイモ科−ガガイモ、スズサイコ、コカモメヅル、オオカモメヅル
ヒルガオ科−ヒルガオ、コヒルガオ、ネナシカズラ、マルバアサガオ、マメアサガオ、マルバアメリカアサガオ
ムラサキ科−ハナイバナ、キュウリグサ、ホタルカズラ、ミズタビラコ
クマツヅラ科−ヤブムラサキ、クサギ、ハマゴウ、クマツヅラ
ナス科−クコ、タマサンゴ、ヒヨドリジョウゴ、テリミノイヌホウズキ、イヌホウズキ、ヤマホロシ、ハダカホウズキ、センナリホウズキ、チョウセンアサガオ
シソ科−キンランソウ、ジュウニヒトエ、トウバナ、クルマバナ、カキドウシ、ヒキオコシ、アキチョウジ、ヤマハッカ、ホトケノザ、ヤマジソウ、イヌコウジュ、ウツボグサ、アキノタムラソウ、ミゾコウジュ、タツナミソウ、コシロネ、コバノタツナミソウ、イヌゴマ、ニガクサ、ベニバナコバノタツナミソウ、ヒメジソ、イヌトウバナ、ナギナタコウジュ、レモンエゴマ、メハジキ
ゴマノハグサ科−アゼナ、ムラサキサギゴケ、トキワハゼ、コシオガマ、スズメノトウガラシ、アゼトウガラシ、ウリクサ、タチイヌノフグリ、オオイヌノフグリ、カワジシヤ、ムシクサ
キツネノマゴ科−ハグロソウ、オギノツメ、キツネノマゴ、シロバナキツネノマゴ
ハエドクソウ科−ハエドクソウ
オオバコ科−オオバコ、トウオオバコ、ヘラオオバコ
アカネ科−アリドウシ、クチナシ、ヒメヨツバムグラ、ヤマムグラ、ケナシヤマムグラ、ヤエムグラ、カワラマツバ、フタバムグラ、ナガエフタバムグラ、ハシカグサ、ヘクソカズラ、アカネ、オオフタバムグラ
スイカズラ科−スイカズラ、ガマズミ、コバノガマズミ、ソクズ
オミナエシ科−オトコエシ、オミナエシ、ノジシヤ
ウリ科−ゴキズル、スズメウリ、カラスウリ、キカラスウリ
キキョウ科−ツリガネニンジン、シラゲシヤジン、ホタルブクロ、ヒナギキョウ
ミゾカクシ科−ミゾカクシ
ビャクダン科−カナビキソウ
ヤドリギ科−マツグミ、ヤドリギ
ウマノスズクサ科−ナンカイアオイ、ミヤコアオイ
タデ科−イシミカワ、オオケタデ、シロバナサクラタデ、サクラタデ、ヤナギタデ、イヌタデ、シロバナイヌタデ、オオイヌタデ、ハルタデ、サデクサ、ヤマネグサ、ウナギツカミ、アキノウナギツカミ、ミゾソバ、シロバナミゾソバ、ヤブタデ、イタドリ、ナガバヤノネグサ、スイバ、ヒメスイバ、コギシギシ、ギシギシ、エゾノギシギシ、ミズヒキ、アレチギシギシ、ミチヤナギ
アカザ科−カワラアカザ、シロザ、アメリカアリタソウ、コアカザ、ヒナタイノコヅチ、ヒカゲイノコヅチ、ホナガアオゲイトウ、ホソアオゲイトウ、アカザ、アオゲイトウ、ノゲイトウ、イヌビユ、ハイビユ、ホナガイヌビユ
ザクロソウ科−ザクロソウ
スベリヒユ科−スベリヒユ
ナデシコ科−カワラナデシコ、ノミノツヅリ、ノミノフスマ、ムシトリナデシコ、ミミナグサ、ハコベ、ツメクサ、ウシハコベ、ヤマハコベ、シロバナマンテマ、マンテマ、ノハラツメクサ、オランダミミナグサ、ミドリハコベ
スイレン科−カワホネ
マツモ科−マツモ
キンポウゲ科−ボタンヅル、センニンソウ、キツネノボタン、ケキツネノボタン、タガラシヒメウズ、アキカラマツ、ウマノアシガタ、ヒキノカサ
アケビ科−アケビ、ミツバアケビ、ゴヨウアケビ、ムべ
アブラナ科−ハタザオ、ナズナ、タネツケバナ、ミズタネツケバナ、ジャニンジン、マメグンバイナズナ、コイヌガラシ、イヌガラシ、スカシタゴボウ、ヒメイヌガラシ、セイヨウアブラナ、クジラグサ
ベンケイソウ科−オノマンネングサ、マルバマンネングサ、コモチマンネングサ
ユキノシタ科−ウツギ、ヒメウツギ、マルバウツギ、ノリウツギ、ヤマネコノメソウ、ユキノシタ、シコクチャルメルソウ、コガクウツギ、ガクウツギ
マンサク科−イスノキ
