阿波学会研究紀要


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郷土研究発表会紀要第18号
松尾川流域のシダ植物

加藤芳一

 1.コバノヒノキシダ
 2.クマワラビ
 3.シケチシダ
 4.ヒロハヤブソテツ
 5.ヤブソテツ
 6.ヌリワラビ
 7.クモノスシダ
イノデ類――杉林の中に雑種が優勢に生育している。
 8.ツヤナシイノデ
 9.サカゲイノデ
 10.サイコクイノデ
 12.イノデモドキ
 13.オンガタイノデ(ツヤナシイノデ×サイコクイノデ)(雑種を示す)
 14 アカメイノデ(ツヤナシイノデ×カタイノデ)
 15.ミツイシイノデ(サイコクイノデ×カタイノデ)
 16.カタイノデ
 16.キヨスミイノデ(サイコクイノデ×イノデモドキ)
 17.ヤマソテツ
 18.シノブカグマ
 19.ミヤマノキシノブ
 20.ノキシノブ
 21.ヤマイヌワラビ(ドゲヤマイヌワラビも含む)
 22.イヌワラビ
 23.ミツデウラボシ
 24.シシガシラ(オシダ ダムから烏帽子の道)
 25.ミヤマワラビ
 26.ミヤマクマワラビ
 27.タニイヌワラビ
 28.ミヤマイタチシダ
 29.ミゾシダ
 30.タチシノブ
 31.ホラシノブ
 シダ植物の特色としては、エボシ山のヤマソテツ、ミヤマイタチシダは県内に分布も少なく、大変貴重なものである。
 イノデ類が杉林の中に多く繁茂していることも特色である。イノデ類の雑種が多くの組合せにおいて見られることも面白い。
 ヤマソテツは自然林の中に生育し、イノデ類は多くは、人工林の杉林中に見られることは、同じシダ植物を自然保護上より考えれば、ヤマソテツは自然の原始林を保護すべきであるし、イノデ類は人工林にしても保護は十分可能であると考えられる。


徳島県立図書館