バラ科−ノイバラ、テリハノイバラ、フユイチゴ、クサイチゴ、ニガイチゴ、ナガバモミジイチゴ、ナワシログミ、ヤマザクラ、リンボク、バクチノキ、ザイフリボク、カナメモチ、ウスゲカマツカ、ウラジロノキ、オオフユイチゴ、ヘビイチゴ、キンミズヒキ、キジムシロ、オヘビイチゴ、ヤブヘビイチゴ、ミツバツチグリ、カワラサイコ
マメ科−クララ、ネムノキ、ミソナオシ、コマツナギ、ヤマハギ、マルバハギ、ツクシハギ、ナツフジ、クズ、ヤマフジ、ヤブマメ、ホド、ツルマメ、コメツブツメクサ、レンゲ、ヤブツルアズキ、シロツメクサ、カワラケツメイ、ヌスビトハギ、ケヤブハギ、クサフジ、マルバヌスビトハギ、ヒメクズ、ヤハズソウ、マルバヤハズソウ、メドハギ、ネコハギ、ミヤコグサ、タンキリマメ、アカツメクサ、シロツメクサ、スズメノエンドウ、ホソバヤハズエンドウ、ヤハズエンドウ、カスマグサ、ナンテンハギ、ハネミイヌエンジュ、トキワヤブハギ
フウロソウ科−アメリカフウロ、ゲンノショウコ
カタバミ科−カタバミ、ムラサキカタバミ
アマ科−アマ
ミカン科−カラスザンショウ、イヌザンショウ、サンショウ、コクサギ、マツカゼソウ
ヒメハギ科−ヒメハギ
センダン科−センダン
ユズリハ科−ユズリハ、ヒメユズリハ
トウダイグサ科−アカメガシウ、エノキグサ、ビロウドエノキグサ、ニシキソウ、ヤマアイ、コニシキソウ、コミカンソウ、ホルトソウ
アワゴケ科−アワゴケ、ミズハコベ
ウルシ科−ヌルデ、ヤマハゼ、ヤマウルシ、ハゼ
モチノキ科−ナナメノキ、イヌツゲ、クロガネモチ、モチノキ、ソヨゴ
ニシキギ科−ツルウメモドキ、ニシキギ、コマユミ、マユミ、マサキ
ミツバウツギ科−ゴンズイ
カエデ科−イロハカエデ、ウリハダカエデ
ブドウ科−ノブドウ、ツタ、エビヅル、ヤブガラシ、アマヅル、サンカクヅル
ホルトノキ科−ホルトノキ
シナノキ科−カラスノゴマ、イチゴ
ツバキ科−ヤブツバキ、サカキ、ヒサカキ、モツコク
オトギリソウ科−オトギリソウ、コケオトギリ、ヒメオトギリ
スミレ科−タチツボスミレ、ヒメスミレ、コスミレ、スミレ、ニョイスミレ、ニオイタチツボスミレ、ナガバタチツボスミレ、ケナガバタチツボスミレ、シロバナタチツボスミレ、シハイスミレ、ノジスミレ、アオイスミレ
ジンチョウゲ科−コガンピ
グミ科−ナワシログミ、アキグミ、ツルグミ
ミソハギ科−ミソハギ、ミズキカシグサ、ホソバヒメミソハギ、ヒメミソハギ
キク科−コウヤボウキ、セイヨウノコギリソウ、ヌマダイコン、キッコウハグマ、カワラハハコ、ハハコグサ、カワラニンジン、カワラヨモギ、オトコヨモギ、イヌヨモギ、ヨモギ、ノコンギク、イナカギク、シロヨメナ、センダングサ、アメリカセンダングサ、コバノセンダングサ、タウコギ、コセンダングサ、ヤブタバコ、コヤブタバコ、サジガンクビ、リュウノウギク、ヒメアザミ、ノアザミ、ヤマアザミ、ヒメジョオン、ハルジョオン、ヒメムカシヨモギ、オオアレチノギク、ケナシヒメムカシヨモギ、サワヒヨドリ、サケバヒヨドリ、ニガナ、シロバナニガナ、ノニガナ、イワニガナ、ヒヨドリバナ、オオユウガギク、ヨメナ、インドヨメナ、チチコグサモドキ、キツネアザミ、アキノノゲシ、ムラサキニガナ、コオニタビラコ、ヤブタビラコ、オニタビラコ、センボンヤリ、ハナヤクシソウ、ヤクシソウ、フキ、コウゾリナ、サワオグルマ、ノボロギク、アラゲハンゴンソウ、メナモミ、オナモミ、オオオナモミ、アキノキリンソウ、ノゲシ、アオイゲシ、オニノゲシ、カミツレモドキ、タチチチコグサ、カンサイタンポポ、ホウキギク、ヒロハホウキギク、ハキダメギク、ブタクサ、シロバナノアザミ、チチコグサ、オオバナニガナ、ハンカイソウ


徳島県立図書館